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2025年4月25日 (金)

4つのハードルを駆使する

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


4つのハードル。

  販売力強化の一環としての考え方。

最近、コンサル先では現場のチーフ主体のセミナーで講義している。

  なぜか?

この考え方を身につけ売場作りに活かすことで、固定客の安定化が図れるからである。

  固定客の安定化?。

そう、固定客の安定化が図れれば、一時の売上ではなく、その売上を安定的に継続していけると言う視点で売場作りをすると言う考え方であり、それは現場のチーフ達にとって今までの発想には無かった視点だからである。

  「目から鱗(うろこ)でした!」

セミナー後の感想として、上記のような言葉が現場の部門チーフ達からのコメントとして多く寄せられるのも、この4つのハードル後である。

  特に第4のハードルに注目である。

従来であれば、いくら売れたかが問われるため、販売の時点までを重視していた。

  どこで?
  なにを?
  いくつ?
  価格は?
  売り方?
  結果は?

そんな視点で売場を思考し、結果が出た段階までが問われてきた。

  しかし第4のハードルはその次が問われる。

概ねの業界人は、顧客がレジを通過した段階で翌日の結果が出るため、その後の顧客の食卓での商品の消費行動までは意識しない。

  第4のハードルはそこを問うのである。

購入した商品が食卓でどのように消費(食べられ)され、どのような評価を得て、次の消費行動に繋がるのか。

  繋がるのかを検証し次にどう繋げるのか。

そこまで想定して単品量販を計画することが第4のハードル超える要因となっていくのであり、それを想定した販売計画の立案がその後の固定客の安定化に繋がっていくのである。

  要は商品の購入後の食卓を意識した販売。

そのような視点で商品育成をしていくのが4つのハードルの本質なのである。そしてその視点を獲得することで、自分が販売する商品に対する視界が拡大していくのである。

  その為の情報量の拡大。

その情報獲得の為のコミュニケーションをも刺激し、それが本人の視界を広げ、販売技術の更なる拡大を誘引していく。

  セミナーでの部門チーフ達の目の輝き。

それを確信しただけで、当方もこの思考の重要性を再認識させられるのである。





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今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。

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そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

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部下育成」カテゴリの記事

コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。

地域の方々との交流が増えてきたk,kさんらしいコメントですね。

ぜひ、そのような交流から得られる情報を活かして食の重要性と食による幸福感を広めていってほしいと思います。

お願い致します🙇‍♂️

投稿: てっちゃん | 2025年4月26日 (土) 08時28分

花咲爺様、再びのご登壇感謝でございます(笑)。

さて、米の価格からの深掘りありがとうございます。

先ほどの店長のインタビューの逸話の通り、現場では相場の高騰をどう受け止めているのかといえば、生産者に近い存在でもあり現場をよく理解しているのではないでしょうか。だからこそ相場高を嘆くより、生産量が減少し、小売としての役割を果たせなくなることの方がより不安なのだと思います。

農家さん一軒一軒が高額な農機具を全て揃えなければ生産出来ないあまりにも非効率な実態を、農協さんあたりが先導して改革を起こしてほしいものですね。

投稿: てっちゃん | 2025年4月26日 (土) 08時24分

散人さん、貴重なご意見ありがとうございます。

先日、コンサル先の店長と話しました。彼のお店に地元のテレビ局がよくインタビューに来るそうです。
最近は米の高騰が話題となったとか。このような場合のテレビ報道はある程度答えが決まっていて、スーパーの店員に米の高騰を嘆いて欲しいらしいですね。しかし彼はそのインタビューにこう答えたそうです。

「当店は米を購入するお客様の購入点数は一切減少していませんよ。逆にコストを考えたら今の価格でも安すぎるのではないでしょうか。生産する方がいてくれるから我々は商売ができるのだし、日本人は美味しいご飯を食べることができるのですから、農家さんを苦しめるような報道はしないでほしいものです!」

いやはやアッパレなインタビューでしたが、これが報道されたかどうかは不明です。

投稿: てっちゃん | 2025年4月26日 (土) 08時16分

散人さんに激しく同意、御意です 私は実家のご近所の米農家さんと良いお付き合いしております 何代にも渡ってお付き合いしてます こんなに美味しい米をこのお値段は安いとブランド化するべきだと。役所に話した事もあります 良いものをより安くの言葉でスーパーは数字伸ばしてきた経緯があると思います 今度はそんな美味しい産物をより高く解る人にだけ買って食べてもらいたい そんな活動してみたいな~ なので地域起こし協力隊とか社団法人の方々とのお付き合いは大事にせねばなりません 

投稿: k,k | 2025年4月26日 (土) 07時43分

更に過激発言をすれば(笑)
米は国産ブランド米は5キロ5000円でも良いと思いますよ。安心安全が担保出来ればトランプ米を輸入すれば良い。農家の高齢化を考えれば
益々国産米は生産縮小となるでしょう。なら国産の品質に拘る生産者がやり甲斐を感じる価格で販売すれば良いだけの事。現実パンやパスタ、豆腐は国産原料で差別化、棲み分けしてるじゃないですか。なら売手のスーパーも棲み分けしても良いのではと感じますね。散人さんが言われるように生産者に対してど真剣に向き合うスーパーがどれだけあるのか?未だスーパー=大量仕入販売=価格の呪縛から脱せれないと感じるのは私だけですかね?

投稿: 花咲爺 | 2025年4月25日 (金) 21時02分

散人さんに刺激され隠居祖父が連日の乱入失礼します。散人さんのご意見には近江商人は
兎も角(笑)感銘しましたね。目的買いと衝動買い。目的買いは顧客が意識を持って買う為に来店されるのですから欠品だけ気をつければ定番だけで良い。だからこそ狭いながらフリースペースが有るならば衝動買い動機が起きる「ワクワク感」のあるお店は素敵ですよね。ワクワク感は何処から生まれるのか?売手からすると本部一辺倒の売場に現場はワクワクしますかね?特に大量仕入によるリベート確保に翻弄する大手チェーンストアのバイヤー達に地域密着の商品に手間暇掛ける余裕は有りませんよ。
でも本当に顧客は価格だけに期待してますかね?こちらの地域にも「ワクワク感」のあるスーパーは存在しますし価格軸のスーパーが出店しても価格軸スーパー同士で潰し合うだけで安定しています。トマト印のスーパーも然り(笑)。
ならば共同仕入を上手く使えばそれで良し。ローカルスーパーのバイヤーはもっと商品軸や地域商品に興味を持って地産地消に真摯に取り組めば良いのでは?近江商人の如く(笑)。

投稿: 花咲爺 | 2025年4月25日 (金) 20時52分

あくまで個人的な意見です。最近、物価高の報道がよくされていますが、今の値段が適正価格だと私は思います。
米や卵、牛乳、豆腐が高い?
我々消費者は作り手側のことを考えたことがあるのでしょうか?どの商品も生産者側が手間暇をかけて作っています。手間がかかれば価格が高くなるのは当たり前のことだと思います。
そういった生産者側が手間暇かけて作った商品を安く売ってしまうのは非常に残念です。
これまでのスーパーは商品を大量に仕入れ安売りをして成長してきたのではないでしょうか。
その安売りは生産者側の犠牲の上に成り立っていたように感じます。
もっと商品が出来上がるまでの過程や商品の価値を販売側は丁寧に消費者に伝えてほしいです。そうすれば、物価高と言われる昨今の物価が高いと感じなくなると思います。
販売側には近江商人の三方良しの精神を持っていただきたいです。
また、我々消費者側も意識を変えなくてはいけない時がきたのかもしれませんね。
抽象的な意見で申し訳ありません。

投稿: 散人 | 2025年4月25日 (金) 18時55分

散人さん、コメントありがとうございます。

散人さんは以前そのような経験がおありなのですね。

→スーパー関係者は安売りの呪いにでもかかっているのでしょうか

確かに「安くなければ売れない」という呪縛はあるかも、ですね。それだけ競争という環境と簡単という環境が重なってそのような販売者の意識になっているのだと思います。

どうしても、
 
 商売=儲けは罪
的意識と、
 
 お客様は神様
的神話が残っているのかと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2025年4月25日 (金) 13時44分

ただ売るだけではなく、売った後のことも考えて販売することは大切ですね。
以前、試食販売を行った際に美味しいと言って買っていただいたお客様が数週間後に来店していて、あの美味しかった商品また置いてないかなと子供との会話の様子を聞いて心の中でガッツポーズをしました。
自分が売った商品をリピートしてくださることほど嬉しいことはありません。
売った商品は値引きが多い商品でしたが、私の勤務していた店舗では値引きなく売れて利益の取れる商品に育ちました。
こういう経験しているから、安く大量に商品を売って終わりという販売の手法をあまり好みません。
難しいことというのは分かりますが、商品の価値を売る側が上手にお客様に伝えれば、商品を安くしなくても売れるのではないかと思います。スーパー関係者は安売りの呪いにでもかかっているのでしょうか?
売る側には商品価値やブランドを傷つけるような安易な安売り走らないでほしいです。

投稿: 散人 | 2025年4月25日 (金) 12時51分

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