嫌っていた上司
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
以前、花咲爺様のコメント返で記した内容。
「嫌いな上司」
サラリーマンとして概ねの方は、過去に自分の上司と合う合わないという経験をお持ちであろう。
「てっちゃん、俺は全ての上司とウマが合ったよ」
そんな人間はいる筈がない(笑)。そう言い切れるほど、上司と素晴らしい関係を築ける人間ばかりではない。
いや、築ける時もあれば全くソリの合わない時もある。
それが人生だろうし、そのような経験から自分の立ち振る舞いに対する言動が固まっていくのであろう。
今日はそんな上司との付き合い方である。
なにも上司との付き合うノウハウの話ではない。如何にしたら上司に好かれるかという話でもない。単なる私の経験談として読んで欲しい。
かって自分にも副店長時代があった。
上司は当然のことだが店長となる。当時その企業には数多くの店長が存在したが、その中でも部下達から嫌われていた店長が3人いた。
なんと私は副店長時代にそのうちの2名の下に就いたのである。
流石に3人目には当たらなかったが、やはりそのようなイメージを持たれる方であったから、それ相応のクセの強い性格の方ではあった(笑)。
自分以外の部下とは親しげに話す。
自分との会話はかなりそっけない。
私への指示は全くなく自分で動く。
そのような方であったから、どうしてもこちらから話しかけて行く気にもならなくなってきた。
“俺は嫌われてんだなぁ〜”
いつしかそのような思い込みに陥っていった。そしてこちらもマイペースで日々を過ごすようになっていた。
しかしその上司はいつも私に口癖のように言っていた言葉がある。
「いいか毎朝開店前には青果売場に立て」
そのことだけは守っていた。
店長がいても居なくても。
店長が出社していると、開店前には店長と私が同時に青果売場に立つ場面も多かった。
しかし何も言わない。
そして店長は一人青果担当者と会話をし、一人黙々と作業に入っていった。私への指導は全くなかった。
“俺にどうして欲しいのか?”
しかし毎日そのように青果売場に立つと見えてくるものがある。
青果の旬と鮮度と相場。
青果の野菜ほど相場に変動は激しいし、果実ほど旬の入れ替わりが激しい。さらに日々の鮮度も商品毎に異なる。
しかし最後までその店長とはソリが合わなかった。
その後私も店長として店舗を運営する立場になった。そしていつしかこのようなことを副店長に言う自分がいた。
「いいか毎朝開店前には青果売場に立て」
一番嫌っていた当時の上司と同じ言葉を部下に発信しているのである。しかし私はその意味も部下に伝えるようにしていた。
「なぜなら◯◯だからだ」
その当時に私がそのことの実践から学んだことを、自分の言葉で伝えるようになっていたのである。
今思うと私は当時の店長から金言を学んだのである。
その指導は、その店長しかしてくれなかった。それが今私にとっての金言として私の店舗運営の柱となっている。
「食品SMは入店した瞬間に決まる」
それは私が一番嫌っていた店長から学んだ金言である(笑)。
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コメント
花咲爺様、コメントありがとうございます。
まさに色々な上司がいて、そのお陰?で自分の人生も決まっていく。
そう考えると、上司は部下の人生を背負うという関係が見えてくるでしょうか。
そしてその覚悟がいずれ部下との信頼関係構築に繋がり、結果として自分を支えてくれる存在となっていく。しかしそれは同じ組織内での話であり、転職によるキャリアアップには決して付いて回らない構図。
どの道を選択するかですねぇ〜。
投稿: てっちゃん | 2025年6月23日 (月) 15時25分
そんな事書込みましたかね?(笑)。
私の苦手な上司。
①トップにゴマスリ部下に天狗上司
②ネガティブボヤキ上司
③保身無気力上司(定年間近に多い)
④評論家上司(評論はコンサル&業界誌に任せましょう笑)
お陰様で反面教師とはなりましたが(笑)。
受け手がポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかで自らの人生も大きく変わる事は確かですね。苦手な上司は天災として割切る事も必要でしょうか。
投稿: 花咲爺 | 2025年6月23日 (月) 09時34分