管理職は罰ゲーム?
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日の NHKクローズアップ現代。
テーマは「管理職は罰ゲーム?」
管理職になりたがらない時代であり、そんな空気が状態化してしまった日本の組織体。
“末期症状か?”
このテーマを見た時に、そう直感してしまった。
しかしそれは若者世代の責任ではない。
組織の中にあっての管理職という位置付けに対する責任転嫁を図ってきた日本人としてのツケが、そんな風潮をいつしか産んでしまったのであろう。
社会の風潮。
その風潮に対して、更にこの国の未来を見通した将来像を持たなければならないのではないだろうか。
確かに管理職に求められる責任は広大になってしまった。
平成初期までは、24時間働けますかをテーマに突っ走ってきた。しかし平成中期以降から働き方改革というワードで時間管理が追求され、更にはコンプライアンスなるワードで、人権擁護によるパワハラやセクハラが過剰に取り沙汰される時代となってしまった。
従来の管理職に問われた業績管理。
しかし、その後のマネジメントの守備範囲の広大化に伴い、管理職にはいつしか
「ダイバーシティ」
「メンタルケア」
「コンプラ対策」
「ハラスメント対策」
「働き方改革」
等々の従来の管理職には問われなかった問題が時代の進化とともに降りかかってきたのである。
それを一人の管理職が全て支える管理体制。
これでは管理職が罰ゲームと捉えられても仕方が無いであろう。
このドキュメントで登場するのがAIである。
AIを通して、上司の在り方やマネジメントの全体像を管理職が振り返り、広大になってしまった守備範囲の、どこに自らのマネジメント不足を発見し対応するか、をアドバイスしてくれるツールとしてのAIの役割。
このAIに頼り過ぎてはいけない。
そして、AIに責任転嫁をしてもいけない。重要なのは上司と部下がこのAIのアドバイスを共有し、より深いコミュニケーションを確立していくことなのである。
更に組織内の活性化。
その一環としての、管理職の在り方の変化であろう。
管理職に全てを負わせる時代は終わった。
逆に全従業員が自己責任において自ら考え自ら行動し、そこから結果を自らの言葉で発信し、自らの報酬を申告して獲得する組織の事例を紹介していた。
“これが新たな組織運営形態かぁ〜”
管理者という従来の存在ではなく、いわゆるリーダーとしての絶対的な権限を有さない存在が、ゆるく組織内のメンバーの力量を引き出してチームとして結果を出す組織運営。
個々が自ら考え自ら行動し結果を導き出す。
まるで、以前の日曜劇場の「御上先生」のようなマネジメントである。
第2回店舗運営力強化セミナーのご案内
JOFリンク様との共同開催となる「店舗運営力強化セミナー」
日程 ー 2025年10月8日(水)
時間 ー AM10:30~PM16:30
会場 ー 東京都立産業貿易センター浜松町館
このセミナーに参加された方には、当方執筆の「勝てる!店長塾 ファイブマネジメント編」をもれなく無料配布したいと考えております。
是非、参加のご検討をしていただければと思います。
参加申し込みはこちらから←
是非、ご検討いただければと思います。
著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←
是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
食品商業2025年6月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 〜 「ファイブマネジメント」
二時限目 〜 「52週MDマネジメント」
YouTube公開動画
食品商業2025年5月号ファイブマネジメント「店内レイアウトを活かした販売力強化(動線の後半を活かす編)」の動画を公開致しましたので、ご視聴ください。
「動線の後半を活かす編」動画のご視聴はこちら←
月別52週MD
52週MDマネジメント(6月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
てっちゃん塾のコンサル活動紹介動画はこちらから←
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
「店長の仕事」カテゴリの記事
- マネジメントの転換(2025.07.11)
- 管理職は罰ゲーム?(2025.05.20)
- 旧友との再会(2025.05.15)
- 新店が目指すべきもの(2025.05.07)
- 学ぶとは実践(2025.05.06)
コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
ヒガミでもグチでもなんでも結構ですよ(笑)。
この業界は、大手ほど転職組には冷たい部分はあるかも知れませんね。
私も同様です(笑)。
しかし今から思えば、逆にその方が自由に目の前の顧客満足を追求できた部分は大きいですね。
その組織でキャリアアップを目指すのか、自由に自らのキャリアを組織に拘らずに追求していくのか。最後は自分がどう自分自身と積み上げてきたキャリアを評価するかだと思いますよ。
投稿: てっちゃん | 2025年5月20日 (火) 18時33分
罰ゲームでも受けてみたかった(笑) 何を書いてもヒガミになるから今日はコメントしないつもりでした(^_^;) どのような環境なら私を受け入れてくれる企業があったのでしょう?もう手遅れなのでキャインキャインと言って鳴きながら家に帰ります チャンスを与えられて、それに乗る 乗ってみたかったな~
投稿: k,k | 2025年5月20日 (火) 18時27分
花咲爺様、本日も返しコメントありがとうございます。
→「逃げ場」が大切
そういえば、花咲爺様を筆頭に私が知るお仲間の方々は、自宅という逃げ場を持たない方々ばかりだなぁ〜、と感じるのは私だけでしょうか(笑)。
そして生真面目な方ほど全ての課題を自分で受け止めてしまう。以前は確かに同僚や時には上司が受け皿となって逃げ道を用意してくれたものですが、今の数値管理の厳しい時代には上司も逃げ道を用意できる懐がなくなってきているのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2025年5月20日 (火) 15時07分
只今帰宅しました。
敢えて言うなら「逃げ場」が大切かと。昔は共同体意識や自然が逃げ場として存在した。
今は個人?プライバシー?人権?重視の風潮ですから逃げ場が無く潰れる方々が多いですね。
真面目な方ほど壊れてしまうのも逃げ場が無く全てを受け止めてしまうから。
趣味でも家族でも飲み仲間でも何でも良い。
行き詰まった時の「逃げ場」を私みたいに沢山持っていれば息苦しい世界でも窒息せず生き抜いていけますよ(笑)。
投稿: 花咲爺 | 2025年5月20日 (火) 13時34分
花咲爺様、本日も出社前に軽く入場して頂きありがとうございます(笑)。
→我慢出来なきゃ隠居するしかない
まぁまぁ、そう言わずに言いたいこと言いながらも現役続行してください。
人間、ストレスを溜めずに組織に縛られずに自由に生きることが、より自然な生き方であり、自分で手を挙げてリーダーに立候補できる時代になったと思えば、定年後でも罰ゲームの主役になれるのでは(笑)。
投稿: てっちゃん | 2025年5月20日 (火) 10時32分
今日も出勤前に軽く(笑)。
極悪指南書によれば明らかに都市化の弊害ですよ。企業も都市化してしまった。都市化を文明の進歩と思いがちですが人間的には果たして進歩なのか?人間は悠久の時を経て自然的に変化してきたもの。だからコンクリートよりも木造に癒しを感じる。世代ギャップ、少子化、格差社会、鬱・・・これらは近代化が進み便利になった反面ある程度目を瞑らねばならない。
我慢出来なきゃ隠居するしかない。
何でもAIもたれの時代、人間の将来は暗いですよ(笑)。
投稿: 花咲爺 | 2025年5月20日 (火) 07時49分