寒ぶりを仕掛ける?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のテレビ放映で、「日本海のぶりが豊漁」と報道していた。
ぶりの相場が安いなぁ~とは思っていたが、テレビ放映された中で、アナウンサ
ーと市場の方との会話に思わず唸ってしまった。
「ぶりに水揚げは、昨年の300倍だよ。」
このコメントを聞いた視聴者の方は思うだろう。
“スーパーに行けば、日本海の寒ぶりが安く売られているハズだ”
翌日、チーフに確認した。
「テレビでぶりの相場安を報道していたが、明日の相場情報はどうだ?。」
「いえぇ~、特別安いわけではないですよ。」
テレビ放映と連動していないじゃないか。
即、バイヤーに電話した。
「昨日のテレビで、寒ぶりの相場安を報道していたが、どうなの?。」
「いやぁ~、かなり上げですね。時化(しけ)でぶりが無いですよ。」
「なぁにぃ~、これだけ話題になっているのに。明日築地に行くんだろう?。
氷見の寒ぶりをK1000円で送ってくれよ。」
「何冗談言っているんですか!。K2000円はしますよ。」
1尾 10キロだとして、一本2万のしろものだ。
一瞬躊躇したが、私は言った。
「そこは築地での君の顔が物をいうだろう(笑)。一本頼むよ。」
取りあえず氷見の寒ぶりを、翌日の「築地直送祭り」で売らなければ。
そして、チーフと打合せをして、明日の「築地バイキング」で使用することにした。
築地バイキング。
以前の店舗では実施していたが、ここでは未実施だった。
売上規模、人員等から控えていたが、販促面で、鮮魚の曜日(土曜日)を強化
していこうとしている中、店舗で何もしない訳にはいかない。
明日の築地バイキングに、「寒ぶり」も入れて実施する。
時化とはいえ、築地からはそれなりに魚種が集まり、刺身バイキングは実施出
来そうだ。
そして午前10時に築地商材が入荷し、そこから担当者達が刺身に潰しこんだ。
午後3時過ぎから始めた「築地バイキング」。
先週から始めた刺身のバイキングで、築地市場入荷品をメインにした刺身のバ
イキングで、この日の夕市に合わせてスタートする。
毎週この日は、この時間帯から店内が賑わうので、店内アナウンスと共に鮮魚
コーナーには人だかりが出来る。
入荷したての魚介類を、即刺身に潰して店内に陳列する。
この鮮度がたまらない。商品が活きているなぁ~と感じてしまう。
そして、そこに陳列された「氷見の寒ぶり」。
身全体に噛んだ脂は、食べたら最高だ。
チーフが言った。
「店長、やっぱり味が違いますね。」
“俺より先に食いやがったな”
店頭でバイキングをしていた私は、カチンときたが、それも良し。
お客様にも、すこぶる好評だった。
「テレビでやっていた寒ぶりだねぇ~。美味しそうだわ。」
「ほぉお~、氷見の寒ぶりかぁ~、食べてみるかぁ~。」
「寒ぶりは、どれが美味しいの?。」
話題の商品を目にするお客様の、生の声を聞くと、たまらない。
「これが、現場だ。」
今回のバイキングは先週以上の賑わいとなったが、バイヤーから言われた。
「ところで店長、寒ぶりは儲かったのですか?。」
「お店としては万々歳だ。氷見の寒ぶり様様だった。」
寒ぶり自体では、利益など出ていないだろう。
しかし、それは、私にとってはどうでもいい事(語弊はあるが)。
その欠損分は、店舗内の1万アイテムで利益ミックスすれば良い。
それより、先日のテレビ放映から、即お客様に提案された「氷見の寒ぶり」
を刺身で提供してくれたお店というロイヤリティーには、何物も変えられない。
店舗の店長として、寒ぶりが話題であれば寒ぶりを調達する。
掛川のお茶が話題であれば、掛川のお茶を調達する。
ひたすら、地域の話題の最先端を歩んでいくだけだ。
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