日記・コラム・つぶやき

2023年3月17日 (金)

満額回答②

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



今年の春闘(しゅんとう)。

  もはや春闘は死語であろうか(笑)。

春の賃上げ交渉をかっては「春闘」と称していたが、現在は春の賃上げ交渉と改名して表示しているのがネット上では目立つ。そんな春の賃上げ交渉が、2月より本格化し、会社側と労働組合側で妥結し、今年の従業員の給与体系がほぼ固まったのではないだろうか。

  目立つのは満額回答。

満額とは、労働組合側が企業側に提示した今年の賃上げ要求額であり、それを昨年の年齢と同じ今年の年齢見た場合の賃上げ率で解答を頂いたり、支給総額で提示して、その要求通りの賃上げで妥結したときに、満額回答という表示となる。

  私も一時労働組合側の幹部をしていた。

そして、毎年の要求に対して、満額回答という企業側の答えは一回も無かった(笑)。

  しかし今年は満額回答が続々と生まれている。

トヨタや日産、ホンダ等の従来から春闘を牽引してきた企業が、今年は満額回答を牽引している。

  概ねはトヨタの妥結に準じて組合側へ解答する順番となる。

よって、トヨタの妥結額がトップに来て、それ以降は、その妥結額や妥結率を参考に回答をしていくという流れ。

  そのトヨタが満額回答であるのが今年の春闘。

そして、その満額回答を引き出したのが、岸田首相の「インフレを超える賃上げ」を企業側へ要請していたことへの回答でもあろうか。

  それが我々小売業に直結するかといえばそうではない。

トップ企業が満額回答を受けて、従業員の収入が増え、それが日常生活においてカネが回り始めてから、ようやく小売業の業績へと連動し、そして最終的にサービス業へとカネが入り始めていくのである。

  但し売上に連動する基礎は出来たとは思われる。

よって小売業界は、世間にカネが回り始めてきたことを受けて、どう商売を好転させていけるかというステージに入っていくのである。

  とは言ってもコロナ禍で結構満額回答以上の利益を創出してきた業界。

よって、トヨタや日産以上に、本来であれば我々小売業界は満額回答が可能な業界なのではある。

  それを積極的に世間に示していける絶好の年。

それが今年なのではないだろうか。そしてそれを一つの話題性として、従業員獲得に活かす。それもこのピンチをチャンスに展開していく手法ではないのだろうか。

  それを積極的に活かそうという企業も出現し始めている。

小売業界では、その先陣を切ったのがユニクロではないだろうか。

  初任給30万¡?。

驚きの初任給である。

  はやり自社開発自社販売。

このことが、売上以上に利益創出を生むのであろう。我々小売業も自社開発自社製造を有する、生鮮惣菜で如何に利益を創出するかをもっと念頭においた視点を持つべきであろうと思う。






食品商業4月号が発売されました。
20234
当方の執筆は以下の通りです。

1.「ヤオコー宇都宮初出店」
    ヤオコーとヨークベニマルの戦い

2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義



競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

  52週MDマネジメント(3月編)ダイジェストの視聴はこちら
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2023年2月25日 (土)

味覚

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。



美味しいとか不味いとか。

  我々は美味しいと評価される商品を販売している。

とはいうものの、美味しいとか不味いとかの評価に明確な基準は存在しない。

  あくまでも個人の舌での評価である。

よって、ある人から言わせれば、

  あの商品は美味しい、と評価されたり
  あの商品は不味い、 と評価されたり

個人によってもまちまちだし、環境が変われば同じ評価となるかどうかも不確定である。

  先日、あるお店で「はまさき」を購入した。
  同日、別のお店で「かんぺい」を購入した。

「はまさき」という柑橘と「かんぺい」という柑橘。全く異なる食感であった。

  「はまさき」は、甘味のある柑橘
  「かんぺい」は、食感のよい柑橘

それを、美味しいか不味いかで評価すると、私的には「はまさき」が美味しいと評価し、女房は「かんぺい」を美味しいと評価した。

  舌の違いで全く異なる評価となる。

要は、自分の舌は、どちらを好むかという違いであり、それが美味しいか不味いかを判断するのである。しかしこの場合は全く異なる柑橘の美味しさを問うものであり、そこに好みの違いが生じるのは致し方ないのかもしれない。

  これが同じ柑橘で評価の違いが生じるであろうか。

それは、少ないであろう。

  よって同じ商品なら絶対に美味しい方を販売したい。

それは、お客様にとって決定的な評価となるからである。とは言っても、だからと言って同じサイズで価格が倍も違う商品では勝負出来ない。だからこそ、バイイングは難しいのであり、その違いを見極めて売価設定をしなければならない現場の舌力?も重要であろう。

  自店の強み・弱み。

特に、生鮮部門は個々の違いが生じる部門である。だからこそ、現場の舌力は重要であり、舌力によって見出された商品は最後に強みを発揮するのである。

  それは現場の想い入れが後押しするからである。

だからこそ、特に我々のような生鮮食品小売業は、自らの舌力を養い、そして活用し、商売に活かさなければならない。

  それもマイマネジメント(自分マネジメント)であろう。

売り手が自分で売る商品を知るということは、基本中の基本である。そしてそれが自分の舌を通してお客様のどう評価されているか、競合店との比較の中でどう位置づけられているか。そこまで予測しなければ、仕入れ担当のバイヤーへ重要な情報は提供できないであろう。

  それも重要な店舗の役割となる。

舌力。

  是非、鍛えてほしいものである。





食品商業3月号が発売されました。
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当方の執筆は以下の通りです。

「店舗視察の実践法」
  首都圏店舗で学ぶべき項目とは。

「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長塾(2022年9月14日~16日)での講演を行いました。
  将来企業の経営幹部を育成する目的で開催される年五回の店長塾。
  地域の競合店に勝ち抜く店舗運営の手法を講義致しました。



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  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
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2023年2月 4日 (土)

床屋からカットハウスへ

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


中学校までは近くの床屋で丸刈りにしてもらっていた。

  高校でも野球をやっていたので丸刈りだった。

そこでは同じ床屋かどうかは記憶に無い。中学校までは近くの学校だったのでおそらく小学校からの延長で近所の床屋を利用していたように記憶している。

  地域に必ずあった床屋。

主に男性客がメインで、4つぐらいの椅子が設置されていて、行くと必ず何人かが待ち合いの椅子に座って順番を待っていた。

  一回当たり3,000円程度掛かった記憶がある。

当時としては当たり前の料金であったが、それでも高いとは思っていた。しかしどの床屋に行っても同じ料金設定であり、必ず月曜日が休みなので日曜日に行くしかなかった。それも混雑の要因の一つであったのだろう。

  今時丸刈りで3,000円は高いと思われる。

私が今現在通う床屋は、1,300円である。

  車で15分程度だから少し遠い場所にある。

そこは、カットハウスと称して、チェーンストアよろしく町に数店舗存在しているカットハウスである。

  スマホで待ち時間がわかる。

だから、事前に確認して、今行けばすぐにカットしてもらえるぞ、と認識しながら車に乗るのである。
同時に、ペイペイで事前清算も可能な設定になっているが、私は直接現金で支払うことにしている(依然として現金派😎)。

  かといって全ての床屋が1,000円前後かといえばそうではない。

ネット検索すると、市内の床屋は3,000円~5,000円の料金設定のところも多い。

  固定客なのであろう。

そして、私のように「後ろと脇は刈り上げで上は適当に!」という要望で、10分程度で散髪完了ならともかくも、現代の若者のような髪型設定だと、そのような料金設定の場でなければ実現しないのかもしれない。

  いずれにしても技術料が全てである。

洋服とかなら自分で選んで自分で着用するから、他人の技術は関係ないが、カットハウスであれば他人の技術で自分の身なりが決まってしまうから、お金の問題ではないのかもしれない。

  そう思うか思わないか。

そこに5,000円という料金設定が妥当か否かが決定する。

  5,000円の価値とは?。

思えば、5,000円の料金が妥当だと思って買い物をした記憶がない(笑)。

  どんな場合でも5,000円は高いと思う。

いや、一つだけあった。新幹線料金である。ここから東京までほぼ5,000円。こればかりは致し方ないかと思っている。

  在来だと2時間以上のところが1時間弱で東京到着。

こればかりは致し方ないかと思うが、それ以外で5,000円は、何を購入しても“高いなあ~”と思ってしまう。全ては散髪台1,300円が基準だからだろうか(笑)。

  当然に5,000円のお酒などもってのほか(笑)。

150円で購入するアルコール度数9%の500mlの缶チューハイ一缶で、十分すぎるほどに酔えるのである。

  アルコールに費やす5,000円。

しかし、これもリアルな飲み会ともなると話は180度異なる。
  
  5,000円でコアなメンバーとの会合。

これはもう、1万どころではなく、その10倍もの価値ある会合となるであろうし、そのような会合に仕上げていく事の出来る5,000円の使い道となろうか。

  自店での5,000円の使い道。

そう考えた時に、その価値ある商品が揃っているであろうか。

  そんな視点で売場を見ていきたいものである。





食品商業2月号が発売されました。
20232 
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2023年1月28日 (土)

ねこの特性から

皆さん、こんにちは。
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我々人間のそばにいる動物。

  犬、猫、鼠(ネズミ)?。

戦前であれば、鼠も一般家庭の家中に当たり前に住み着いていたのだが、昨今はほとんど住宅地には存在しない生き物となったようだ。

  逆に猫のいる家庭は増えている。

コロナ過になって、人間が家にいる時間が長時間になったせいか、ペットを飼う方が急増しているようだ。

  ペットの存在。

いつ頃から人間がペットを飼うようになったのか。そして、ペットにも犬と猫が二大ペット動物と言えるであろう。しかし、犬と猫でもその特性は大きく異なるという。

  犬 = 野生色無し。
  猫 = 野生色有り。

このような特性があるという。犬は他の動物を取って食べるという特性は完全になくなってしまった。もともとは犬はオオカミから派生して人間のペットと化した。ペットというよりも本来は家畜として人間が他の動物を家畜化していく中で、羊をリードしたり牛をリードしたりしていたのである。よって、完全に人間にエサをもらって生きるようになったが為に、肉食を捨てた存在らしい。

逆に猫は、人間の仕事を手伝うというよりは、一部にネズミ対策として飼われてはいるが、猫から人間に寄り添ってペット化された存在であるという。だから猫は未だに野生の血を残しているのである。だからネズミを捉えたり、鳥を追ったりする。

  犬より猫のほうが人間を利用しているのである(笑)。

だから、犬は人間にひたすら忠実であるが、猫は自由気ままに人間とうまく付き合う手法を遺伝子に残しているのである。

  餌をもらいたいときの人間との関わり方。

これはもう、犬の比ではないほどに、人間に擦り寄ってくる。

  そしてこれに人間はイチコロとなる(笑)。

しかし逆に、ひとりで居たいときは、平気でそっぽを向く。これが猫の人間との付き合い方なのである。それでも人間は猫を可愛がる。

  それを承知で猫は人間のペットになる。

それが、家中で安全に生きていける手法であることを知っているのである。

  いずれにしても組織化された集団での生き方である。

それは、我々人間の世界でも実は同様なのである。

  寄らば大樹の陰

よく言われることわざである。
身を寄せるならば、大木の下が安全である。同じ頼るならば、勢力のある人のほうがよいというたとえである。

  そうやってリーダーが誕生してきた。

かっては、本当に体力的に力のあるリーダーが家族であり組織でありをリードしてきたが、徐々に大樹が力から能力に変わることによって、体力から知力のあるリーダーに変遷し、そしてそんな知力があり、大きな組織をまとめることが出来るリーダーに大衆は吸い寄せられて、組織人はわが身をより安全な場所に位置してきたのである。

  しかしリーダーは後から後から生まれていく。

大樹の陰にいては、自分の能力を発揮できない環境であることを知ると、その中の一部は必然的に外へ飛び出そうと行動する。

  新たなリーダーが生まれていく。

そしてそのあらたなリーダーの能力を認めた大衆は、また新たにそのリーダーに吸い寄せられていく。

  そうやって組織は分割併合されながら時を重ねていく。

そこには、個人の生き方という部分が大きく影響してくるのであろう。

  今では組織的な抗争は無くなった。

あるとすれば、それは国家間や民族間の紛争であろうか。しかし、身近なところでの紛争は、自分が属する家族、組織、そして企業というくくりの中での生き方に変わり、家族を持つ、独立する、という人生の選択肢が増えてきたのが現代なのであろう。

  それもある意味「量子力学」で説明がつくのかもしれない(笑)。

今週は、スピリチュアルなのか、精神論なのか、それとも哲学なのかわからない記事が多かった。

  次週からはまた現場の視点でモノを語りたいと思うのである。






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2023年1月21日 (土)

いちごの日

皆さん、こんにちは。
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1月15日。

  いちごの日。

単なる語呂合わせではあるが、とは言っても徐々に糖度が増し美味しくなってきているのは事実。

  いちごは1月後半から2月いっぱいが最大ピークとなる。

かっては、1月5日を「いちごの日」、1月15日が「いいいちごの日」と言っていたと思うが、最近は1月15日に絞って「いちごの日」と題しているようだ。

  今年の1月15日(日)は終了。

しかし、各企業でも1月15日へ向けて売り込みを図るべく、事前の価格訴求をしたり、味の提案をしたりと工夫を凝らしながら販促活動をしている企業が多いと思われる。

  旬の果実を価格で売る。

重要な事であるが、とは言っても価格の出せる苺には限界がある。

  粒の大きさや糖度の高さや鮮度。

市場に事前交渉をして、前日から当日の販売価格をチラシ等に入れて販売計画を立案する企業が多いのではないだろか。

  私も現役時代は価格オンリーで苺を拡販していた。

しかし、苺への志向も徐々に変わってきたのである。そして先日、あるコンサル先の店舗での事例報告があった。

  p480円の苺よりもP880円の苺の売上が高くなった。

そんな事例である。

  そこに店舗の意志が入っているのである。

店長が、苺の糖度、あるいは甘味を示す傾向として、へた(緑の葉の方)まで真っ赤に染まった苺が美味しいというコトPOPによって、お客様へのアピールを徹底したところ、このお店では880円のへたまで赤い品種の苺の売上金額が、スペース拡大して販売している価格訴求品の480円よりも高まってきているという。

  このお店は以前にも蜜入りりんご298円を徹底して売り込んでいた。

一つの商品で、価値訴求の成功が、その後の価値訴求へと連動している。

  それが今回の苺にも繋がったということだ。

この学びは、非常に大きいのではないだろうか。

  その最大の要因はお客様に伝わっているということ。

全ては、そこに行きつくのであろう。

  この商売はお客様に伝わってナンボなのである。

だから、いくら単品量販で大陳しても、それだけでは商品は動かない。

  商品価値を伝えるコトが重要となる。

それが、価格でもいいし、味、品質でもいいし、利便性でも、映えでも、なんでもいい。

  とにかく販売者の意図を伝えること。

大陳していれば、勝手に伝わって、かってに売れた時代は既に終わっている。

  大切なのはいろいろな手法を用いて価値を伝えることである。

そしてこの値上げの時代の波に乗って、価格高騰へのお客様の価格感度がどんどん鈍くなってきているようにも思える。

  だからより価値の高い商品の訴求が重要なのであろう。

さぁ、これから2月に入り、節分を皮切りにイベントが繋がっていく。

  新たな年度の52週が本格的にスタートする。

伝えること。その為に一つ一つの階段をどう上るのか。取り組みが始まっていくのである。





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2022年12月27日 (火)

ワールドカップ総集編から

皆さん、こんにちは。
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25日の日曜日。

  通常なら鎌倉殿の13人の放映日。

しかし、それは先週で最終回を迎えた。

  “さて今日は何を見ようか?”

そう思ってテレビに備わる番組表を確認したら、NHKでFIFAワールドカップ2022総集編が放映予定であったので録画して昨日視聴した。

  “流石NHKだなぁ~”

ワールドカップサッカーの総集編とは言え、他局がお笑い芸人を集めて笑ネタを中心としたバラエティー番組とは違い、世界各地からのワールドカップに対する国民性であり、世界情勢でありを織り交ぜた予選から、決勝トーナメントではどこからこの映像を取り寄せたのだろうと思えるような、今までの各局の放映された映像には無いドラマティックな角度からの映像が、このワールドカップを別次元のドキュメンタリーとして仕上げているのである。

  “流石NHKだなぁ~”

悔しいければ、何度も唸ってしまうほどの仕上がりだった。

  特にベスト8からの深掘りが良かった。

そして、想った。

  “ベスト8の試合からが本番なんだなぁ~”

これはワールドカップに限ったことではない。高校野球でのベスト8が揃う順々決勝が一番面白いのである。そしてベスト8での勝者と敗者に大きく分かれ、勝者は大きく取り上げられ、敗者は残念ならが忘れ去られていく。

  ベスト4からは全てのチームが記憶に残る。

まずは決勝トーナメントをみていてそう思った。そしてベスト8同士の試合からいろいろなドラマが生まれていくのである。

  一番感動したシーン。

それは、日本を破ったクロアチアと優勝候補筆頭のブラジルとの試合。最終的には引き分けとなりペナルティーキック戦に持ち込まれた。

  ブラジル筆頭はロドリゴ選手。

クロアチアの10番を背負うモドリッチ選手と同じチームでプレーする選手である。そのロドリゴ選手がブラジルでの一人目で外した。結局この試合、クロアチアがペナルティーキック戦を制して勝利した。

  その後のことである。

クロアチアのモドリッチ選手が、嘆き悲しむブラジルチームに駆け寄り、ブラジルのエースであるネイマールへ挨拶をしたのち、ペナルティーキックを外したロドリゴ選手の頭を抱えて慰めた。

  「元気を出せ、ロドリゴ!」
  「失敗は誰にでもあるんだ」
  「君はもっと強くなれる!」

このような舞台で活躍できるかどうかは、このようなマインドがあるかどうかではないだろうか。

  ベスト8同士の試合ではポルトガルのロナウドも去った。

ベスト4とベスト8の違い。それは活躍すべき選手がここぞの場面で期待通りの活躍をするかどうかであろう。それをまざまざと見せつけたのが決勝でのエムバぺとメッシであろう。そして彼ら二人の活躍が屈指の決勝戦を生んだ。

  フランスのエースであるエムバぺ。
  アルゼンチンのエースのメッシ。

「豪」で「走」のエムばぺと、「柔」で「和」のメッシ。

  そして最後はメッシのワールドカップとなった。

延長戦に入ってからのメッシのドリブルでの敵陣への攻め込みは、36年前のマラドーナの5人抜きでのドリブルからのゴールを思い出した。

  あの時はマラドーナが自ら得点を入れた。

しかし今回のメッシはチームメイトへ最終のキラーパスを出して得点。

  これが今回のアルゼンチンの全てではないだろうか。

とは言いながらも、最後はゴールキーパーと1対1でのペナルティーキック合戦。

  どちらもエース同士からキックに入った。

これを見て、想った。

  “なぜ日本はフォワードから蹴らないのか?”

今回絶好調の堂安、前田、そして浅野の順番で蹴っていたらどうなっていたのか。

  たら・れば、は禁物ではあるが(笑)。

誰が外したとは問題ではない。単純に思うのは、この大会で得点を決めている選手から蹴るのは当たり前と思うのは業界の違いであろうか。
そして同時に、この総集編で全般的に解説していた内容では、やはり攻めの姿勢と細部への配慮であった。

  日本の強みは攻めの姿勢とそのスピード感。

そしてその攻めの姿勢が無くなった瞬間に弱みが再び露出してくるということ。

  攻めの姿勢は何事にも失ってはいけないものなのだ。

この総集編から想う今年のワールドカップであった。
  



PS
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  7月21日開催「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  6月22日開催「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  5月18日開催「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  4月20日開催「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 


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2022年12月 2日 (金)

数字の謎

皆さん、こんにちは。
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先日のヒューマニエンス。

  数字と数学がテーマ。

以前は文字や言葉がテーマの時もあったヒューマニエンス。しかし今回数字というテーマでは、その歴史は文字よりも古いことが分かった。

  文字以前に数字が人間社会には存在していたのである。

それだけ、数字とは文字以上に人間にとっては重要な物差しであったのだろう。

  数字 = 生きる基準。

そんな意味合いのある数字。人間社会にとって数字とは獲物を分けるのに大きな意味を持っていたのだろうと思う。そしてそれはまさにそこで暮らす人間にとっては平等の証しでもあったのである。

  人間の数 = 獲物の数

人間の数に合わせて、収穫物をどう分けるのか。そこに数字がが重要視されてきたのである。

  だから文字や言葉よりも数字が絶対的な基準となっていたのである。

数字の基本は10進法であるのはご存知の通り。

  それは片手で5本、両手で10本の指の数からきている。

人間は人間の体を使って数字を表し、そしてそれを身近な基準として活かしてきた。

  しかしある時10という数字に不備を感じたのである。

5も10も、3人に分けられない。更には4人にも分けられない。そして6人にも分けられない、という不備。

  数値の始まりはあくまでも均等に分けるという基準である。

今の世の中よりも、平等という意識の強い時代であったのだろう。その意識が生んだ数字。

  それが12というダースの数字。

その名残が今でも広く残っているではないか。私は今回のヒューマニエンスで初めて1ダース12とい意味を知った。そしてそれが未だに消滅しないで残っているという意味も含めて感動したのである(笑)。

  なるほど1ダース12とはそういう意味だったのか、と。

そしてそれはいろいろな量目に引用できるのではないだろうか、と。

  みかんの入れ目は6個が基本。

ならば、多くの商品の入れ目を、6個、12個に合わせることが大切なのではないかと思ってしまったのである(笑)。

  “塩鮭6切れは多くね?”

確かにそうだが、上記のような1ダースの意味をコトPOPに書き込めば、多くのお客様が納得してくれるのではないだろうか。

  6切れ、12切れでこの値段は安いよ~!。

また、この1ダース12とい数字の数え方も披露していた。

  片手の等しさ指から小指の4本で数えることが出来るのだ。

人差し指から小指までの関節の間を数えると12なのである。それを余った親指でなぞっていくと、指を折って10を数えるのと同じ要領で12を数えることが出来る。その配列から、3で割ると4個
、4で割ると3個、2で割ると6個、12で割ると1個、等が簡単に識別できるのである。

  “人間の体って上手く出来てるなぁ~”

思わず唸ってしまった。




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2022年11月19日 (土)

ホテルの稼ぎ時

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日、コンサル先でのトラブル。

  「今日の宿が取れなくて(汗)」。

通常、コンサル先での宿泊はコンサル先にお願いしているのであるが、ちょっとしたトラブルから当日の手配となったらしい。

  いろいろ手を尽くしたが「宿」が取れない。

よって、宿泊先の範囲を広げて検索したらしい。そして見つかったのが、数十キロ先の宿泊先。

  結果自力でそこまで移動しての宿泊となった(笑)。

別に私はその事に対しての異論は無いし不満も無い。

  “しかしなんで今時宿が取れない?”

そう不思議に思ったのである。そこで検索してみた。

  「宿の取れない時期、いつ?」。

そうしたら、8月のお盆期間と紅葉の季節らしい。その時期は、通常のレジャー施設や行楽地のホテル等は宿泊予約が増加するらしい。

  まして今は旅行支援とクーポンがある。

この旅行支援は実にお得である。

  3,000円のクーポン付は嬉しい限りである。

土産代まで付いて、宿泊料が割り引かれるのである。
これが小売業にとって、有効に働いたかはわからないが、10月の好業績に繋がったのは確かであろう。

  人が移動すると業界は潤う。

それは昔からの常識である。移動の前後での冷蔵庫の使い切りと満タンの作業が、買い溜めに繋がるのである。

  都市部の人間ほど旅行から帰宅後の冷蔵庫の満タン買い出し。

それが、この10月の要因だったのではないだろうか。

  それと重なった宿泊の予約難。

それにしても、ホテル業界のこの3年間は相当厳しかったに違いない。

  旅行や外泊の無い2年間。

そこで営業をあきらめた方も多かったことであろう。

  別に宿泊先でコロナ感染があったわけではないと思う。

しかし、外出しないという根本的な壁が、ホテル業界を苦しめた。

  GO-TO-キャンペーンも再びの延期。

結果的には、第8波まで襲ってきたが、徐々にその恐怖感も少なくなってはきている。

  コロナ禍は旅行業界の回復で解消されるのであろう。

そして、逆に我々小売業界、とりわけ食品小売業界は、再びの競争の世界へ別の次元で巻き込まれていくのであろう。




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2022年10月13日 (木)

疲労と疲労感

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日のBSプレミアム。

  疲労がテーマであった。

疲労とは、「痛み」や「発熱」と並んで、3大生体アラームと呼ばれている。しかし、この疲労、それは他の痛みや発熱とは異なる大きな点があるという。

  それが疲労と疲労感。

人間は生きている限り、疲労からは逃れられない。

  現代は疲労度を計測できるという。

そして、運送業の従業員の10時間の勤務後の疲労度を計測すると、重度の疲労度が計測されたが、本人は至って疲労感を訴えていない。

  そこが問題なのである。

この企業では、疲労度が高いのに疲労感を感じない割合が3割程度あったという。

専門家の言を借りると、
 
  細胞に起きている変化を疲労であり
  それを認識する感覚が疲労感となる

よって、疲労感を感じることによって、自ら体を休めるという行為に至るのである。

  疲労とは、体の細胞がダメージを受けた状態であり
  疲労感とは、脳が感じる休めというサインとなる。

このような関係が、疲労と疲労感にはある。
  
  しかし私たちはその体のサインを無視する時がある。

人間とは、唯一自分の疲労感を自分で消すことが出来る動物なのだという。

  疲労感をマスク出来る動物。

それが人間だという。人間とは前頭葉が大きくなったことによって、その欲の塊である前頭葉が、疲労感にマスクをして無理をさせることができるようになったのだという。これをこの番組ではマスキングというワードで盛り上がっていたのである(笑)。

人間は、ある報酬を期待すると、前頭葉にドーパミンが分泌され快感や高揚感を感じ、それが疲労感を打ち消してしまうのである。人間は前頭葉が発達したことによって、もっといい生活、もっといい暮らしが出来るという欲求から、自分の疲労感を一時的に打ち消す技を覚えてしまったのである。結果として進化も得たが過労死のようなリスクも抱えることになった。

  よくわかる話である(笑)。

自分に例えても、三日連続でコンサルに入り、帰路に就くのであるが、最後に帰宅の車に乗った途端に、寝落ちの緊張感も消え一気に疲労感が襲ってくるのである。

  しかしコンサル中に疲労感を見せることは出来ない。

だからこそ、休むときにしっかりと休養を取ることは重要となろう。

  そして疲労感を脳に伝える機能が肝臓にあるという。

だから、肝臓は常に働き続けているということになる。だから肝臓は大切にしなければならないのである。

  肝臓 = 飲みすぎで機能低下。

だから、休肝日という言葉が引用されるのである。肝臓を休ませる日。是非とも、私の仲間達には、この構図をもう一度肝に銘じてほしいものである(笑)。




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2022年10月12日 (水)

肴(さかな)

皆さん、こんにちは。
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酒の肴(さかな)

  魚ではなく肴と書く。

なんで、魚ではなく肴なのか?。

  下戸の私ではあるが肴には興味がある(笑)。

肴とは、お酒を飲むときにいっしょに食べるもの、という意味がある。

  “それでは「つみま」や「あて」との違いは?”

肴、つまみ、あて、等、お酒を飲むときにはいろいろなおかずというか食材がついてくるものであり、それらがあるからこそお酒も美味しく飲めるものでもある。

  肴とは食材に限らない。

というのも、お酒を嗜むときの話題や話のネタという意味でも「肴」というワードを使用するのである。

  “今日はあいつを肴に飲もう”

というような表現で、酒の席を設けることもままある話である。

  それでは「つまみ」や「あて」との違いは?。

肴は、お酒を嗜むときに添える料理。
つまみは、手でつまんで食べるもの。
あては、お酒にあてがう料理の意味。

  つまみは主に関東。
  あては主に関西。

で使用されるらしいが、最近はそのような地域差はほとんどなくなってきているのではないだろうか。

  「肴」の正しい使い方とは?。

何気なく使われている“酒の肴”という表現は間違いらしい。

「肴」という漢字は「酒に添える料理」という意味を持つため、「酒の“肴”」とは「酒の“酒に添える料理”」という意味の二重表現になってしまう。よって、これからは“酒の肴”ではなく「肴」というような使い方に改めなければならないと思われるのである(笑)。

それはいいとして、酒を飲むと食事が美味しく感じるのはどうしてだろうか。

  ネット検索でもその答えは出てこない。

美味しいとはあくまでも個人の感想であり感覚である。

  それでもお酒で美味しく感じるとは?。

ここからは私の独説であるが、アルコールによって舌の感覚が多少麻痺し、シラフの時にはまずいと感じていた舌が、アルコールによって麻痺した舌が、アルコールによって胃の消化スピードが速まり、食べたいという欲求からくる、美味しさ感なのではないだろうかと思っている。

よって、飲酒によっていろいろな料理を覚えてきたのも事実である。

  高校生まで食えなかった刺身類。

しかし、アルコールを覚えるにしたがって食えるようになったのも事実だし、同様に、以前なら食えなかった野菜類、豆類、そして辛い物もアルコールの力によって食えるようになっていった。

  それともう一つは仲間との会話も重要であろうか。

家で一人で飲むときは、それなりの酒量であるが、仲間との飲み会ともなると一気に酒量が増加する。

  そして食事も増える。

それだけ、仲間との会話が酒量も食量も増やしてくれるのであろう。

  アフターコロナが近づいている。

そんな時間がまた到来するのであろうか。




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