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2025年3月26日 (水)

共有力

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


コンサル先での研修。

  毎回店舗クリニックを実施している。

そこではいろいろな指摘事項もあるが、いい売場だと感心することもある。

  それらをすべて写真の画像で後ほど共有する。

その共有の場では企業の幹部、店長、バイヤー他が全員参加する。更には後日研修動画をYouTubeにアップして復習の意味で再度視聴することで、学びの瞬間を担当者まで視聴することが出来るのである。

  しかし意外に良さが拡散していかない。

これはおそらく研修の場だけでなく、企業内の拡散という視点でも浸透しないのではないだろうか。

  良さの共有。

難しいのは、共有されて拡散していく過程で、「ヤラセ」が蔓延していくと、本来の共有の意味が無くなっていくのである。

  ここが組織内での共有の難しさである。

共有の過程で個々の店舗や部門が納得し、共感し、そして全力で共有し実践しているのかという事実である。

  そこで重要な視点とはなにか?。

他店の成功事例や良さの事例を自店や自部門に置き換える転換力である。

  自店にどう導入しようか?。

その問いと回答から導かれる具体的実践力である。


  そのような転換力が個々の店長の共有力なのである。

共有力が高まれば高まるほど、他店の成功事例が全社に拡散し、その店舗特性に合わせて共有され、継続されていくのである。

  その為に重要なこととは?。

他店の成功事例を何度も確認し、何度も自店に置き換え、そして何度も微調整を図ることである。

  そうやって共有力が構築されていくのである。

共有力が高まると、他店や他社の情報共有にも積極的になっていく。

  要は共有に対して積極的になっていくのである。

他社や他店に学ぶ姿勢。積極的にそのような姿勢になることで、意欲的に他社他店の成功事例を見抜く視点が生まれ、更に貪欲に自店への転換力を高めていくのである。要は遠心力が高まるのである。

  外部に学ぼうとする行為

これが遠心力である。逆に、

  内部に学ぼうとする行為

これが求心力である。

  組織とは求心力と遠心力が必要。

そのような力がバランスよく働いているからこそ、組織は

  「固く」
  「大きく」

そして

  「強く」

なっていくのである。

  それが組織のリーダーの役割でもある。




店舗運営力強化セミナーのご案内

Pdf
JOFリンク様との共同開催となる「店舗運営力強化セミナー」

  日程 ー 2025年4月9日(水)
  時間 ー AM10:30~PM16:30
  会場 ー 東京都立産業貿易センター浜松町館

このセミナーに参加された方には、当方執筆の「勝てる!店長塾 ファイブマネジメント編」をもれなく無料配布したいと考えております。

  是非、参加のご検討をしていただければと思います。


セミナー紹介動画の視聴はこちらから←

参加申し込みはこちらから←

  是非、ご検討いただければと思います。



著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。

「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
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以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。

「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。

 「店長が変わると業績も変わる」。

そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←


是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。



品商業2025年4月号が発売されました。
2025

当方の執筆は以下の通りです。

1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
   一時限目 〜 「ファイブマネジメント」
   二時限目 〜 「52週MDマネジメント」


YouTube公開動画
食品商業2025年3月号ファイブマネジメント「店内レイアウトを活かした販売力強化(売場の役割を活かす編)」の動画を公開致しましたので、ご視聴ください。

「売場の役割を活かす編」動画のご視聴はこちら←


月別52週MD

 52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
 52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。

 

研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。

株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。



株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
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イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。



 

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コメント

老害老兵殿、返しコメントありがとうございます🙇‍♂️

 →桜の開花

当方、現在強風のため新幹線内で立ち往生🧐
先月も北上途中で同様のトラブルに遭遇。

当面、当方に桜の開花は無さそうどす😢

投稿: てっちゃん | 2025年3月26日 (水) 14時30分

今日も返しコメントを(笑)。
君主豹変す・・・現在では「要領のよい人は、今までの態度をすぐ変えて、主義も思想も捨ててしまう。」という、いずれかといえば悪口に近い使い方をされている。しかし本来は、「優れた人間は、過ちは直ちに改め、速やかによい方向に向かう。」という評価の言葉である。
(三省堂web辞書より)
素晴らしいコンサル受けているのですから君主=トップは本来の意味で豹変するポジティブさを持って頂きたいですね。
桜開花🌸と共にてっちゃんとご縁がある方々にも人生満開を楽しんでもらいたいですね。

投稿: 老害老兵 | 2025年3月26日 (水) 13時06分

k,kさん、コメントありがとうございます。

今だに現場に対しての教育視点、指導視点が抜けない組織が多いのも、この業界の実態でしょうか(笑)。

結局、組織とは求心力だけでなく遠心力によって外部から学ぶ姿勢、他店や他者から学ぶ姿勢のバランスによって、強い組織になっていくのだと思うのです。

それがわかる幹部の方も必ず存在すると思いますよ。

投稿: てっちゃん | 2025年3月26日 (水) 08時46分

その通りです。ヤラセ、忖度の写真報告は見ていてつまらない。心に刺さりません。だから会社のは辞めました。どうせ変わり者の成功事例など参考にする人はいない それと何故か商品部に睨まれる笑 参考にするために近隣のスーパーはアチラコチラよく行きます むしろ他社の方が参考になるヒントがある 金太郎飴を目指す当社のは見てもイエスマンってツマラナイ生き方だなと思うだけ。家庭の事情で遠くは見に行けない 又、凄すぎる現場は落ち込むだけで参考に出来ない 同規模で気がきいてる店をMRしています やはり社内で広めるなら役員含めて寸評や同僚等のコメントあると良いですよね~ 又、いい売上作って発表しようという気持ちになります(^^)

投稿: k,k | 2025年3月26日 (水) 08時07分

老害老兵殿、コメントありがとうございます。

 →君主豹変

これを末端の現場の人間の視点で捉えれば、その豹変の意味が共有されたかどうかが重要かと。

それがある企業は二代目になって更に進化していくし、なければそのまま衰退していく。

これが別の企業に買収されて君主が豹変した場合は大きな課題が残っているのではないでしょうか。それだけ日本という国では君主豹変に対する免疫が無い人種。

だからこそ、君主がブレない軸を徹底して共有する姿勢が問われるのかと。

そういう意味では、現場の店長がその間でどう自らを豹変させていくべきか、そんな課題をコンサル先の現場のリーダーと共有したいと思っております(笑)。

投稿: てっちゃん | 2025年3月26日 (水) 08時03分

行き着くところやはり「知行合一」ですよ。
学びを得ても行動にせねば人は育ちません。
行動を起こせやすい、チャレンジしやすい、仮説がしっかりしている失敗には寛容な風土。
中小スーパーはトップの意識次第で如何様にもなると思いますし、その様な志のあるスーパーが成長してきたかと思います。勿論根性論だけでは生き抜けない時代。やはりIT &AIは利用すべき。利用されていけませんが(笑)。
詰まるところ学びの場と実践の場の敷居がイコールとなれば良いだけの事。頭が固くつまらないプライドをひけらかす輩が職場の空気を澱ませていませんかね?一度「君主豹変」の真意を学ばれては如何でしょうか(笑)。

投稿: 老害老兵 | 2025年3月26日 (水) 07時11分

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