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2025年6月21日 (土)

競合との駆け引き

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


競合店との関係。

  自店の業績を大きく左右する競合店。

それぞれの店舗でそれぞれの競合店が存在する。それも1店舗から数店舗、自店からの距離も数百メートルから数キロと様々な状況で競合店が存在する。

  当方の競合マネジメントでまず実践すること。

それは、競合を絞り込むということである。

  自店に一番業績を左右させる店舗。

それは必ずしも地域で一番店でもなければ最新店舗でもない。

  一番近い競合店である。

とはいえ、それは食品を有するドラッグではなく、あくまでも食品スーパーの領域で商売している店舗。

  一番近い店舗ほど競合対策が忘れ去られる傾向にある。

特に、相手が自店よりも狭小店舗であったり売上の低い店舗の場合は、目線は自店よりも大型店舗や大手SMに向きやすくなる。

  しかし自店に一番影響のある店舗は隣の狭小店。

そしてお客様も必ず自店と狭小店を比較しているもの。そのお客様が継続的に自店を狭小店を比較し続けていることを忘れてはいけない。

  “自店の強みが大きくなったから◯◯の継続はもう止めよう”

完全に隣りのお店に対しての優位性が確立されたとの判断から、従来から実践していた自店の強みを、人員面や利益面から少し弱めたとしよう。

  それは即リピーターに伝わるのである。

自店に来店されるリピーター。そんなリピーターほど、

  “あれっ!、なんか売場がショボくなった⁉︎”

このような感想は毎日来店されているお客様には、即伝わるものである。

  そしてそれはいずれ隣の狭小店にも伝わる。

そして、競合店は想うのである。

  “隣は守りに入ったぞ”

そのような経緯から、隣の競合店が攻めに転じる場面を私は色々と見てきた。

  自店が一歩下がった売場。

それに対して、競合店は必ず攻めてくる。

  それも二歩も三歩も攻めてくるのである。

競合関係とはそのようなもの。

  自店の強みを捨てるのは簡単だ。

しかし、一度捨てた強みというリピーターに対しての信頼を取り戻すのは容易ではない。

  そこから再び信頼を取り戻すのは捨てるよりも時間がかかる。

要は、強みを捨てるという行為は、非常にタイムパフォーマンスの悪い営業政策なのである。





第2回店舗運営力強化セミナーのご案内
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JOFリンク様との共同開催となる「店舗運営力強化セミナー」

  日程 ー 2025年10月8日(水)
  時間 ー AM10:30~PM16:30
  会場 ー 東京都立産業貿易センター浜松町館

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製本版はペーパーバックとなります。
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36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。

 「店長が変わると業績も変わる」。

そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

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   一時限目 〜 「ファイブマネジメント」
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コメント

花咲爺様、本日も返しコメントありがとうございます。

概ねの企業は今だにトップダウンが当たり前かと。特に10店舗前後の中小は。

だからこそ、あちらの会で本音と他企業の同志のあらゆる情報が自分のストレスを発散してくれるのでしょうね。

7月の回は特段話題店舗ですので、大きな収穫があるのでは😊

投稿: てっちゃん | 2025年6月21日 (土) 13時19分

大真面目なコメントありがとうございます。
お礼に返しコメントを(笑)。
私が申したのはてっちゃんのコンサル先ではなくて競合店舗も私の環境と似たり寄ったりかも?という事。競合のお家事情も強力な競合対策のひとつですから。ですから私達のような「道場破り」が意外と本質が見れるのでしょうね。お互い鎧を外し本音を吐露する。あちらの会の源流ですよ(笑)。

投稿: 花咲爺 | 2025年6月21日 (土) 13時13分

花咲爺様、コメントありがとうございます。

当方のメインはあくまでも現場であり、そこで就業する店長や現場担当者。
彼ら彼女らのモチベーションからの売場作りを、具体的にわかりやすく提案し、その考え方から臨機応変に売れる売場を維持していける考え方の定着にあります。

どの企業もチェーン化を図りながらも中小の特性としてトップの牽引力、特に販売面での牽引力のもとに成長してきた企業ばかり。よって封建的なマネジメントスタイルは否定できません。

よってあくまでも現場メインですが、企業としてのマネジメントスタイルや現場主導による意思決定と競合対策に関しては、当方の手法にある程度の理解を示していただけるよう働き掛けております。
その影響もあってか、現場が意思決定しやすい環境になってきていると思うのです。

本日も、人の良すぎるコンサルの戯言としてお許しください🙇‍♂️。

投稿: てっちゃん | 2025年6月21日 (土) 09時50分

今日はボヤキと弱音を(笑)。
とある新店舗のゴミ拾いアルバイトですが隙間時間に昔の杵柄から各種データを分析してます。すると見事に自店の立ち位置が描き出されます。ところが店長は理解出来ない。店長が悪いのでは無く会社がその様な考え方を教えない。私のデータは元データに簡単な数式を加えたりグラフ化したり、オリジナルの加工が必要なのですが加工を必要とするデータは必要ないらしいです。果たせるかな数値の羅列を眺めているだけで店舗状況が分かりますかね?グラフ化により視覚的に訴える事は必要だとは思うのですが。更には店として店長権限としての対策が打てず本部にお伺いを立てないと何事も進まない。お伺いばかりしてると現場も本部もそりゃ疲弊しますよ(笑)。逆さメガネで見るとてっちゃんの関わっているお店の競合も古式豊かな封建企業では?と勘繰ってしまいました(笑)。やはり人間力、現場力、やる気や熱量が一番お店を元気にしますね。

投稿: 花咲爺 | 2025年6月21日 (土) 07時25分

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