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2025年5月24日 (土)

商品回転を高める

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今日のテーマは「商品回転を早める」。

  昨日の「客を留める」と連動するテーマ。

結論から言えば、「商品回転を早める売場」は「客を留める売場」と連動するものである。

  客を留める確率が高まれば購入する確率も高まる。

購入する確率が高まるということは、陳列された売場の在庫が減少することであり、結果的に商品回転が高まるという事実となっていくのである。

それでは、そのような売場が商品回転を早めるのであろうか?。

  商品が積み上げられた売場である。

しかしそれはこの業界では周知の事実であろう。しかし周知の事実ではあるが、それが現実に実践されているかといえばそうではない。そしてもう一つ積み上がられた売場に対しての誤解があるようだ。

  箱で積み上げられた売場。

そんな売場が目立つのである。確かに箱で積み上げられた売場もボリューム感のあるダイナミックな売場にはなるが、それが本当に顧客側にとって魅力のある売場かといえばそうでは無い。

  それでは魅力のある売場とは?。

顧客側にとって魅力があるということは、

  食べてみたい
  作ってみたい
  使ってみたい

と感じさせる商品が陳列された売場である。それは商品そのものだけではなく、その商品の陳列された状態であり、これは陳列技術とも連動するものである。

上記の3つの魅力を具体的にどう陳列技術を用いて表現するのか?。

  箱から取り出してリアルに商品を積み上げるのである。

この積み上げられた高さが、商品回転の高さに比例するのである。

  高く積み上げれば積み上げるほど商品回転は高まる。

確かに、箱で積み上げればタイムパフォーマンスは高いであろうが、それでは商品回転は高まらない。

  タイムパフォーマンスの高い陳列とは?。

それは一度積み上げた売場に、その後手間をかけないで商品回転させることであり、それは最初の手間はかかるが徹底して箱から商品を取り出し、リアルに積み上げることで、その後の手間がかからなくなる。

  それによって商品回転を落とさずに魅力ある売場が維持されるのである。

難しいことではない。しかしなかなか実現出来ない。それは特設における商品アイテムがあまりにも多すぎるからである。定番は当たり前に定位置管理をしなければならないが、特設売場や企画コーナーは如何様にでも設定できるスペースである。

  ここは定番ではない。

だからこそ、衝動買いを誘う売場作りに徹しなければならないし、上記のように商品回転を効率的に高めなければならない売場なのであるが、ここがいつしか「置場」になってしまっているのである。

  ここは「置場」ではなく「買場」にしなければならない。

そのことはもう一度見直していかなければ、効率的な商品回転を実現することは不可能であり、いろいろあるが買えるものがない売場と化していくだけのことである。





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36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。

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そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

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コメント

花咲爺様、返しコメントありがとうございます。

遠い将来には、その振り分けも徹底されていくでしょうね。

逆に言うと、そのような振り分けが勝手に進んでくれた方が、喜ぶ企業もあるのでは(笑)。

投稿: てっちゃん | 2025年5月25日 (日) 08時31分

k,kさん、コメントありがとうございます。

 →宝探しは中小のスーパーに限ります

全くその通りですね。
そして拡販品の本当の目的も「売れて儲かる」こと。

それがお客様にとって「価値」となれば正解かもしれませんね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2025年5月25日 (日) 08時28分

酔っ払った勢いで(笑)。
ダイパを追求するなら短時間パートとアルバイトで充分。社員さ生鮮と店長だけで良いですよ。然しながら顧客は店として評価します。売手側の都合なんか知ったこちゃない(笑)。グロサリーが部門客数の過半数を占めるならどうしましょう(笑)。某豚印企業みたいにとある生鮮部門の支持率が70%を超えるなら主従逆転でも大いに結構ですが(笑)

投稿: 花咲爺 | 2025年5月24日 (土) 20時35分

小規模店舗でも効果的な商品を見つけて拡大販売しております 味を知ってもらって徐々に人気がでてきました 値入れもたっぷり入っている コトポップで商品の簡単なレシピ これは誰かのパクりではなく、うちのかみさんの食べた印象 そしてボソッと呟いた活用方法を書いてます。それが大当たり 下から5番目の店が上から5番目の売上を維持 荒利が安定してきました ありがたい そして他競合に行って拡販してる奴は商品、特にPBを見ると裏事情を勘繰ってどれだけ値入れ入ってるのかな?と違う目線で見てしまう業界病(笑) なので買いません 。発注ミス,賞味期限ギリギリの安売りは喜んで買います 宝探しは中小のスーパーに限ります(((^^;)

投稿: k,k | 2025年5月24日 (土) 18時26分

花咲爺様、コメントありがとうございます。

今日のテーマも昨日と連動していますね。

  商品回転を速める
    
     =

  お客を留める売場

この繰り返しを、当日の売場と翌日の結果の因果関係を現場の担当者が日々検証していくことで、店舗の販売力は一気に高まっていくのではないでしょうか。

 それを意識化させていくこと。

それが店舗力となって仕組み化していくのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2025年5月24日 (土) 09時35分

今日も出しゃばらなきゃの内容ですね(笑)。
今日は私の想いを代弁されてるようで嬉しいです。
タイムパフォーマンスの高い陳列とは?。
ディスカウンターに箱積み陳列は多いですよね。何故か?売りは「価格」だから。
だから競合より確実に「安い」なら段ボール陳列による省力化=経費削減による価格反映は有効でしょう。ならば昨日ご案内したリンクのYoutube如く「徹底的に」仕掛けて顧客感度を呼べば良い。色々な商品を並べようがそれが「地域一番の何ちゃら」なら顧客は反応するでしょう。別に価格でなくても良い。商品軸で売手の想いが顧客に伝われば良いだけです。
現実は顧客目線からブレてやらせのしらけた売場=置場になってませんかね?

顧客側にとって魅力があるということは、

  食べてみたい
  作ってみたい
  使ってみたい

コレは顧客が心ある「人間」に向けてですよね?売手がダイパ重視の心ない?殺気を持たない?感情や熱意を持たないロボット的仕事に
顧客もロボット的判断=「安い」しかし得ないのは自明の理ではないでしょうか(笑)。

投稿: 花咲爺 | 2025年5月24日 (土) 06時43分

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