情熱大陸「イチロー特集」から
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
年末年始の情熱大陸。
「イチロー」を特集していた。
それも、前編~後編、と二夜連続での特集であったから、TBSも相当力を入れた今回の情熱大陸であったのではないだろうか。
同様にNHKでも年末に大谷翔平を特集していた。
今の時代は日本のプロ野球よりもメジャーリーグに注目が集まっているのであろう。それも大谷翔平という世界的ベースボールのスターの存在、そして2024年の大記録と世界一を勝ち取った活躍が全てかもしれないが。
しかしそれ以前にも日本人のメジャーリーガーがいた。
その一人であるイチロー。彼の活躍も日本国内だけではなくメジャーリーグでも華々しいものであった。ライトフライからタッチアップする走者を三塁ベース上でタッチアウトする彼の矢のような送球は「レーザービーム」と称されたりもした。
そんなイチローを今回は取り上げていた。
そこに共に登場した松井秀喜。彼とイチローの対談が面白かった。
松井が言う「最近メジャーリーグ、ストレス溜まりませんか?」
この質問に、
イチローが応えた「めちゃくちゃ溜まるよ。退屈や野球よ」
それは何故かというと、今現在のメジャーリーグの一挙手一投足が、全てデータを基にしたプレーだという。
「そこに内面のデータは何もない」
イチローはそう言い切っている。データとは行動やプレーであり、全ては表に飛び出した人間の行動である。しかしその行動はどのような人間の内面から生まれた行動なのかというデータは一つも反映されていない。
人間の単なる行動のみ。
それをデータ化して、全ての状況に対して過去のデータを駆使して、実際のプレーヤーの過去のデータから導き出されたプレーをするよう強要しているのが現在のメジャーリーグの野球だという。
その強要に反した選手には罰則が与えられる。
そんな球団の姿勢が、松井やイチローをして「退屈」であり「ストレス」の溜まる野球であると見える。
これはメジャーリーグを経験したものでなければ語れない内容。
この場面を見て、私は想った。
“まるでこの業界のデータ至上主義のようだなぁ”
全ては過去のデータから、数量決定され入荷し、それを売場に陳列するだけ。
販売者の想い。
売場の仕掛け。
POPの重要性。
商品と数量以外のそのような与件は何も考慮されずに、ただ単に商品と数量だけが独り歩きしていく。
その裏側にどのようなドラマが存在していたのか。
そこがストーンと抜け落ちてしまっているのが、データ主義ではなかろうか。
だから継続出来ずに単発で終わってしまう。
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コメント
老害老兵殿、コメントありがとうございます。
→目力
講義をしているとその違いや過去からの目力の差がはっきりと分かりますよ。
そしてそれが現場の力であり、私はそこからパワーを頂いているのです。
目力とは自らが認識され、評価されているという自覚から生まれてくるものではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2025年1月12日 (日) 11時29分
k,kさん、コメントありがとうございます。
顧客に一番近い現場が主導権を握って、自らの業績に責任を持つことが本来の姿かと思うのです。
その上であらゆる情報収集の過程で本部情報も大いに参考にするし、商品の強みを活かすために本部バイヤーの仕入れを有効活用する。
そんな理想が実現すれば個店の顧客に必ず伝わるものだと思うのですがねぇ~。
投稿: てっちゃん | 2025年1月12日 (日) 11時25分
データ至上主義多いに結構!
だってそう言う時代なんですから(笑)。
我々の蝙蝠的思考は世間では「ノイズ」と呼ぶらしいです(笑)。
データ至上主義=生産性最大化にはノイズは不要なのですよ。
だから以前から申し上げてるのです。「データに使われるのではなく使い倒せ」と。
データに使われたらロボットになるしかない。
イチローさんの吐露と相通じませんか?
ロボット的仕事が楽と感じる若者が増えている現実。反面社交性を失い年明けに代行業を使わなきゃ退職届を出せない輩達。
これも時代の流れと言ってしまえばそれで終わり。老害老兵には住み難い社会となりましたよ(笑)。でも人間力は信じていたい。昨夜語られた「目の輝き」これはロボットにはありません。データ至上主義から目力は生まれますかね?目力を失った集団はどうなるでしょうか?
お後が宜しいようで(笑)。
投稿: 老害老兵 | 2025年1月11日 (土) 10時44分
以前青果SVにデータばかりみて世間の動きを読まないから異常値作りできないんだ。データはあくまでも参考にしてその年の動向を察知しなくてどうする?とチーフが言われてるのを聴き耳立ててました。SVが帰ってからチーフに話聞きました 昔の人の考え方らしいです(笑) データみてその数取ってれば言い逃れ出来るし楽らしいです。だから急に相場が下落しても自らは仕掛けない 多分送り込みくるから待つ そういった考え方もあるのですね 私はバイヤー云々関係なく先走ります データは大事です 数年前に年末に蛸をこれだけ売ったからこれだけ今年も仕入れる しかし相場高騰 結局、近隣大型店に振り分けられました 諦めて違う商品の提案するのはダメなのか? 考える組織とは本部が一方的に考えるのが正解なのでしょうか?選ばれたエリートだから、なら責任もお取りになるべきかと。ボヤキになってすいません💦 とどのつまり 上手くやれ!? これにつきます😎
投稿: k,k | 2025年1月11日 (土) 06時36分