蝙蝠の目を維持する
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
蝙蝠の目。
コウモリの目。
よく使用される3つの目がある。
魚の目
鳥の目
虫の目
魚の目で今までのトレンドや歴史、流れを把握し、一度立ち止まって鳥の目で全体的な大枠を捉える。そしてその大枠から細部に入り込み、虫の目で単品や現実、現場を見る。
小売業の場合は上記の捉え方で3つの目を捉える。
しかし、この3つの目の他にもう一つ重要な視点が存在するのである。
それが「蝙蝠の目」(コウモリの目)である。
蝙蝠の目とは、魚の目~鳥の目~虫の目、を通して細部まで視点を移し替えながら課題を絞り込んで見ていく手法に対して、その視点を変えてその課題をもう一度振り返って見るという視点なのである。
ある課題や現象に対して、通常は正面から見てその強み弱みを判断するのであるが、その視点を変えて、
逆にして見てみる。
後ろから見てみる。
真横から見てみる。
真上から見てみる。
等のように、同じ視点以外の視点でその現象や課題を見てみると、どのように映るのかを指した視点である。
ピンチなのにチャンスに映らないか?
偶然なのに必然的な現象ではないか?
競合出店が自店の結束を高めないか?
発注ミスが単品量販力を高めないか?
目の前のピンチに映る現象が、視点を変えてみると上記のようにピンチの後にチャンスが巡ってくるような現象であることに気づけは、そのピンチがあったからこそ、それを好機ととらえて前向きにそのピンチに向かっていくスタンスに転換していくのである。
例えば現実の好業績。
そんな時は皆が喜び浮かれる時でもある。逆に言えばピンチの到来と捉えることもできる。
こんな時に売上を客数×点数×単価に分解した。
客数増、単価増であるが、点数が伸びてこない。今の流れではないだろうか。
こんな時に点数にこだわり対策を打つ。
好業績の時ほど、一般的には安心しきって課題を見失ってしまうもの。
そんな時でも「蝙蝠の目」を持ち続けることの重要性。
それによって新たな課題を見出し、それが業績対策の取り組みに繋がり、新たな勝利パターンを見出していく。
これが蝙蝠の目を持ち続けることの重要性である。
同様に、競合店が出店すれば店舗の結束力が高まるし、発注ミスをすれば単品量販力が身に付いていくのである。
ピンチほど後のチャンスの芽なのである。
そんな蝙蝠の目を持ちたいものである。
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コメント
老害老兵殿、コメントありがとうございます。
ある意味、蝙蝠目線とは個店対応とか単品対応に向く志向なのではないでしょうか。
大衆受けするのは正統派の魚の目~鳥の目~虫の目、の流れですが、そこから蝙蝠の目の視点で見ようとすると、更に虫の目から単独の店舗へと領域を絞り込んでいかねばならず、逆に個店対応とは蝙蝠の目と同義語かもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2024年12月25日 (水) 07時53分
私ゃ蝙蝠の目で生き抜いて来ましたよ。
異端児なので大衆の理解が得られないのが寂しいですが(笑)。然しながら自らの立場を省みれば直接関係するメンバーは今は一店舗のみ。
逆説的には一店舗を蝙蝠店舗に育てるのも有りでしょうか。蝙蝠だと見つかり易いのでモグラかウィルス目線にもチャレンジしましょうかね(笑)
投稿: 老害老兵 | 2024年12月24日 (火) 11時16分