商売

2023年3月21日 (火)

かれいの相場安

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


ここ数週間、かれい類が相場安である。

  k400円前後とか。

特に、なめたがれいはちょっと小ぶりだが、1枚で780円程度でも販売可能である。

  それでもスーパーの店頭には並ばない。

いや、量販している店舗もあれば、それでも品揃え程度の店もある。

  この違いは何か?。

ここに、仕入れ役のバイヤーと販売側の担当者とのズレが発生するのである。そして最近はバイヤーも市場に行かない方も多いという。

  百聞は一見に如かず。

市場に行って、豊富にセリにかかるかれい類を眼にすれば、行動は一変するのであろうが、そこにチェーンストアの限界があるのかもしれない。そして働き方改革による市場と現場とのズレが拡大して生きているのかもしれない。

  生鮮食品スーパーの強みを発揮するチャンスは今。

このように、市場連動によって、青果同様に相場対応しながら大漁の生魚を鮮度感よく量販するのが生鮮食品スーパーの強みであり、そこで従来から不振が続く鮮魚部門の活性化が図られるのである。

  が、
なかなか呼応しない店舗が多くなってきた。

たしかに、かれいは小骨が多く、ヒレ付近は一番脂が乗って美味しいのであるが、ヒレの小骨も多く余程エンガワ好きな人間でなければ好んで食べる部分ではない。

  ちなみに本当に好きな方はヒレを吸って小骨を吐き出すのだが(笑)。

しかしそんな方も年齢と共に少なくなってきたのであろう。そしてかれいの相場安とはいえなかなか家庭での料理に登場しなくなり、かれいの食べ方を知らない世代が、今の価格でも購入に至らないのは、本当に寂しい限りである。

  それ以前に鮮魚売場に大陳していないのも問題だが・・・ 。

こういう場面では、やはりその役割を担うのは市場に買い付けに行くバイヤーであり、その役割がしっかりと果たせている企業は、これでもかと店舗に送り込みを図り、店舗もそれに呼応して販売し、更にバイヤーにリクエストを出すチーフが登場してくるのである。

  その結果として地域一番の鮮魚の販売力が身に付いていく。

それが、仕入力と販売力のクルマの両輪としての連動であり、そこから結果としての売上が110%へと連動していくのである。

  それが上手く回っている企業の鮮魚は好調である。

昨年比で110%近い業績をたたき出しているのであるが、逆の企業は相変わらず塩干品や冷凍品に頼り、縮小均衡へと進んでいるのであろう。

  いわしから始まる相場安。

しかし、それは相変わらず日本海の構図ではあるが、太平洋側ではかれい類が青森、岩手で豊漁のようである。よって東北各地においては鮮魚部門の力量の差が明確に出ていると思われる。

  相場というチャンスの女神。

後ろ髪を引こうと思っても、もう遅い。

  今がチャンスですよ。





食品商業4月号が発売されました。
20234
当方の執筆は以下の通りです。

1.「ヤオコー宇都宮初出店」
    ヤオコーとヨークベニマルの戦い

2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから



AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表



農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義



競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

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2023年3月20日 (月)

彼岸での来店動機

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


彼岸商戦真っただ中。

  先週末から明日迄がピークとなろうか。

徐々にコロナ禍からの心理的な解放感もあり、春彼岸での帰省やその後の行楽に関しても、好天という背景もあり、久しぶりに賑わいのある週末からの春彼岸となっていくであろう。

  春彼岸商戦。

帰省するかしないかに関わらず、お墓を近くに持つ家庭では、お墓掃除から始まりお墓詣りの準備に忙しいのではないだろうか。お墓参りの為に準備するもの。

  その第一は「生花」である。

生花、仏花は、自分自身の食材ではない。ご先祖様に対するお供えとしてのものである。よって必ず用意しなければならないものである。

  だから確実に「生花のある売場」に買いに行く。

要は、彼岸での来店動機の第一は、お店に生花が確実に在庫を揃えて売っているお店であるかどうかという点である。

  それが彼岸での来店動機の第一となる。

よって、お客様は彼岸やお盆においては、確実に生花が圧倒的な在庫を以って売場を作っているかどうかで、お店を選択し、豊富な在庫から生花を購入し、そして翌日のお墓参りに安心していけるのである。

  彼岸商戦はそこから明暗がくっきりと分かれていく。

生花があるかどうか。そしてその毎年の経験値が、翌年の期待値となって、来店動機を高め、その繰り返しで彼岸商戦は一極集中となっていくのである。

  彼岸商戦に勝ちたかったら生花を徹底して強化すること。

これは、鉄則である。生花は食材ではない。よってそのことで食品の売上になんら影響は与えない。だからこそ、花を納入する花屋さんとの情報共有にて、出来るだけ欠品しない在庫量を納品してもらい、期待値を持って来店されてお客様の期待を裏切らないことが、毎年の最重要課題となるのである。

  それとて早急にお客様からの期待値が高まるものでもない。

52週毎の毎年の繰り返し。そしてそれを受けて次のお盆での売場作り、その結果からの秋彼岸での売場作り。そのように連動して生花が在庫と販売が連動しながら、翌年の春彼岸では更に拡大された期待値によって多くのお客様の来店を実現することが出来るのである。

  今年の春彼岸は生花の展開で大きな成果をもたらしたであろう。

そしてそれを次回のお盆商戦でしっかりと活かしきることが、次へのステップであり、そのような売場と展開が身に付いていくと、彼岸やお盆、そして年末商戦におけるサイクルが回り始めていくのである。
 
  サイクルが回り始めていく事で得られる「売る楽しさ」。

そして結果としての「売れる喜び」。

  「売る楽しさ」と「売れる喜び」。

この連動が、PDCAを回し続け、イベント時の重要な来店動機というポイントが身に付いていくのである。

  是非今年の彼岸商戦を一つのきっかけとしてほしいものである。






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2023年3月15日 (水)

日本海の豊漁

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


なにかとテレビ等で話題となっている。

  日本海のいわしの豊漁。

お付き合いのある企業の鮮魚売場を見ると、やはりいわしが激安である。

  「いわし豊漁なんだって?」

鮮魚バイヤーの質問すると、

  「はい、激安です!」

私は聞いた。

  「どんな売り方してる?」

バイヤーは言った。

  「単に丸のまま売ってます」

やはり、浜での売り方は、新鮮な生魚は丸のままパック詰めで売るのが一般的なのであろう。これが内陸だと店舗側で調理をしてやって初めて購入動機が高まるのであるが、魚を知る浜のお客様は自分で調理をするから、店舗側が余計な手間を掛けなくてもいいのであろう。

しかし、売場を見ると大漁なのはいわしだけではなさそうだ。

  「赤がれい」
  「小あじ」
  「ひらあじ」

等の魚が浜から直送されて販売している。

  この日は「ひらあじ」が鮮度感よく大陳されていた。

浜の鮮魚部門の鮮度感とは、このように近場の浜で水揚げされた魚種がその日のうちに売場に展開され、売り切られることによって、毎日が新鮮な売場となるのである。

  それが漁師によって口コミとなって広まっていく。

だから、浜の鮮魚部門の優劣が明確に分かれていくのである。

  しかしやっぱりいわしだけでは売上には繋がらない。

どうしても、「かれい」や「さば」そして「あじ」のような高単価の魚種の水揚げによる販売が鮮魚の数値を引き上げるのである。

  全国的な鮮魚部門の不振。

そこにはいろいろな要因が重なっており、単純な理由だけではない。

  不漁による魚価高。
  いか秋刀魚の不漁。
  小骨の
食の複雑化。
  魚の調理の複雑化。

いろいろな課題によって、魚以外の食材の普及の一般化も魚離れの大きな要因であり、魚価高だけが要因ではないが、とは言ってもその発端に魚価高があるのは間違いない。

  特に内陸部における魚離れは著しい。

だからこそ、沿岸部での豊漁による鮮魚部門の回復は大いに喜ばしいことではある。

  お客様の五感。

その筆頭に来るのが、鮮度感。

  その鮮度感を牽引するのが丸魚である。

よって、都市部の新店における鮮魚部門も客動線の先頭には必ず「丸魚」を配して、店舗としての鮮度感の向上に位置付けようとしているのが特徴的である。それだけ丸魚とは、未だにお客様の五感に訴えるカテゴリーであり、その鮮度感の優劣がお客様の店舗選択に影響しているのも事実である。

  日本海の豊漁が太平洋側にも感染してほしいものである。






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2023年3月 6日 (月)

ひな祭り商戦2023

皆さん、こんにちは。
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2023年のひな祭り商戦が終わった。

  皆様のお店は如何でしたか?。

今年もいろいろな発見と反省があったのではないでしょうか。

  ひな祭り商戦。

このイベントから今年度がスタートする、という認識でいた現役時代。よって、このイベントに掛ける意欲は相当なものだったと記憶している。

  はまぐり。
  ちらし寿司。
  真鯛。
  桃の花。
  菱餅。
  桜餅。

等々の華やかな展開によって、冬から春へのイメージを前面に押し出して店内を様変わりするイベントでもあった。

  現在では近隣の店舗を視察してのひな祭り商戦である(笑)。

昨年の3月3日は木曜日。そして今年は金曜日のひな祭り当日となった。

  同じ平日ではあるが木曜と金曜の差は大きい。

翌日も平日という繋がりと、翌日は週末という繋がり。ここに金曜日の夜という解放感であり時間的な余裕も生まれるのが金曜日という昨今の特性であろうか。

  そんな昨年と今年におけるひな祭りの違いとは。

各社のひな祭りのイベントによる売場を拝見すると、上記の違いとは関係無いが、はまぐりの展開がナイーブになってきたなぁ~という印象は否めない。

  “じゃぁ~てっちゃんの現役時代はどうだったの?”

そんなツッコミも大いにくるであろう(笑)。確かに私が現役の鮮魚部門に属していた時代のはまぐりの売上も展開スペースも現在とは格段の違いはあるが、それでも店長時代の売場は平台(6尺~8尺)を使用して展開していた。

  はまぐりの相場高と需要の激減。

これが大きな要因であるのは間違いない。が、今年は金曜日で時間的な余裕もあることから、はまぐりの需要が拡大してきたとの声もある。

  作りたくても作れないダブルインカム世代。

ということなのであろうか。やはり謂れ(いわれ)の深いはまぐりであるから、親としては作ってあげたい料理ではあるのだろう。
と同時に、時間的な余裕と言えば、ひな祭りには欠かせないちらし寿司も、例年であれば惣菜のちらし寿司の需要拡大が見込まれるのであるが、今年はどうも手作り志向からの、鮮魚部門のちらし寿司セットや単品の動きが良好だったという。

  これも金曜日という時間的な余裕の現れかもしれない。

また、3月3日が金曜日ということは、翌日または翌々日にお祝いの行事をする家庭もあるだろう。また小さな女の子がいない家庭でも女性のお祭りというイメージから、週末におけるご馳走の出現も大いに有り得たのが今年のひな祭り商戦である。

  3月3日~5日でのご馳走需要の高まり。

それが今年の特徴であったようだ。

  そして3月6日の啓蟄を経て急速に春がやってくる。

もうすでに、春の気配の地域もあるだろう。関東方面も20度前後の最高気温もちらほらである。

  あと半月もすれば桜も開花。

春到来である。
  





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20233    
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「店舗視察の実践法」
  首都圏店舗で学ぶべき項目とは。

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2023年3月 4日 (土)

いわしの豊漁

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「いわし」が豊漁らしい。

  水産業界にとっては朗報。

と思いきや、先日のテレビ放映では、予期せぬいわしの豊漁によって、本来いわし漁に出漁したわけではない漁船までも網にいわしがかかって迷惑しているとのこと。

  せっかくのいわしもたまったものではない(笑)。

逆に、いわしを追って本マグロも網にかかる確率が高まっており、こちらはホクホク顔の市場関係者のインタビューであった。

  しかしいずれも日本海側での出来事。

よって、太平洋側においては、いわしの豊漁という現象は起きていないとのことだ。

  先日は「さば」が大不漁との話題であった。

この「さば」と「いわし」は相関関係にあるらしい。というのは、いわしが大漁ということは、さばはいわしの下に追いやられる為、いわしの下に隠れたさばは大不漁らしい。

  よってさば缶が製造できないという。

さばは当然としてさば缶も製造不可により、今年は食品部門の企画からさば缶が消えるとのことである。

  これには食品部門は大きなダメージであろう。

毎年のことであるが、3月後半から4月にかけては新生活者が続々と誕生する。

  新規大学生が一人暮らしを始める新生活。
  新規社会人が一人暮らしを始める新生活。
  単身赴任者が一人暮らしを始める新生活。

それら新生活者達が、今年の4月から新たな地で新たな独り暮らしを始めることになる。そんな環境の中で、さば缶は従来から大きな役割を背負ってきたのである。

  簡便メニューの主役として。

新生活者にとって炊事は一大事である。いままで炊事をしたことがなかった新生活者が新たな地で慣れない炊事に慣れるには時間がかかるものである。私自身も経験があるが、そんな時はご飯は一応炊くが、あとのおかずは缶詰で間に合わせるという時期があった。

  それが4月から5月にかけてである。

その時のさば缶は大いに役にたってくれたものだ。

  そのさば缶が4月から消える?。

これは大きな問題である。というわけで、その問題もいわしの豊漁からのいわし缶に期待したいものである(笑)。

  どちらも青魚でありDHAやEPAは豊富である。

そんな時は惣菜と連動して、徹底していわしフライを売り込み、売上と利益を得たいものである。当然、鮮魚部門でも開きであり、三枚おろしによる商品化で利益を稼ぎたいところではあるが、昨今のお客様がその価値を評価してくれるかどうかである。

  “こんな時k,kさんならどうするかなぁ~”

おそらく、いろいろな引き出しを開いて一気に売場を作って、しこたま利益を稼ぐだろうなぁ~、と想像してしまう(笑)。

  こういう生の相場安でのベテランに知恵は奥深い。

但し、太平洋側では未だにいわしの豊漁は聞かない。早く太平洋側でもいわしの豊漁になってほしいものである。

  そういえば同じ日本海側ではカレイも豊漁らしい。

日本海側の鮮魚部門の業績はいいのであろうか。

  確認してみる価値はありそうだ。






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2023年3月 2日 (木)

バイイングの醍醐味

皆さん、こんにちは。
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自分で仕入れて自分で売る。

  かっての仕入れは全てがそうだった。

しかし昨今はほとんどのチェーンストアではバイイングと現場での販売で役割を分担し、自分で仕入れて自分で売るという流れは分断されている。

  自分で仕入れたら自分で売る。

この当たり前の行為が小売りから消えると、そこには仕入れ担当と販売担当の間に大きな溝が出来てしまうことになった。

  かっては自ら仕入れて自ら販売していたのに。

それでは、なぜ自ら仕入れていたのか。

  本来の役割は仕入れて売るという分断が無かったから。

しかし、それだけだろうか。しかしバイイングにはそれ以外の醍醐味があったからこそ、売る側も一歩踏み込んで仕入れに赴いていたのである。

  その醍醐味とは?。

それは、市場にリアルに赴くと、掘り出し物に出会えたからである。

  掘り出し物。

そう、市場が意図して仕入れた商品以外に、産地が勝手に送ってくる掘り出し物である。特に水揚げが多かったり、間違って仕入れたりして在庫になってしまった商品である。

  それはリアルに仕入れに行った人間だけが知りえる情報である。

それも、リアルに行っただけではなく、その情報を一番早く知りえた人間からチャンスが巡ってくるのである。

  要は先手必勝なのである。

よって、それは事前情報には乗せられないものであり、だからこそ人知れずそんなチャンスが巡ってくるのである。仕入れと販売が分断されていない時代は、仕入れる人間が先手必勝で全てを仕入れ、全てを自社や自店で消費することが可能であった。

  だから尚更お買い得による売上と利益獲得が容易に出来たのだ。

今でも先手必勝は存在する。しかし、そのチャンスをものにできる店舗や企業が少なくなってきているのも事実であろう。それは、市場に直接買い出しに行く人間や企業が減少してきているからでもある。

市場にリアルに買い出しに行くバイヤーですら、そのような先手必勝的な商品に食いつくバイヤーも少なくなってきたようだ。

  現場が嫌がるからである。

日々のルーティン業務に追われ、必要以上の作業や商品をさばく事を嫌う傾向が顕著になってきたからでもある。

  だから先手必勝はごく一部に集中するようになってきた。

そうやって尚更、先手必勝を有効に活用する企業と活用しない企業の格差が生まれていくのである。

  中小ほど先手必勝を有効に活かしチャンスをモノにしてほしいものである。







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AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長塾(2022年9月14日~16日)での講演を行いました。
  将来企業の経営幹部を育成する目的で開催される年五回の店長塾。
  地域の競合店に勝ち抜く店舗運営の手法を講義致しました。



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2023年3月 1日 (水)

年度初め

皆さん、こんにちは。
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企業により新年度は異なる。

  ちなみに「てっちゃん塾」は6月1日が新年度である。

そんなことはどうでもいいのであるが(笑)、3月1日を新年度のスタートとしている小売業は多いのではないだろうか。

  私が所属した企業は全て3月が新年度であった。

そういう理由もあろうだろうが、どうしても3月1日を迎えると、新たな年度の始まりという意識になるのである。

  “さぁ、新年度のスタートだ!”

そのような気持ちを奮い立たせるような気が湧いてくるのである。

  そんな奮い立つ気持ちを抑えての今日のブログとなる(笑)。

そして私の新年度は、いつも「ひな祭り」からスタートとなる。ひな祭りは3月3日であるが、3月の大きなイベントとしてのひな祭りから現役時代の私は新年度という意識が強かった。

  “ひな祭りで如何に勢いをつけてスタートするか”

毎年、そのような意識で迎えたひな祭りであるから、相当気合が入っていたのは確かである。よって、人事異動によって店舗が変わるという状況においても、人事異動前から赴任先の店舗に事前に赴いて、ひな祭りの販売計画の打ち合わせをしていた記憶がある。それもひな祭りに賭ける意識の現れだったのであろう。

  よって私にとってのひな祭りとは一年のスタートであった。

今年のひな祭りは金曜日。

  恵方巻同様に大きなチャンスとなろう。

しかし、ひな祭りやひな人形は3月3日以降には姿を消してしまい、週末のひな祭りのお祝いからは外れてしまう。

  さて、週末はどうしようか?。

と悩む食品小売業が多いと思われるが、私はそうは思わない。

  ひな祭りは今や大人のお祭りと化している。

要は、大人の女性が自分へのご褒美としてひな祭りを認識しているのが、昨今のひな祭り事情である。
よって週末は大人の女性へのご褒美提案へと移行できるのである。

  3月1日~3日までは従来の女の子のひな祭り。
  3月3日~5日までは大人の女性のご褒美提案。

このような流れで3月1日~5日の日曜日までのご馳走ウィークとして売場提案することで、単価アップを図ることが可能となる。
今年に入り、食事に対しての解放感と引締め感が明確に区別されるようになってきた感がある。節分での恵方巻の購入に見られるように、美味しいものを購入する時の商品単価はかってないほどに高まるが、逆に値上がり等への対応もしっかりと引締め、食費に対する明暗が明確になってきたのではないだろうか。

  そしてひな祭りの到来。

この時ばかりはは、女性の財布の紐を緩めるタイミングである。

  是非ともダイナミックなご馳走提案をしたいものである。







食品商業3月号が発売されました。
20233    
当方の執筆は以下の通りです。

「店舗視察の実践法」
  首都圏店舗で学ぶべき項目とは。

「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
  一時限目 ~ ファイブマネジメント
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今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長塾(2022年9月14日~16日)での講演を行いました。
  将来企業の経営幹部を育成する目的で開催される年五回の店長塾。
  地域の競合店に勝ち抜く店舗運営の手法を講義致しました。



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2023年2月28日 (火)

店頭販売のポイント

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


2月28日。

  毎年2月は28日で終了。

終わってみると、やはり2月は短いと感じるのはなぜか(笑)。

  今日のテーマは店頭販売。

店舗オープン日やイベント日、更には年末商戦での高単価やケース販売など、地方ほど店頭販売にて瞬間的な売りを作る為に実施するお店は多いのではないだろうか。

  しかし最近はあまり目にしなくなった。

ここ数年のコロナ禍による人の分散という課題もあり、直接お客様と面と面で向き合う体制を作りたくないという意図も大いにあるであろう。
店頭販売ともなれば、非冷は当然として、外気に直接さらされるため、商品も当然であるが販売する人間も外気の風や気温に左右され、店内で安定した常温で作業することに慣れた人間にとっては意外にハードである。

  30年ほど前は当たり前の販売手法。

しかし、最近はめっきり少なくなった売り方でもあろうか。

  店頭販売とは定番以外の売場(特設)。

そして、大方の部門やカテゴリーは、青果の野菜や果実、そして食品部門のケース売りが中心であろうか。だが何と言っても青果が中心の商品構成で+αの売りが可能となる。

  先日店頭販売に出くわした。

そこである人物と出会った。

  かっての企業で働く方であった。

久しぶりに個人的な話をしながら、店頭販売についての話題となった。

  「てっちゃん、店頭販売は売り切ってナンボだよ」

彼は言った。いくら店頭にて商品を大陳して売込み、瞬間的な売りを作ると言っても、大きな在庫を抱えることになる。そして利益も創出しなければならない。

  店頭販売でも在庫管理は必須である。

だからこそ、仕入れた商品は店頭にて売り切るという行為が重要なのである。商品的にも、常温にて店頭という外部での販売になるから、尚更売り切る行為によって、商品鮮度も維持できるのである。更に従業員においても最後の一品まで売り切る為の接客力を身に付けることが出来るのである。

  売り切る為の接客力。

ここに、この業界の販売技術が集約されているのではないだろうか。

  売り切る為には商品知識が必要となる。
  売り切る為には数値計算が必要となる。
  売り切る為には接客技術が必要となる。

このような販売技術が、店頭販売で売り切るという行為の連続で養われていくのである。そして一番大切なものを得ることが出来るのである。

  「売る楽しさ」と「売れる喜び」の獲得である。

何度も言うが、我々はこの二つによって人間の本能が刺激され、新たな仕事への意欲(モチベーション)を高めていけるのである。そしてその積み重ねが、次への販売意欲を掻き立て、更に次のステージでの活躍に繋がるのである。

  店頭販売。

それを念頭において、日々の商売を積み重ねていきたいものである。





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2023年2月 6日 (月)

節分商戦2023

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



今年初のイベントである節分商戦が終わった。

  皆様、お疲れ様でした。

コロナ禍における4年目の節分商戦。

  そのほとんどは恵方巻に費やされるであろう。

徐々にコロナ禍という緊急事態宣言下の暮らしから解放されつつあるが、とは言っても大手を振って旅行、外出、外食、外泊という週末の暮らしには程遠い昨今である。

  当然節分は自宅で恵方巻。

そんな空気は一向に変わっていないのが今の環境であろうか。

  更に付け加えれば原価高騰。

原価高というよりも高騰という表現が最適な昨今の食品市場を取り巻く状況であろうか。

  それは特に惣菜に現れている。

単に素材の高騰だけではなく、その素材を調理する電気代、資材にまで及ぶのである。

  当然に売価に反映されていく。

当然のことであるが、だからといって即売価に反映できるかといえばNOだと思う。

  だからこそ売価比較しにくい商品開発が望まれるのである。

そんな環境の今年の恵方巻商戦、如何でしたでしょうか?。

  “なんとか昨比越え出来たぁ~”
  “今年も夕方欠品の嵐だった~”
  “午前中から間に合わなかった”

というような声が聞こえてくるほどに、私が視察した店舗のお客様の来店は凄かった。

  アウトパック中心のお店。
  アウトとイン混在のお店。
  イン製造にこだわるお店。

等々、いろいろな製造スタイルで今回の恵方巻に取り組む企業、お店がある。

  しかし売れているのはインストア中止のお店。

売れているというよりも、どちらかというと製造が追いつかないという表現の方が当たっているかもしれない。

  製造が追いつかない理由。

それはおそらく、その商品的な魅力にあるのだと思った。やっぱり商品の鮮度感や美味しさ感がアウトパック品と比較すると雲泥の差である。そして来店されたお客様はその事を知ってのリアルな来店であり、リアルに陳列された商品を見ると、そのシズル感から美味しさ感を覚え、更に高額の商品へ手が伸びてしまうのが実態ではないだろうか。

  実は私もそく口だった(笑)。

やはりインストアで製造された商品をリアルに見ると、食べたくなる。

  “節分の時ぐらい美味しい巻きずしを食べたい”

そして、女房の持つ買い物かごにためらわずに入れてしまうほどの衝動を覚えたのである。

確かに、製造力を考慮すると、店舗でのインストアだけでは間に合わないのも当然であろうか。しかし店舗比較による商品単品の魅力、売場全体の魅力という点ではインストア店舗には敵わない。

  しかし製造しきれないというリスクとの戦い。

それをどう折り合いをつけて毎年の恵方巻商戦へと繋げていくか。多くの課題を残した今年の恵方巻商戦ではなかっただろうか。

  ちなみに業績はどこも過去最高を記録。

おそらく、そんな今年の恵方巻商戦だったのであろう。金曜日という絶好の曜日周りも幸いしたと思われる。そして高質化や肉系へのチャレンジにより相当な単価アップに繋がった今年の2月3日。

  ご馳走の概念が変わっていく予感のある節分商戦であった。




食品商業2月号が発売されました。
20232 
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2023年2月 1日 (水)

2月のスタート

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



先日、元旦を迎えたと思っていたら、ひと月が過ぎていった。

  今日から2月がスタートする。

いろいろな意味で、本当にスタートが切られるのが2月という月ではないだろうか。

  本格的な52週MDのスタート。
  今年初のイベントのスタート。
  年度切替えの準備のスタート。

このように、12月商戦後の新年という1月という月は、どちらかというと12月商戦の在庫等の調整や整理、そして新年度へ向けた幹部達の方向性確認の月と言えたが、2月ともなると上記のように、現場でも52週MDのスタートとしての月というイメージが色濃くなっていく。

また、1月商戦では大きなイベントは無かったが、2月からは一年で一番寿司の売れる節分が2月第一週から始まるのである。惣菜部門で一年最初で最大の寿司の販売実績が達成されるのである。

  人員計画から製造計画、そして販売計画の精度が求められる。

今年もコロナ禍の中での節分商戦であり、大きな需要が見込まれるため、売上と利益獲得の大きなチャンスであることは間違いない。そこで毎年繰り返されるのが、恵方巻商材の単品計画と販売数量とのギャップである。

  従来の恵方巻の停滞。
  新規商品の早期欠品。

それが、恵方巻の近年の実態ではないだろうか。

  要は「肉系恵方巻」が早々に欠品するのである。

毎年、前年比に対して増量増量を繰り返しているのが実態である。

  肉系に関しては天井が見えないのである。

肉系のローストビーフ巻きとかカツ巻きとかが、毎年前年比以上の計画を立てるのであるが、毎年午前中で欠品等と、急速に伸びてきており計画数量が追い付かないのが現実なのである。

  今年はこのカテゴリーでロスを出しても可。

それぐらいの思い切った数量計画を組まない限りは、今年も肉系恵方巻は早々に欠品してしまうであろう。

  そこからロスを出すぐらいの計画と販売をしなければならない。


それが今年なのではないだろうか。大いにチャレンジをして今年初の大イベントを迎えたいところである。

  そして年度切替えの準備のスタート。

今年度のスタートは各企業によって異なるであろう。3月スタート、4月スタート、またまた9月スタートの企業もあろうか。とは言っても3月、4月で新年度スタートとい企業は多い。

  2月が年度構想の時なのである。

今年度は、どのような方針で企業を運営しようか。
その方針を受けて、事業部の方針をどうしようか。
そこから降りてきて店舗方針をどう策定しようか。

  2月は思考の時なのである。

私は、2月をこのように位置付けてきた。

  そして3月から即店舗スタッフとスタートダッシュを切る。

そんな流れで新年度を速攻でスタートし、一気に競合店との差別化を図っていく。

  競合店は人事異動でバタバタしている2月~3月。

そんな姿を向こうに見ながら、自店は悠々と3月から一気に新年度の方針に従って店舗運営を一致団結しながらスタートする。

  毎年夢見た理想の姿ではある(笑)。

しかし、そんな意識の積み重ねが、現実に近づけていくのである。それは昨日の数をこなすで書いた内容。

  そんな意識で2月を迎えたいものである。






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