商売

2020年8月 8日 (土)

無駄話のできるレジ担当

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーのレジ担当。

  以前のブログで手打ちレジの記事を載せた。

http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-3a18e9.html

  手打ちレジスターの話。

そして当時のレジ担当の仕事とその楽しさ。

  如何に精算時に違算を少なくするか。
  更にスピードを持ってお客様を流すか。

他のレジでの作業はこの2点に集約されていたから、如何にこの二つを今日1日の中で極められるかという意識が強かったということである。

  そしてもう一つは、毎日来てくれるお客様との会話。

これが話好きなレジ担当にとってみると何よりの楽しさでありレジ精算時の癒しになっていたか。

  要は上記2点が概ねのレジ業務であったから、それ以外はレジ担当者は特に午前中はお客様との会話を楽しめたのである。

その当時の仕事を見ていた人は、逆にレジへの憧れとなってスーパーのレジを希望する人も多かったのではないだろうか。

  逆に言うと、お客様もレジ担当者との会話が楽しみな方も多い。

そしてそれがリアルに来店される店舗での大いなる特性であり強みでもある弱みでもある。

  レジ生産の煩わしさ。

店内で一人で買い物をするが、最終的にはお店側の人間と現金と商品のやりとりをしてからでなければ買い物が完了しない。
当然と言えば当然であるが、現代ではネットで購入する場合にはほとんどの場合はレジ生産という場面は無く、そのほとんどがクレジットカードやキャッシュレスにての生産となる。

  売場という現場に行かずとも商品が手に入る時代。

しかし、リアルな店舗には未だに最後のレジ生産を癒しとして感じてくれるお客様も多いという事実。

  こここそが我々リアルな店舗を構える企業の強みとしなければならない部分。

特にコロナ禍においては従業員とお客様との接点が遠くなってしまった。
またお客様も働く従業員もお互いに接触する場面を避ける行動を心理的にとってしまっているのも事実。

  残念ながらそれが継続される部分と戻る部分とが今後生まれてくるであろう。

マスク着用や安全シールドの設置はもしかすると今後の定番になっていくのかもしれない。
しかし、試食や会話、雑談等は再び再開されていくだろうと思っている。

  お客様との雑談。

是非はあろう。

  それを嫌うお客様もいるだろう。

しかし、リアル店舗の強みであるお客様とのリアルな接客を放棄したら我々の生き残る道は非常に狭い道となっていくであろう。

  「お客様と多いに雑談してくださいね。」

このお店の新規開店前の接客訓練の折に、レジ担当者に何度もお願いしたことがある。

  どうせ開店後落ち着いたら時間的な余裕が生まれるはず。

その時のぼ〜っと立っているのでは無く、積極的にお客様との会話を楽しみ、お客様来店頻度を高めていきたいという意図からのお願いであった。

  益々我々の接客場面は機会を失っていくであろう。

そんな折でも、如何にしたらお客様との接点を増加できるであろか。。

  お客様の来店動機を考えたらそこが、最終的に分岐点になるのではないだろうか。








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2020年8月 6日 (木)

小さなチャンスの積み重ね

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は「今を100とする」を記した。

  あるべき予算に縛られずに今現実を100とする。

そこから如何に地道に数値を伸ばしていくか。

  そのことが現場のモチベーションを維持し継続していけるのである。

そして今日は「小さなチャンスの積み重ね」。

  昨日の結びに「チャンスは巡ってくるもの」と記した。

業績改善店舗におけるチャンスの到来とは?。

  これを数年に一度のような大チャンスのことではない。

日毎に、週毎に訪れるチャンスロスというチャンスである。

  特売時に欠品した特売品。
  夕方以降に欠品した弁当。
  丑の日に欠品した鰻蒲焼。
  梅雨明け時に欠品した麺。
  開店時に欠品した刺身類。

等々、毎日の売場においての品切れのことである。

  特に大きなイベントになればなるほどチャンスロスを対策していきたい。

丑の日やお盆商戦、そして秋彼岸と今後様々なイベントが繰り返されて巡ってくるが、それらは全て新規出店の店舗においてはチャンスである。

  それは何も新店だけではなく既存店でも同様ではあるが。

それでも新店では初めての出来事でありその地域のお客様にとってもそのお店では初めての経験。

  この経験時に競合店以上の売場で臨むこと。

そしてこの積み重ねがとりも直さず全てチャンスに値する。

  これを地道に1年間繰り返していくことが一番の近道となる。

何も特別なことではない。

  強いて言えば「基本の徹底」であろうか。

新店ほど、この企業が提唱している「基本」を根付かせることが最優先となろう。
それは、新店ほどその企業の基本の部分が弱いからである。
そして新店ほど、基本という部分を根付かせるなければならない時でもある。

  そしてそれが競合店との差別化への布石となっていくのである。

不動の基本の徹底を構築してこその翌年からの差別化対策。
このステップを踏むためには、初年度に基本を根付かせ、それを初年度の最大の競合対策として根付かせることができるかどうか。

  その基本が翌年以降の土台となれるかどうか。

その積み重ねが翌年に新たな次元へのステップを踏むための重要なポイントとなる。

  “なんだそんなわかり切ったことしか言えねえのか!”

そう思われる方は多いと思う。

  しかし・・・ 。

基本を笑うものは基本に泣く。

  それだけ基本とは小さなチャンスを救ってくれるのである。

特に小さなイベントでの確実な売場作りは徹底したいものである。

  その習慣が2年目以降の強みとなっていくのである。








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2020年8月 3日 (月)

背中を押してやる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人は誰かから背中を押される。

  そして誰かの背中を押している。

要は、人間同士が影響を受け、そして影響を与えているのである。

確かに、一人で考え一人で意思決定をして、一人で行動する人もいるだろう。

  独立自営の人間であればその確率は高いかもしれない。

それでも、リアルに他者から影響を受ける場面もあれば、本やネット上でのやり取り等で影響を受けている場合も考えられる。

  先日のブログで「自責と他責」を記した。

自己責任で明日へ向かってチャレンジしていく気概のある組織なのか、自己責任を負わされるのが嫌で自ら行動を起こさない気風の組織なのかで、組織力が進化するのか退化するのかという内容であった。

しかし、チャレンジ精神のある組織内の構成員が全て自己責任を持ってチャレンジし行動するかという当初からそんな人間たちばかりではないであろう。

  中にはどうしても躊躇してしまう時がある。

そんな時に、気概のある組織には必ず自分の背中を押してくれる存在がいるものである。

  自分の背中を押してくれる人間。

時には上司、時には同僚、時にはパートさん、そして時には企業のトップが自分の背中を力強く押してくれるのだ。
そして、悩んだ結果なかなか決められずにいたその事項が、その人が背中を押してくれた結果、実行に踏み切れるということがよくあるものだ。

  自分の背中を押してくれる人間。

そんな人間が上司として存在してくれるならば、それは非常に有難いことである。
上司が背中を押してくれるということは、その件に関しては承認しているということである。

  堂々と行動に移せるのである。

上記のように、堂々と行動できるのか、こそこそと隠れるように行動するのとではその結果に歴然とした差が生まれるであろう。

  当然、堂々と組織内で行動した方が結果検証もスピーディである。

よって、その検証から今後どうすべきかの判断も早いということだ。

  結果から、全体に波及させるのか、今しばらく検証を続けるのか。

そして全体に波及するにしても、トップの後押しがあれば更に全社への波及も一気に進められるのである。
このように、組織とは背中を押す人間の存在によってスピードが異なり、その結果としての変化対応力が全く異なってくるのである。

  かと言って全てが全て誰の背中も押すということではない。

新たな挑戦に対しての承認をするということであるから、そこには何がしらの根拠が伴うものである。

  そしてその最大の根拠とは「信頼」である。

ある程度の数値的な根拠は当然にあるだろうが、最終的にはそれを承認し、実行に移すにはリスクも伴うもの。
そのリスクを押してでも背中を押すのであるから、そこには相手との信頼関係が絶対に必要となる。

  「アイツが言うのであれば」
  「あの人の言葉であれば」

相手への信頼という絆が担保となり、承認をし、そしてその人間の背中を押すという行動や態度となる。

  やはり最後はそこへ行き着くのであろう。







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2020年7月30日 (木)

4連休を終えて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


本来であればこの4連休から東京五輪がスタートしていたはずの時期。

  東京五輪が延期にも関わらず4連休は存続。

以前のブログでもこの4連休には触れていた。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-25b3bf.html

  ここでは4連休では行楽が復活するであろうとの予測。

しかしその予測は見事に外れた(笑)。
緊急事態宣言の解除からのあらゆる規制への解除ムードの漂う時期でもあったこの時期は、7月の4連休においてはゴールデンウィークのリベンジのような行動になり、我々小売業界も以前のような競争の世界に舞い戻るであろうとの予測であった。

  しかし新型コロナ感染者は緊急事態宣言時以上の最多記録を更新。

せっかくのGO-TOトラベルキャンペーンも二転三転の事態に。
とてもとても安心して行楽など語っていられない状況に陥っている最中の4連休になってしまった。

  当然に我々業界も相変わらずの3密防止対応に明け暮れる。

競争の世界など訪れるハズも無い環境である。

  そんな中でスタートした4連休。

やはり外出や外食、更には行楽に宿泊等も個人個人がそれぞれに自粛して過ごした4連休となったのではないだろうか。

  それは日々のお客様の流れや売上に現れていた。

せっかくの4連休なのに、午前中から夕食の買い出しの為の買い物行動が続く。
それはむしろそれ以前の土用丑の日の火曜日から続いていたような気もする。

  せっかくの4連休だからせめて自宅でご馳走を。

更に、ご馳走+普段の食材も同時に購入されていたようだ。

  よって「野菜類」や「肉類」の動きが非常に活発な4連休となった。

刺身類や惣菜類、そしてお寿司類もそれ相応の動きはあったが、なんと言っても野菜と肉に関しては、かっての3月〜4月の動きを見るような勢いであった。

  まして長雨の続く梅雨空も続いた。

少し肌寒い天候も相まって、生食や涼味類の需要よりもちょっとあったかなメニューへ完全に移行したようでもあった。

  まだまだ内食化から抜けられない外部環境。

その外部環境とは、新型コロナ感染の第二波的な拡大という現実である。
この状況では、小さなお子さんを持つ一般的な家庭であれば遠出には二を足を踏むであろう。

  そしてこの4連休からのお盆商戦への流れ。

この4連休で多少なりとも外出をされた方は多いであろうから、この外出による感染者数は約10日後から本格的に数値となって加算されてくるであろうか。

  要は8月5日ごろから再び感染者数は更に増加してくると見るべきか。

そうなったら、それこそ8月のお盆期間に緊急事態宣言の再発令という事態も考えられるであろう。

  そんな中でのお盆商戦。

お盆の帰省などと言っている場合ではなくなるかもしれない。

  それこそ4月から5月のゴールデンウィーク然となるかもしれない。

そこを読まなければならない今年のお盆商戦。
おそらく、従来の12日〜15日のお盆のピークには大きな変化があるだろう。

  お盆で帰省する地域。
  お盆で帰省される地域。

例年の真逆の流れになることは間違いないであろう。
そしてその前後の日曜日の動き。

  特に16日の日曜日はいろいろな意味で重要だ。

やはり今年のお盆商戦は頭の痛い商戦となろうか。




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2020年7月24日 (金)

お盆へ向けて

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


丑の日商戦が終わった。

  いよいよお盆商戦へ向けてという意識転換であろうか。

しかし今年の長梅雨。

  梅雨明けは8月に持ち込まれる見通し。

それはそれでいいのだが、要は相場高である。
相場高ならまだしも、特に果実などは収穫が見込めずに入荷もままならないという現状だろうか。

  入荷した桃の状態が良くない。

そんな商品が今年は多いという。

本来であれば丑の日前後からお盆商戦へ向けての戦いが始まっているのである。

  青果チーフとの打ち合わせ。

そこでは、丑の日前から「桃」を如何に自店のブランディング化させていくかを検討してきた。

  「店長、今年は桃の相場が高騰していますよ。」

   「逆にチャンスだろう!。」

要は、相場高の年ほど、出始めの導入期に如何にお客様に「桃」の味、大玉、価格、で競合他社を圧倒できるかが最大のヤマ場となる。

  そこでお客様に印象付けられるか。

そこで主導権を握ることが出来れば、8月商戦から最大のお盆商戦においては圧倒的に優位な戦いに持ち込めるであろう。
特にこの時期は価格もさることながら、特に品質であり味であり、大玉であることがお客様の印象を決定づけることになる。

  「大玉」と「味」にこだわれよ。

当然7月後半からの「桃」の数値は大幅に伸びてきた。

  “予定通りの推移だな”

そんな思惑を持って進めてきた今年の果実の展開。

  しかしここにきてその思惑が大幅に狂ってきたのである。

あまりの日照不足により、「桃」の収穫が極端に少ないという現実。

  桃ほどの軟皮果実ともなると日照時間と品質、収穫との関係は密接であろう。

ネット仲間の情報でも今年の入荷品の品質低下が投稿されていた。
先日の店長会でも、バイヤーからは今年の果実のトップ平台を悩む声が聞こえた。

  「いや〜今年は何も無いよてっちゃん。」

当然、上半期最大の商機において、特に果実の売上のウエイトが高まるお盆期間中の商品確保はバイヤーにとっては生命線である。

そんな最大の商機において、全国的に主要商品が確保できないという現実。

  そこにバイヤーの腕が試されるのではないだろうか。

ピンチはチャンス。

  このような状況の時ほど上記のような格言が生きてくるのである。

通年であればお盆商戦は「桃」か「梨」。
しかしいずれも今年は全滅らしい。

  よって今年は「ぶどう」。

しかし私はこれもチャンスに変えていきたいと思っている。

  ぶどうの産地に近いエリアの店舗であるからだ。

そこを着地点として、今から如何にロードマップを描いていくか。

  そこから知恵と工夫と成功失敗体験が生まれていくのであろう。







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2020年7月23日 (木)

今年の丑の日

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今年の土用丑の日が終わった。

  一番の心配は天候。

事前予報ではこちらの地域は午後から雨の予報であった。

  しかし当日になってみて一日中曇りと変更。

そして午後になると多少晴れ間も見えたりして、気温も30度に迫ろうかという高まりを見せた。

  “これはうなぎ日和だな”

やはり土用丑の日の当日はこうでなければならない。

  そして天候が吉と出れば後はマイナス要因は何も無い。

以前にも丑の日に関しては多少ブログで記載もしたが、
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-b88e93.html

今年の土用丑の日は天候にさえ恵まれれば間違いなく昨年を大幅にクリアするだろうとは思っていた。

  それだけ条件が揃っていたのである。

・曜日周りが最高に良い(特にスーパーマーケットには好都合)。
・今年は内食化傾向が維持されておりその傾向はうなぎにも適合。
・メディアでも稚魚の相場安からの今年の土用丑の日が露出した。

上記の流れから、今年の土用丑の日のお客様の来店と需要は相当高まるであろうとは予測できたのであるが、そこは商売であり、当日になってみなければわからないというのがこの商売の怖さであろうか(笑)。

  そして今年は当初予定されていなかった「新仔うなぎ」も入荷した。

数量限定ではあるが、媒体を作成して取り付ければ新仔うなぎは間違いなく丑の日のトップスターである。
お客様の目に付く場所にて大々的に、その特徴と美味しさを提案することによって、ナンバーワンの売り上げを作れる商品である。

  惜しむらくは「試食」が出来ないということだろうか。

コロナ禍により、試食販売は当面不可となっており、試食販売できれば更に早々に売り切れになっていたであろうか。
しかしFacebook仲間の販売手法には、バックヤードからうなぎ蒲焼の焼いている匂いを扇風機で売場に送り込み、その匂いに釣らせて販売している店舗もあった。

  “その手もあったか‼️”

しかしもはや後の祭りでもあったのだが(笑)。

  その手を使えば早々に売り切れて別途商品で夕方以降勝負できたであろうか。

やはり土用丑の日当日ともなれば、売場の中で一番美味しいうなぎを、と言う方も多い。

  特大サイズと一番美味しい商品への需要は午前中から高まる日であろうか。

とは言うものの、中国産うなぎへの嫌悪感も最近は無くなってきており、中国産の需要も相変わらず高いものがある。

  と言うことであらゆるアイテムが総合的に動く土用丑の日となった。

特にお客様の来店は午後4時以降から急速に増加し、夜7時までは一気にうなぎを購入されていくと言う流れはいつも通りであろうか。

  そして今年は8月2日が土用二の丑。

内食化の流れはここでも大いに発揮されるであろう。

  今年の丑の日は二回楽しめるのではないだろうか。







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2020年7月22日 (水)

止めてみて初めてわかること

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コロナ禍を境にいろいろなことを止めている。

  従来は当たり前のようにやっていた販促その他。

しかし、3密を防止するために敢えなく止めてしまった販促活動は各企業多々あるであろう。

  当社も継続してきた集客販促を中断しているものが多々ある。

ここ数年、または数十年継続してきた販促であるから、その販促の数値効果を測定することは困難であり、数値悪化の場合には更に踏み込んだ販促を取り入れることもあったのであるが、追加削除の繰り返しの販促類は別にしても、長年継続してやり続けてきた販促の一つや二つは各企業とも存在するであろう。

  そして3月頃より3密を回避するために中止している販促類。

ここにきて、それらの販促効果が自店において、更には自社においてどのような具体的な効果であったのかということが、7月に入ってから徐々に見えてきたような気がするのである。

  それまでは止めた影響すらよく見えなかったのであるから。

それだけ、このコロナの影響が各業界にそれぞれの逆風や順風を吹かせていたのである。
それが徐々に和らいできた昨今、従来から数年や数十年継続してきた販促の本来の効果がようやく見えてきたのである。

  見えてきたこと自体あまり嬉しいことではないのだが。

とは言え、本来の数値効果が見えてきたということは、今後再開するにあたっては現場の人間がその販促の意味を再度真剣に理解するいいきっかけになったように思うのだ。

  従来はやって当たり前の販売促進。

しかし今こうして止めてみてわかる、その数値効果の有り難み。

  朝市、夕市における時間帯別来店客数への影響。
  タイムサービスにおけるその時間帯への影響。
  年に数回のイベントにおける集客力への影響。

以前はやって当たり前であったし、前年も同様に実施していた販促であるから、結局はその販促自体の効果は測定されなかった。

  やって当然の販促であり売場の充実度が唯一の数値効果。

そう思っていたのだが、それはそれで正しい認識ではあるが、逆にやって当然だった販売促進が本当はどのような効果を生んでいたのかを知るいい機会となったことは否めない。

  “この販促にはこのような効果があったのか”
  “この販促を止めるとこうような結果となるのか”

だから、復活すべきだ、とかこのまま止めてもいいのでは、と思えるようなものもある。

  よって今回は販促を見直すいいきっかけだったのかもしれない。

しかしいずれまた、競争の世界は訪れる。

  間違いなく訪れるのである。

その時に備えて、復活すべき販促を今から磨き込む必要はあろう。
今回、販促を止めて見えてきた本質と、そこから再び戻す販促、そして付け加えるべき販促、更には商品力を再度見直すべきところ等が明らかになったという意味では、これをチャンスとして捉えていきたいものである。







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2020年7月20日 (月)

店舗レイアウト考察

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は店舗のレイアウトを考察してみたい。

  食品スーパーの店舗レイアウト。

一般的な食品スーパーのレイアウトは、お客様が入店しやすい方の入口から「青果」〜「鮮魚」〜「精肉」〜「惣菜」の流れ。

  多少の違いはあるだろうが上記の流れが一般的だろうか。

特に日本の場合は未だに鮮魚部門に対する憧憬もあり、過去からの流れもあり、青果の次には鮮魚部門を配置している企業が多いようだ。

  入口にお店の顔とも言える「青果部門」を配置。

もはやこれはほとんどの企業で暗黙の了解の如くに配置されているレイアウトであろう。

  よって、青果部門が受け持つ役割は果てしなく高い。

そして青果部門と鮮魚部門の間に和日配を配置して日常性を高める配置が常道であろうか。

  そして客導線のぶつかりに鮮魚部門を配置。

この部門を鮮魚部門ではなく精肉部門に設定している企業もあるだろう。

  第二コーナーを鮮魚にするか精肉にするか。

鮮度感と季節感を重視するのであれば「鮮魚部門」で妥当であろうか。
メニューと数値を重視するのであれば「精肉部門」で妥当であろうか。

  企業としてどちらを優先するか。

最近は完全に生鮮の要となっている精肉部門を青果部門の次に配置する企業が増加しているようにも思える。

  更に第三コーナーは洋日配から惣菜へと流れる企業が多い。

そんなレイアウトに、更に企業毎に内側の食品、菓子、雑貨、そして酒コーナーが企業毎の思惑によってレイアウトされているのが最近の食品スーパーのレイアウトであろうか。

  第二コーナーの「鮮魚」と「精肉」の課題。

ここにもそのレイアウト上の思惑を考察することが重要であろうか。

  精肉の方が圧倒的に売上が高いから第二コーナーへ。

そのような単純な問題ではないであろう。

  企業として如何に集客力の高い店舗を目指すか。

そこに上記のような鮮魚と精肉のレイアウト上の違いとその政策の違いが表れていくのである。

  企業としてより鮮度感を重要視するのであれば鮮魚部門を配置。

季節感もあり、更には生の丸魚や生切身類の商品を陳列することにより、季節感と鮮度感を体験できるレイアウトは日本の食品スーパーでは長い歴史を持つ。

  島国日本。

よって常に鮮度の良い生魚が入荷し、その季節感と鮮度感をウリにしたい食品スーパーが日本の小売の歴史を作ってきた。

  しかし徐々に日本人の暮らしも欧米化し、肉食が増加してくる。

これはその食材の特性にもあろう。
やはり肉類は料理用途が広く、骨が少なく調理しやすいし、今では輸入肉も豊富に入荷して以前ほどの高値から安価にボリュームのある輸入牛によって食事のメニューに牛肉が登場する頻度もかなり高まってきたのであろう。

  更に家庭のキッチンのスタイルも変化してきた。

かっては台所は居間とは離れていて、煙が居間に入り込むことは少なかったが、現代は居間に対して対面型が多い。
必然的に、魚の煙は匂いや煤の元である。

  更に生ゴミの出る魚料理は若年世代では避けたいメニューであろう。

そんな社会環境の変化から圧倒的に魚より肉メニューの増加が必然的に精肉部門の需要の拡大に結びついていった。

  この流れを受けての店舗レイアウトも魚から肉へ。

一見、このレイアウトでは魚がより遠くに、より外側へ押し出される形に見えるが、逆に言うと鮮魚と惣菜の連動に結びつきやすいレイアウトとも言える。

  海産物の惣菜化。

この流れにマッチングしやすいレイアウトと言えようか。

  鮮魚部門のネタを使用した、寿司の展開。
  鮮魚部門のネタを使用した、焼魚の展開。

これらへの連動がレイアウト上でも流れやすくなったと言える。
従来は精肉部門がこのようなレイアウトにおいて、肉の惣菜化へ流れていったのであるが、青果〜精肉〜鮮魚のレイアウトであれば、魚の惣菜化が連動しやすくなり、より鮮魚部門が惣菜のメニューを通して認知されやすくなったと言えるのではないだろか。

  更には夕方以降の惣菜の賑わいを活用した鮮魚部門の鮮度感の強調。

鮮魚部門は如何に作り立ての商品をボリュームを持って展開できるか。
そのことによって、人材も集中的に投入出来、陳列ボリュームを付けることで鮮度感を強調でき、そこで商品購入頻度が高まれば売上と荒利の両面での確保ができるのである。

  日付管理の短い鮮魚部門は惣菜と連動することで強みを発揮できる環境になるのである。

そんな思惑を持って政策的に店舗レイアウトを設定することが必要であろうか。







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2020年7月18日 (土)

香り酵母

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


毎年1〜2回程度の定番商品の入れ替え。

  1ヶ月程度前にお酒コーナーの入れ替えがあった。

下戸?の私にとってはあまり興味の無いお酒コーナーであるが、ふらっと入れ替え商品を覗いてみたら、「オヤっ!」と思えるお酒が入荷陳列してあった。

  「香り酵母877」。

そんなネーミングの日本酒が紙パックで販売されていたのである。

  「バナナの香り」。

そんな表現で日本酒の味を表現されていた。

  “えっ!、バナナの香り⁉️”

日本酒であるから当然、米のおいしさである「山田錦」とか「五百万石」とかを全面に押し出して、その味をアピールするものだと思っていた。

  しかし今回の銀色の紙パックは「酵母」を全面に押し出したお酒。

そしてその隣にも「しぼりたてギンパック」なる紙パックの商品が陳列されていた。

  こちらのウリは「香りはグレープフルーツやメロンの豊かな果実の香り」。

香り酵母877のバナナの香りとは異なるが、やはり果実の香りを引用してグレープフルーツやメロンの味で日本酒の味を表現しているのである。
そしてのその「しぼりたてギンパック」はコンテストで金賞を受賞したとのことだ。ホームページ上には以下のように記載されていた。

「菊正宗「しぼりたてギンパック」が、7月9日にロンドン市内で開催されたIWCアワードセレモニーにて、SAKE部門「グレートバリュー・サケ」受賞酒から選ばれる最優秀賞 「グレートバリュー・チャンピオンサケ(IWC Great Value Champion Sake 2019)」 を受賞しました。当コンテストにおける紙パック商品での「グレートバリュー・チャンピオンサケ」の受賞は、初めての快挙となります。」

海外でのSAKE部門での金賞ということで、日本酒本来の味の良さという視点とは異なる価値基準に照らされた評価ではあるのだろうが、逆にいうと日本酒という先入観を持たない海外で美味しいと評価されたということは、日本人でも日本酒に馴染まない人達に対しての需要の掘り起こしを狙った商品であるのだろう。

  よって「米」ではなく「酵母」なのであろう。

流石にこれには興味をそそられた(笑)。

  “一度購入して味を確かめようか”

その当時は本来の品揃えの主体である1.8Lの紙パック以外にも、導入目的で品揃えされていた900MLの商品も品揃えされていたのでそちらを購入してみた。

  そして冷蔵庫で冷やして飲んでみた。

確かにバナナのような風味があった。
バナナの風味であるから、どちらかというと多少の濃厚さと後味のスッキリ感があり、下戸?の私でも結構味わって飲めたのである。

  女性にも人気が出そうな味わいであった。

それこそワイングラスで味わいたい日本酒であろうか(笑)。

更に同様に酒コーナーを眺めていると、焼酎のコーナーにも「バナナ」という文字を発見した。

  「小鶴 tha banana」。

なんと鹿児島県のメーカーである「小正醸造」。

  鹿児島といえば、言わずと知れた「いも焼酎」のメッカ。

そのいも焼酎のメッカである鹿児島のメーカーが作った、いも焼酎と対局の位置にある「バナナ風味」。
当然、いも焼酎が馴染めない初心者を対象とした商品化であろうか。

  こちらもいずれ試したい。

そんな風に思っているのである(笑)。

  日本酒と焼酎。

いずれも日本独特のお酒。
そこに新たな醸造法を取り入れ、入門酒として導入してきたのである。




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2020年7月15日 (水)

お盆商戦に悩む

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の記事で「お盆商戦を占う」を記した。

  http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-e79af0.html

今年のお盆商戦における全般的な内容を収めた記事であったと思う。
そして、再度今年のお盆商戦を昨年の曜日との比較や、お盆でのイベントの有無等を考慮して再考してみた。

  “今年のお盆は難しいぞ!”

率直にそう思った。

  まずは曜日が昨年の11日(日)〜15日(木)と比較すると、
  今年の曜日は2日ズレて11日(火)〜15日(土)となるのだ。

そしてこの期間に日曜日が入ってこないのである。

  “お盆期間に曜日は関係ないでしょ”

そう思われている方もいるだろうが、余程田舎でない限り、最近は曜日に振り回されるのもお盆や年末の流れである。
今年は、本当のピークとなる12日〜15日に日曜日が含まれていないということは、本当に曜日に振り回されない純粋なお盆の日付だけでお客様の来店頻度が異なるお盆商戦となるということだ。

  何年振りであろうか?。

過去を遡れば、2015年が同じ曜日周りであった。
当店がオープンしたのが、2016年の7月であったため、その年のお盆商戦の売上予測を近隣の同企業の店舗から引用して計画したのが手元に残っていたため、その年の近隣店舗の売上金額の推移を参考に計画していく事になろう。

  その年のトレンドを見ると13日が綺麗な三角形の山となっている。

その前後の日付の売上は13日をピークに前後の日付は同等の売上で盛り上がり盛り下がっているのである。

  “これが本来のお盆商戦の売上推移であるのか”

このトレンドを見て素直に感動した(笑)。

  なぜなら大抵は間に入る日曜日に大きく振り回されるのだから。

その間に日曜日が入ると、どうしてもその日曜日が最大ピークとなり、前後の山も大きく歪みのある山となって描かれるのである。

  今年はこのように綺麗な三角形のヤマとなるのであろうか?。

これも久しぶりの流れであるため、毎年のような自信は無い。

  ましてこのコロナによる影響も大きいであろうから。

更に、他企業も同様であろうが、お盆商戦におけるイベント等の販促も今年は一切無しとなる。
例年であれば、そのイベントにやはりお客様が集中するため、その集中する日に徹底した売り込みとレジ人員の投入を計っていたのであるが、それも今年は不透明である。

  全くもって本当に自然の流れに任せたお盆商戦の流れ。

何処から始まり、何処で最大ピークとなり、何処まで続き、何処で普段に切り替わるのか。

  全くもって見えてこないのが今年のお盆商戦である。

普段という部分では巣篭もり効果が発揮されるであろうが、お盆商戦という盛り上がりの部分に関しては、非常に難しいお盆商戦を迎える事になるであろう。








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