商売

2017年11月22日 (水)

スーパーの未来像

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


従来からのスーパーマーケットの姿。

  そしてスーパーマーケットの未来。

ここ一年でスーパーの未来像がどんどん変化しているのが実感できる。
各企業が、新たなスーパーの未来像を描く独自性の高い店舗を新規出店したり改装ニューアルしたり。

  ワインとチーズを組み合わせたレイアウト。

かってはそのような提案からスタートしたが、その流れが徐々にエスカレートして、

  店内で販売する肉や魚を惣菜で加工調理して販売。

そのような連動型の店内レイアウトと商品化を実施して、惣菜という売り方にも素材の出どころを強調する売り方が出現し始めた。

また、各企業がイートインの座席を大幅に拡張して、店内で購入した商品等をベーカリー売場の横に併設されたイートインでゆっくりとたべれるという店内レイアウトを採用する店舗が、新規開店や改装開店で採用する企業や店舗が増加してきたことも最近の傾向だろうか。

  そして今年からは「グローサラント」。

既に皆さんお馴染みの名称。

  商品(グローサリー)と即食(レストラン)の合体。

そしてそれをグローサラントという造語で名詞化して呼ぶようになった。

  一番注目されているのが成城石井。

従来から成城石井は色々な取り組みとして、都内にワインバーを出店させたりして食材の販売と、その販売している食材を別途展開するワインバーで取り扱って、その味や高質感を実体験していただく店舗を展開し始めていた。

そして今年オープンした店舗では、その連動をいよいよ店舗内で実現させたのである。

  但し成城石井の場合はあくまでも実験店舗の位置付けであるが。

更に、それに前後する形で、大手SMが続々とそれに準ずる店内レイアウトで改装や新規出店を図ってきている。

  しかし各企業の流れもまだ実験の域を出ていないのも事実。

それよりも、素材の惣菜化を有効に展開して、店内に有する大規模なイートインで昼食やはたまた夕食等も惣菜+店内購入の副材にて完結していただくコンセプトの店舗を如何に有効に出店していくかが今後の方向性の実態ではないだろうか。

  レストランを店内に併設する。

ある雑誌に記載されていたのだが、これは簡単なようで実は非常に難しい取組だと感じるのだ。

  店内の素材の販売と惣菜部門の販売オペレーションの違い。

そして、注文を聴いてから製造するオペレーションのレストラン。
その3つのオペレーションを一つの建物の中に同居させながら、如何に効率よく店舗運営を果たしていくか。

  スーパーマーケットで成功した企業ほど難しいのではないか。

なぜなら、スーパーという売場作りにおいての効率とレストランという注文に応じた即食提供のオペレーションは全く異質のものだからだ。

  餅屋は餅屋。

だから、従来から何度かトライしてみても、その都度即食とは相入れない我が業界の限界を感じたりもしてきた。

  そこにも一度トライしようとする今回のグローサラント。

そして、それをすんなり受け入れられる店舗や地域とそうでない店舗や地域があるのも事実だろう。

どんどん前へ進んでいくスーパーマーケットの未来像。
そして、それにいち早く取り組むべきなのか静観すべきなのか。

  少し冷静に見てきたいと思っている。







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2017年11月20日 (月)

グルーピング能力

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


企業の強みや店舗の強みを如何に発露するか。

  この発露の仕方が問題だ。

現状を分析し、自社の強みや弱みを見出し、強みを如何に強化して強調していくか。

  現場でもよく使用する手法。

そして、現場でも自社や自店の強み弱みはよく理解しているものだ。

  しかしそこで止まってしまっているのが現状。

理解した段階で、それで手を打ったと思い込んでしまっているのである。

  よくある話である。

私もそんな部分が多分にある(笑)。
時間を掛けて分析した結果、それに要した時間の長さから、既に自分の頭の中で現実に実行されているものだと錯覚してしまっているのだろうか。

更には、分析の完了により、そこから先の売場での実践までいく気力を失ってしまったのか(笑)。

  何れにしても分析で止まるケースが多々ある。

本来であれば、分析からの実践が一番重要な部分であり、ここからが本番なのであるが(笑)。

  如何に自店の強みを発揮するか。

しかし、ここから先の実践手法からが千差万別なのも実態であろう。

  強みをどう売場に反映させるか。

その具体策から、企業や店長の個体差が多く発生するのである。

  自社の強み。

それが、個店の実現に至るとき、そのまま単品の強化として具現化されてしまうのである。

  自社の強み = 単品の強み

具体的にはそうなのだが、その前にお客様に伝えるには、

  自社の強み = カテゴリーの強み

この段階を経ないと、単品には至らない。
そして、お客様にも自社の強みが伝わりにくいのである。

  如何に単品を強化してもお客様には伝わらない。

その単品を集合させてグルーピングさせて初めて、強みが更に強調されるのである。

  単品を点在させて多数展開させるのか。
  グルーピングして集合展開させるのか。

それが売場で具現化されると、お客様に映る印象は決定的に違ってくる。

  これが「縦割り」のメリットであろう。

縦割りをしっかりと決めて陳列するということは、その縦割りに括られたグループを際立たせてみせるということである。

  カテゴリーが明確に陳列されている。

それは、そのカテゴリーがお客様に明確に伝わり、結果として購入頻度が高まるのである。

  逆に言えば強化したいカテゴリーを縦割りで括る。

これが強みを活かす基本中の基本と言えよう。

  マグロで括る。
  お造りで括る。
  和牛で括る。
  厚切りで括る。
  鶏惣菜で括る。
  食事パンで括る。

それぞれの部門でそれぞに括り方はあるだろう。

  何を強みとして強化したいのか。

その仮説ができたら、売場でどう実行するのか。

  そこに縦割りで括るという手法が活きるのだ。






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2017年11月15日 (水)

百貨店の改革

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の「ガイアの夜明け」。

  百貨店の改革。

業界の違いから、あまり百貨店に対しての洞察はしてこなかったが、普段の暮らしを提案する我々スーパーと違い、どこか非日常的な印象のある百貨店の業績は当面厳しい状況が続いているのだろう。

  新宿伊勢丹。

百貨店で日本一の売上を誇る店舗。
ここの婦人服の業績は、ここ10年で70%ほどに落ち込んでいるという。

  そこで起死回生の奥の手は「古着」。

このイベントで売上を上げたものの、上層部からは普段百貨店に来ないお客様に対しての販売が次へ繋がるのかとの疑問も投げかけられる。

  難しいところではある。

更に、大丸と松坂屋が統合して出来た「ギンザ・シックス」。

  敢えて「大丸」「松坂屋」の名前を排して誕生させた。

ここで私が注目したのは、その接客法。

  接客コンサルタントを導入しての接客技術の研修。

そこで、コンサルタントが接客ロールプレイング中の研修生に厳しい言葉を浴びせる。

  「あなたは商品を売ろうという気持ちになっていないね。」
  「売ろうと思ったら、お客様との第一コンタクトを大切にするよ。」

要は、お客様と一番はじめに交わす会話でお客様の心をキャッチしていないということ。

お客様だって、初めから最後まで商品のコストパフォーマンスだけに注目して客観的に商品購入を決定するのではない。

  いろいろな要素が組み合わされての意思決定。

これがお客様心理である。
そのお客様心理に、もっと会話の始まりからコミットしていけ、ということなのだ。

  それはスーパーの店内にも参考になるアドバイス。

接客としての説明POPのあり方が、このお客様の心を如何にキャッチするかという視点であるからだ。

  コンタクト開始時のキャッチ。

確かに、この接客法は非常に参考になった。

  「どなたに送るんですか?。」

    「はい、上司に送ろうかと思って。」

その次の従業員の掛け言葉でお客様の印象が大きく異なるという。

  「そうですか。上司の方ですか。」

初めはこのような返答だったのだが、コンサルタントがこう言った。

  「素敵な上司の方ですね。そんな上司と仕事ができるなんて羨ましい。」

このリアクションで、お客様の上司に送ろうとする行為が認められたことになる。
そこで打ち解けたお客様は気持ちよくお店側の提案を受けていくことになる。

  百貨店とは本来このような商売なのだろう。

我々スーパーもこのような接客が理想であろうが、商品ごとに従業員をつけるわけにはいかない。

  この接客を人ではなくPOPとその商品展開に託すしかない。

そして、ファーストコンタクトにお客様の印象を高め、キャッチしていく。

  総来店客数の何割のお客様のファーストコンタクトに触れられるか。

確率の商売とはこのような確率を如何に高めていけるかがポイントである。

  全ては、売ろうとするこちらの意志の現れである。






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2017年11月13日 (月)

売れる経験・売れない経験

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今現在、あなたはどんな店舗で仕事をされていますか?。

  売れる店舗・売れない店舗。

当然、企業によって店舗ごとのバラツキは発生する。
ある一定の売上を想定して出店するが、いろいろな要素に阻まれ、予想外売上が低迷したり予想外に競合が閉店して売上が上乗せになったり。

  ある程度は事前の商圏調査で見当はつくが。

それでもバラツキは発生するし、全く同じ売上規模を誇る店舗が一列に並ぶ企業もそうはないだろう。

  店舗ごとの売上のバラツキ。

これはもう必然的に生まれるものである。
そして、我々はこのバラツキの中で人事異動により偶然にもそのお店で仕事をするのである。

  これは、偶然の賜物であろう。

そしてその偶然によって、売上の高いお店の経験もするし低いお店での経験もする。

  当然、私もそうだった。

年商30億を超えるお店もあれば、10億そこそこのお店もあった。

  その経験が今に生きているのである。

能力が上がれば売上の高いお店に異動する。
それも企業によってはあり得るだろう。

  出来るだけ旗艦店舗に能力の高い人材を配置する。

旗艦店舗だけに企業の利益を左右する存在でもある。
よって、絶対に失敗出来ない店舗にはそれ相応に有能な人材を配置して企業の土台を安定させたい。

  そんな思惑が当然に生まれるのも当たり前。

しかし、売上の高いお店の従業員が常に高いお店で力を発揮してきたわけではない。

  売上の高いお店でなければ習得出来ない高い販売技術。
  売上の低いお店でなければ習得出来ないマネジメント。

売上が高いということは、ある程度の失敗もチャラにできる商品回転があるということだ。

  だから、どんどん挑戦した結果の販売力が身につく確率は高い。

挑戦するということは発注数量を限界まで高めることである。
それには、当然に高いリスクが伴い、失敗すれば大きな痛手となろう。

  しかし売上の高いお店はそんリスクが軽減される。

それは高い商品回転によって売上金額がカバーしてくれるから。
だから、当事者の能力というよりはその店舗の販売力に守られているという方が正解だろう。

  逆に売上の低いお店ではマネジメントが身につく。

これは売上の高いお店とは逆に、何をやるにしても高いリスクが伴うとい結果である。

  何事も慎重に慎重に。

当然、チャレンジという回数は激減するだろう。
何事にも石橋を叩いて渡るという癖がついていく。

  仮説〜検証。

この制度が高くなっていくのも売上の低いお店の特徴であろうか。
売上が高ければ、多少のマネジメントの不備をカバーしてくれる高い販売力がチャレンジをカバーしてくれるが、売上の低いお店においては、高いマネジメントを持ち合わせない限りは挑戦は出来ない。

  逆に言うとマネジメントを磨くには格好の店舗と言える。

そして、企業としては売上規模の低いお店から新任チーフや店長を配属させる傾向にある。

上記の流れをよく理解すると自分の立ち位置が見えてくる。

  “今はマネジメントを磨くとき”
  “今は販売力を高めるとき”

そして、そのお互いの相反する能力をバランスよく身につけて、次の店舗へ異動してそこの立ち位置で行動することになる。

更には今までの自分の経歴からの強み弱みも見えてこよう。

  “俺はマネジメントには強い”
  “いや俺は販売力は高いと思う”

そして、売上の低いお店のチーフから高いお店のチーフに昇格(?)する方が成功する確率は高いと言うことになろう。

  利益はマネジメントにより安定させることができる。
  売上は挑戦した数でしか身につけることは出来ない。

売上が低いからとか高いからとかで不満を言うのはなんともお粗末な話である。

  今の環境から何を学ぶか?。

その問いの答えを早急に自分に下して、与えられた環境で学ぶべきことを学ぶ。

  そのことが如何に自分を高めてくれるかを知ることだ。






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2017年11月 9日 (木)

チラシエリア

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


自店のチラシエリア。皆さんはご存知でしょうか?。

  “当然知ってるよ!”

当然、そのような回答が返ってくるでしょう(笑)。

  自店のチラシエリア。

東西南北、どこからどこまでが自店のチラシエリアなのか?

  これが意外に知らない店長も多い。

ドミナンスが組まれている地域であれば、自店の周辺の自社競合まで組まなくチラシエリアが組まれている場合もあろうが、それでも東西南北で途切れる地域もあるだろう。

当店も自社の中でも最南端に位置するため、特に南部エリアではチラシ投入エリアよりも南部のお客様から「チラシを入れてほしい」との要望が後を絶たない。

  “どこまでを商圏と捉えるか”

その判断でチラシエリアが決定されているのであるから、一概にチラシエリアを広げることが良いことだとは思わない。

そして、ドミナンスで組まれている店舗と同様のチラシ価格であれば問題無いが、新店故に単独チラシを組んでいる場合は北部の店舗や西部の店舗との境目をどこに設定するかでもお客様から要望をいただくことが多い。

  このエリアは南北どちらのお店のチラシを投入するべきか。

距離的には新店に近いエリアであるが、そのエリアは従来から北部の店舗のチラシエリアであったと言う場合の判断も難しい。

今回、当店は従来の単独チラシから合同チラシに変更された。

  西部の店舗と合同でチラシを配布することになった。

単独で強い価格で差別化された店舗から、2店舗合同でチラシ投入されることになったのである。

  通常であれば単独チラシの方がありがたい。

周辺の自社競合店舗よりも価格が強い分お客様の来店頻度が高まる確率が高かったから。

  しかし11月から西部の店舗と合同チラシに変更された。

しかし、私はそのようが嬉しいと思っている。
それは、チラシエリアが拡大されたから。

  自店の名前が載ったチラシがより多くのお客様宅に配布される。

私はこれをチャンスだと捉えている。

  “てっちゃん、逆でしょ!”

そう捉えられるかもしれない。
自店だけ価格強化されたチラシの方が有利であるのは間違いないことである。
しかしそれでも、このことをチャンスと捉えているのは、より多くのお客様が当店に来店される確率を高められるチャンスでもあるからだ。

  特に、当店と自社競合店との境目のエリア。

このエリアは、もしかすると自社競合店のチラシが配布されていた地域かもしれない。
もしそうだとすれば、当店の名前が載ったチラシは配布されていなかったと言うことになる。

  もしそこに当店の名前が載ったチラシに変更されたら。

たまにはこのお店に行ってみようか、と言うお客様がいるかもしれない。

  このチャンスに賭けたいと思っている。

もし、一回でも二回でも来店していただいたなら、こちらのお店に引っ張り込みたい。
そして当店の魅力を感じていただけたら、リピーターになっていただけるチャンスが増えると言うことだ。

  これはまさにチャンスであろう。

更に、これが北部や東部の自社競合とドミナンスを組んで合同チラシになったなら、更にチャンスは巡ってくることになる。

  一歩一歩着実に商圏を広げていく。

そんな商売をしていきたいと思っている。








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2017年11月 6日 (月)

しもつかれチップス

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


カルビーポテトチップスから登場する新商品。

  ポテトチップス しもつかれ味。

カルビーでは47都道府県の味を現在再現中で、第一弾が10月から発売されていたらしい。

  北海道 山わさび味。
  宮城 仙台牛の炙り焼き味。
  山形 山形芋煮味。
  愛知 てばさき味。
  長崎 あごだし味。
  宮崎 チキン南蛮味。

等々、ご当地の味をポテトチップスで再現するという企画らしい。
第一弾の上記の商品の品名を見ていても、食べてみたいと思わせるご当地の味を盛り込んでいる。

  結果はどうだったのだろうか?。

ご当地以外の地域で販売しても一度は食べてみたいと思わせる商品が目白押しではないか。

  しかし。

私の地元の商品が11月下旬に発売されるが、その名は、

  しもつかれ味💦。

しもつかれ味?。

前回の店長会でバイヤーから案内があったのだが、私ははじめ耳を疑った。

  “しもつかれ、って、あのしもつかれ?”

県外の方は「しもつかれ」と聞いてもピンとこないだろう。
しかし我が県でしもつかれといったら、即座に反応する方が多い。

  「あの、しもつかれ?」

それは、もともと初午の日に近所のおいなりさんに奉納するために、当時の食材の余り物(鮭の頭や豆まきに使用した福豆等)で作る保存食で、「七軒(ななけん)の家のしもつかれを食べると病気にならない」といわれ、近所の人たちと分け合って食べることでも有名でした。

しかし、その姿かたちや味匂いが嘔吐物に似ていることから、現代の栃木県民にとって、とりわけ若年層には敬遠されることの多いメニューになっているのです。

  そのしもつかれの味を再現したカルビーのポテトチップス。

他県のそれが食してみたいという願望に駆られるのに対して、栃木県民ほどしもつかれ味のポテトチップスに関しては、「なんだかなぁ〜」という感想が率直なところでしょうか(笑)。

そして、その完成版がこちら。


上記写真には、鬼おろしと呼ばれる大根おろしも写真に載せられており、しもつかれを知る人間がこのパッケージを作成したのであろうことはよくわかる。

しかし、このしもつかれ味。

  前回の店長会で試食会が行われた。

食べた印象は、酒粕の風味が味付けを決定しているように思った。

  酒粕の風味。

だから、意外に薄味で甘みのある風味が特徴だった。

  しもつかれの強烈な風味は少ない。

どちらかというと、薄味で多少の甘みがある為、色は進む。
逆にいうと、幾つでも食べてしまえる味付けがされている。

  “試食を出せば必ず売れるぞ”

そんな印象を持った。

入荷したら即売り込みの開始である(笑)。







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2017年11月 3日 (金)

産地との取り組み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


バイヤーが産地に出向いて商談する。

  産地と直接契約して商品取引をするバイイング活動。

一見聞こえは良いが、産地と直接取り組むことのリスクも高まるだろう。

  リスクが高まる?。

一見産地と取り組むことは、その産地の生産物や漁獲物を自社が最優先で仕入れて販売する権利を得ることになるが、逆に優先してその産地の商品を店頭に並べて強引に販売することでもある。

  その産地が他の産地よりも優位性が高い。

そのような商品や知名度があれば有利に進められるだろう。

  しかしある一時だけの優位性だとしたら。

それは、そん産地との取り組みがその一時を経過した段階から、デメリットが生まれてくるということだろう。

  特に大手になればなるほど集荷力の高い産地を必要とする。

そうなればそうなるほど、小回りの効く産地や生産者が見過ごされていくもの。
そう考えると、生鮮商材ほど小回りの効く産地や生産者の活用が必要になっていくだろう。

  ある企業では津軽りんごを11月まで販売しているという。

産地との取引の取り組みからなのだろうが、そうなると個店の販売力が削がれてしまうのでは無いだろうか。

  その時期時期で美味しいりんごは変化していく。

その変化に合わせて店舗ではお客様にこの時期の美味しいりんごを提案していくのが使命であるにも関わらず、産地との契約により津軽りんごを売らざるを得ない現場。

そこまで極端にならないまでも、バイヤーの産地との取り組みのメリットよりもデメリットがお店を苦しめている事例は多いのでは無いだろうか。

せっかく産地に出向いたのだから、自社のバイイング能力を発揮させなければならないから、契約数量が多めになっていくことも否めないだろう。

  しかしその商品によって店舗が競争力を高められるのか。

そんな視点で商品を選定し、選定した責任を現場で売り切る販売力に変えてほしいものである。

  多少の数量の多さは致し方ないだろう。

問題は量の問題ではなく、取り組んで売場提案する商品が適切かどうかの選択である。

  産地や商品を決めて徹底して取り組む。

それは取引先との関係で言えば蜜月の関係になり、お互いの信頼関係となって今後とも厳しい環境を乗り越えていくパートナーとして大切な関係ではあろう。

しかし、取り組むということはその瞬間から他が見れなくなるというリスクを持つことを忘れてはいけない。

  バイヤーにはそこの部分での冷静さも必要となる。

それは店舗もまた同様であろう。

  店舗で取り組んだ商品やメーカー。

どうしても店舗で店長や責任者が地元や地場商品と取り組めば、自ずとそこに入れ込んでしまう。

  それが売る意志として発揮されれば良いが。

逆に、周囲が見れなくなり他のチャンスを逃してしまうことにもなりかねない。

  取り組みによるパートナーとの信頼関係。

と同時に、

  取引を絞ることによる偏り。

同時に見ていかなければならないバイイング行為であろう。








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2017年11月 2日 (木)

りんごの量販期

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


10月後半から11月にかけて。

  いよいよりんごが最大の量販期に入る。

秋の味覚としてのりんごの位置付けは絶大だ。

  梨、柿、栗、等の秋の味覚は多彩である。

しかし、ふじりんごを筆頭にりんごは9月当初から12月まで品種を変えながら多彩はアイテムが売場を彩る。

  売場に並ぶ品種も最近は多くなってきた。

それは産地で開発されたり生産されたりする品種が増えていくからだろうと思う。
しかし、企業や店舗によっては絞り込んだ品種で勝負したり、品揃えを広げて選ぶ楽しさで勝負したりと売り方も多彩である。

当社はどちらかというとこの時期は多彩な品揃えで売場を賑わすりんご売場になる。
主力はどうしても早生ふじやサンふじになっていくのだろうが、りんご好きにとってはこの時期に出回る多彩なりんごを味わいたいと願うお客様もいるだろう。

私自身、Facebookでは当店で品揃えされたりんごを食した画像をアップして、その断面や食事にレポートを載せているが、今年も10アイテム前後にまでなっている。

  実際に食べてみることの重要性。

それもこの商売には絶対に必要なことである。

  特に三大果実は必要なこと。

三大果実とは、りんご、みかん、そしてバナナ。
最近の消費金額を見ると、昭和の時代には圧倒的にみかんの消費金額が高かったが、ここ十数年は拮抗しており、バナナの伸びが高まっているようだ。

  バナナは年間果実であり輸入果実でもある。

しかし、日本人に馴染みの多い輸入果実。
果実の売り上げでも圧倒的に一番の売り上げを誇っている。

  しかしこの時期はりんご。

それはそのようなりんごの売場を作っているからであろう。
しかし、売場によってはバナナの売り上げが高いお店もあろう。

  それは本来のあるべき姿ではない。

この時期の果実はそれこそ「秋の味覚」と言われる所以の商品群が目白押しである。
それでもバナナの売り上げが一番高いということは、本来の売場になっていないという確率が高いだろう。

  “それがお客様の声だよ”

そうかもしれないが、日本の季節感をあまり打ち出さないお店であれば、そのようなお客様の買い物志向になっていくから、リスクを取らなければバナナが相変わらず売り上げ金額ナンバーワンの単品から変わることはない。

  しかし果実は52週MDを打ち出しやすい部門。

その時期にその旬を徹底して打ち出す企業は「果実」の構成比が自ずと高まっていく。

  青果部門に占める果実の構成比。

この数値がある意味企業として店舗として52週を打ち出すバロメーターになっているのではないだろうか。

まぁそれは置いといて、今年新たに食してみて感動したりんごがある。

  まずは「おいらせ」。

昨年初めて食したが、その蜜の多さに感動した。
今年も入荷したが、生産量や生産時期が狭いため、バイヤー投入が一週間程度あったきりの期間限定商品だったが、お客様も味を知っていて蜜入りのサンプルを提示した途端においらせばかりが集中して購買された。

  また「北紅」も良かった。

おいらせ同様に蜜入りだったが、この北紅は今年初めて食してみた。
やはりおいらせ同様に蜜がしっかり入っている。

  そして先週は「サン北斗」と「ぐんま名月」。

共に、以前から取り扱いをしていた品種だが、どちらも味が濃く蜜もしっかり入っていた。

  蜜入りの品種が増えている。

美味しいりんごが開発されている証しであろう。
また、バイヤーが目ざとくそのような美味しいりんごを選定する目と行動が企業の時色を決めてしまうこともあろう。

  そしていよいよりんごの王様「サンふじ」が登場する。

今年のりんご物語も、いよいよ完結の時期に向かうのである。






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2017年10月27日 (金)

売場の役割

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


売場の役割。

  部門の縦割りで区分けはされている。

しかし、現場では意外にその縦割りの意味や流れを理解して売場作りをしている担当者は少ないのではないのだろうか。

  その延長線の中でのフリースペースの活かし方。

フリースペースと言っても、生鮮部門のように冷蔵ケースでのフリースペースもあろうし、グロサリー部門のように全く何もないフリースペースあろうし、冷蔵ケースの脇とか入り口のガラス面の裏側とか、客動線で邪魔にならないスペースとか、いろいろなフリースペースが考えられる。

店舗レイアウト上でも、フリースペースとして位置づけられている場所もあれば、担当者や店長が客動線を考慮してフリースペースとして活かす場所もあろう。

  フリーという意味通りに全くの自由な場所となる。

そして、このフリースペースの配置によって、店舗全体が四季折々の変化をもたらすか地味な様相を呈するかが分かれるのである。

  そこは担当者のセンス次第である。

そして、それも店長以下によって大いに左右される部分であろう。

  極力そのスペースを確保する企業。
  極力そのスペースを排除する企業。

そこに、企業ごとの事情の違いもあろう。

  フリースペースが多ければ多いほど変化を創造できる。
  フリースペースが少なければ少ないほど売場は安定する。

そのメリットデメリットを考慮した上での判断であろうか。

  フリースペースとは逆に定番の売場がある。

いつも同じ商品が確実に品揃えされている定番の売場。

  定番の売場が安定しているという基本。

その基本がしっかりしているから、普段の買い物をするお客様が安心して日々のメニューを目的にそのお店に来店する。

  このことが我々の最大の使命であろうか。

しかしお客様は定番の品揃えにだけ期待してそのお店に来店するのではない。

  フリースペースで購入する頻度は非常に高い。

それは、客動線の上で目立つ場所にフリースペースが存在するわけであるから、どうしてもお客様の目に止まるという確率が高まるのである。

そして、そのことを最大限に利用してお客様に買い物の楽しさを提供すればするほど、そのフリースペースに期待を持って来店される頻度も高まっていくであろう。

そのフリースペースが、それぞれに目的を持って商品展開されるのであれば、それは定番の強みと共にお客様にとっては大きな魅力となろう。

  フリースペース毎に目的のある売場作り。

これが定着してくると、定番の強み以外の強みがお客様にとっての大きな魅力となっていく。

  フリースペース毎の目的の創造。

それも我々お店の幹部の大きな仕事であろう。
その目的がお客様に何も言わずに共有されてきたら、そのお店の強みがまた一つ加わることになる。

  その強みが加わるごとにお店は進化していくのである。






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2017年10月26日 (木)

今回の台風から学ぶこと

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


史上最強の台風の到来。

  テレビで盛んに放映された今回の台風。

そして犠牲者を出して通過していった。

  亡くなられた方には心よりご冥福をお祈り致します。

そして、この台風は衆議院議員選挙の投票日翌日に日本に上陸するという日程(?)だったため、土曜日からの買いだめ需要と日曜日の午前中から日中にかけての買いだめ需要を大いに換気したのである。

しかし、台風の到来以前から選挙は日程上に組み込まれていたから、私は今回の選挙の性格からして相当投票率の高い選挙になるだろうとは予想していた。

  よって日曜日は商売的にも大いにチャンスのある日。

そう思い込んで人員調整等をしていた。

  しかし、数日前からの台風騒動。

台風の到来と衆議院議員選挙で、お客様の流れがどうなってくるのだろうか?。
そして、どうやら選挙の翌日に台風が通過する気配となってきた。

  更に、土曜日から買いだめ需要が換気され始めた。

まだ雨風の少ない土曜日に、食料品を買いだめしておこう。

  「史上最強の台風」

そんな見出しが新聞やテレビであふれている。
特に高齢のお客様は、空が荒れないうちに買いだめしておこうと行動するものだ。
当店でも他店以上に土曜日からの買い周りは顕著であった。

  “これは日曜日は朝から相当お客様が来店されるぞ!”

タダでさえ選挙の投票日である。
更に加えて台風が明日通過するとなれば、午前中から食料品を求めてスーパーへ来店されるだろう。

  そして早めに帰宅して選挙の動向を見る。

それが日曜日の概ねのお客様の買い物行動となるだろうとは想像がついた。

  「明日は午前中で勝負が決まるぞ!」

前日のチーフミーティングで私はそう吠えた。

  「チャンスを逃したら絶対に取り戻せないぞ!」

多分、本当にそうなるだろう。

  午後4時までが勝負であろうか。

台風通過前の悪天候と今回の選挙に関しての速報をテレビで見るという二つの動機が重なり、午後4時以降からの急激なお客様の引きも顕著であった。

  ただし売場はなんとか持った。

昨日から吠えていただけのことはあり、各部とも大きなチャンスロスを発生することもなく日曜日の夕方を迎えることができた。

そしてネット上では、「台風コロッケ」なるものが騒がれていた。

  台風コロッケ?。

知る人ぞ知る、台風到来に売れる惣菜だそうな。

  てっちゃん会でもFacebookで売場作りがアップされていた。

元々は2001年に2チャンネルで話題になったことから生まれた言葉らしい。
そして今回の台風到来に合わせて、大手のイオンが大々的に仕掛けているとのことだ。

  台風をいかに商売に活かせるか。

今回の台風で新たに学んだのは、お年寄りの多い地域では事前の台風情報が流れれば流れるほどに事前の買いだめ需要が大いに高まるということ。

  特に高齢世代の多い地域の特徴と言えるだろう。

これが、若年層の多い店舗ではあまりこの傾向は強まらない。

  そのチャンスの在りどころを如何に攻めるか。

ここが、台風到来時の活かし方でもあろうか。
更に、この時期の気温の低下も、買い周りの嗜好を急激にホットメニューに走らせた。

  鍋材の急激な需要拡大。

ここにしっかり軸足を置いた売場作りが、お客様の支持を高めらるかどうかのポイントではなかっただろうか。

  また週末に検証のチャンスは到来したようだ(笑)。






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