職位別研修から④
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
職位別研修も今日で4日目。
昨日は部門チーフであった。
よって今日はいよいよ店長がターゲットとなる(笑)。
店長研修。
私が一番得意とする職位別研修ではある。
担当者や部門チーフ時代は商品をメインにした販売力。
しかし、店長研修となると販売面は自らのキャリアアップの過程で十二分に学んできたことを前提にして、ファイブマネジメントをメインにした研修となる。
それだけ店舗の店長は守備範囲が広大になるからだ。
しかし、守備範囲が広大になるとはいえ、そのマネジメントの領域は全てがリンクしているのである。
それがファイブマネジメントの意味である。
ファイブマネジメントとは店舗運営という概念を飛び越え、組織運営の根本的なフォーマットである。組織には必ずリーダーが存在し、リーダー次第で組織は強固にも軟弱にも変化する。
店長が変われば業績も変わる。
従来からよく言われるこの業界での言葉である。そしてそれはその通りでもある。それは全ての組織内のマネジメントは全てリーダー自身の自分マネジメントが握っているからである。
商品、人材、組織、競合、全ては自分マネジメント次第。
だからこそ、まずは自分マネジメントをしっかりと身に付け、組織内での自らの影響力を確固たるものとして、そこから商品や人材、そして組織へとマネジメント力を発揮していくのである。
そして組織マネジメントで店舗力を高めていくのである。
その段階でようやく隣の競合店が見えてくる。それ以前に競合店を意識して対策を打っても、それは一時のものであり、継続していけるものではない。なぜなら店舗力が備わっていないからである。
店舗力は販売力を継続していく力。
そこが店舗として身についていない限り、競合対策をいくら講じても継続できないのである。
店舗力が高まった段階でようやく競合マネジメントとなる。
そして隣の競合店が見えてきた段階で、顧客の五感の視点で勝てる店舗を部門チーフと共に共有しながら強化していく。よってどこまでもリーダー自身の自分マネジメントは組織のリーダーとして存在する限りは、影響し続けていくのである。
店舗の店長とは理想を掲げるだけの存在ではない。
なぜなら、現場のリーダーとして戦略立案者ではなく戦術推進者であるからだ。
戦略と戦術の違い。
戦略立案は楽しい。そこには固有名詞が存在しないから。しかし現場の店長は戦略を自らの現場で戦術に落とさなければならない。
固有名詞とは部下一人一人である。
戦略を自店に落とすには戦術が必要となるし、戦術とは自店の固有名詞の個人個人に5W1Hを駆使して具体的に実践力を植え付けなければならないのである。
それも確実な実践力となる。
これは口で言うほど簡単ではない。
楽な個人もいれば厳しい個人もいる。
それを「知」の管理と「情」の管理でマネジメントしながら、部下一人一人のあるべき心を維持しつつ店舗として実践し続けていくのである。
そこにコミュニケーション能力が問われるのである。
現場のリーダーである店長は現場力を鍛え得ていかねばならない。そしてその現場力を牽引していく組織の軸となるのが
「売る楽しさ」と「売れる喜び」となる。
店舗内のあらゆる世代の共通項は「楽しさ」であり「喜び」である。それをこの業界は部門のパート社員から部門チーフ、そして副店長、店長に至るまで共通の軸として備えているのである。
その共通項をマネジメントするのが店長である。
そうやって店舗力を競争力へと展開していくのがファイブマネジメントの最終事項となる。
店舗運営力強化セミナーのご案内
JOFリンク様との共同開催となる「店舗運営力強化セミナー」
日程 ー 2025年4月9日(水)
時間 ー AM10:30~PM16:30
会場 ー 東京都立産業貿易センター浜松町館
このセミナーに参加された方には、当方執筆の「勝てる!店長塾 ファイブマネジメント編」をもれなく無料配布したいと考えております。
是非、参加のご検討をしていただければと思います。
セミナー紹介動画の視聴はこちらから←
参加申し込みはこちらから←
是非、ご検討いただければと思います。
著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←
是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
食品商業1月号の発売案内
食品商業2025年1月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
*食品商業無料オンラインセミナーは12月3日を以って終了とさせてい頂きます。
ご了承いただければと思います。今までご参加くださいました皆様、また何かの機会にお会い致しましょう。
PS
食品商業12月号(11月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化レイアウト編」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業12月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化レイアウト編」の動画
食品商業11月号(10月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化単品量販編」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業11月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化単品量販編」の動画
食品商業10月号(9月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化の4つの視点」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業10月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化の4つの視点」の動画
月別52週MD
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(1月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
てっちゃん塾のコンサル活動紹介動画はこちらから←
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
「コンサル業務」カテゴリの記事
- YouTube動画の整理(2025.01.10)
- 食品商業2月号の発売(2025.01.08)
- 現場から元気をもらう(2025.01.07)
- 店舗運営力強化セミナーのご案内(2025.01.02)
- 職位別研修から⑥(2024.12.14)
コメント
老害老兵殿、コメントありがとうございます。
店舗の運営者としても、全てのマネジメントは店舗としての販売力を高めるためにリンクしているものですから、それは担当者時代の経験を引きずるのは当然でしょうか。
但し、いろいろな経験をされながら店長という職務に抜擢されるかたもいるかと思います。それもまた店長としてのコウモリの目線を期待するものかと思われます。よってそんな新たな視点を期待してもいいのではないかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2024年12月12日 (木) 07時10分
てっちゃんのブログを拝読して改めて自分の足跡を顧みて見ましたが、店長になったからと言って防火や安全等管理面での責任作業は新たに増えましたが商売目線は出担当者時代からの延長であったと思います。即ち新人や担当者時代のスキルが店長にも不可欠。「鉄は熱い内に叩け」ですね(笑)。現場経験無くして突然スタッフから店長になられる方も我らが会にもお見えですが心中お察し致しますし、彼ら目線での
店長の有るべき姿をご教示する事もお願いしたいですね。
投稿: 老害老兵 | 2024年12月12日 (木) 06時29分