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2024年12月11日 (水)

職位別研修から③

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


昨日は職位別研修の担当者編。

  本日は部門チーフ編を記したい。

いよいよ部門チーフと言うこの業界の中でも自社の商品力と自らの販売力を駆使して、業績達成貢献度合いの高まる地位が部門チーフではないだろうか。

  入社時研修で店内レイアウトを習得
  担当時に単品量販と部門特性を習得

そしていよいよ部門チーフ研修の中身となる。

  担当者時代は単発での販売力を磨いてきた。

そして部門チーフとなると、その単発での販売力から継続した販売力へと連動していかなければならない。

  52週MDによる販売力の磨きこみである。

52週とはご存知の通り一年52週毎に販売テーマが異なり、旬やイベント、祭事等の日本の四季折々における人々の暮らしに合わせて部門毎に売場が構築されていくのであるが、本部主導の52週MDを個店対応しながら、週毎に商品を変動させながら単品量販を継続していくのである。

  単発の単品量販から52週毎の単品量販へ。

一言で言うと、これが部門チーフの役割であり販売力となる。よって当然部門担当者時代に部門特性を知り、部門レイアウトを知り、そしてそれらを活用しながら52週のテーマに合わせて単品量販を実践し続けていくのである。

  テーマが変われば単品も変動していく。

例えば果実なら、一年中存在する果実は意外に少ない。バナナ、りんご、キウイ、アボカド、グレープフルーツ等であろうか。特に国産の果実には確実に旬がある。

  いちご、デコポン、さくらんぼ、メロン、すいか、柿、葡萄等

それぞれに旬があり一年間の品揃えは不可能である。

  それぞれの旬の時期に集中して単品量販するのである。

よって、いちごを売る販売力はあるが、さくらぼや葡萄は苦手、そんなことは言っていられないのである。旬が存在しその旬の時期の売上が圧倒的に高い商品ほど、単品量販力を身に付けなければならないのである。

  鮮魚部門も同様だ。

旬がそれぞれ異なる主力の魚をそれぞれに売り込む販売力を求められるのである。

  いわしは5月
  あじは6月
  生いかは7月
  秋刀魚は9月
  寒ブリは12月

等、それぞれの旬の時期に単品量販力を身に付け、その旬毎に地域で一番の販売力を発揮するから、地域で独り勝ち出来るのである。

  グロサリーだってイベントがある。

そしてグロサリーほど売場は広大であるから、いろいろなレイアウト上での単品量販の場を活かして、客動線を活かした点数拡大術を身に付けることが出来るのである。

  部門チーフの時ほど商売の術を学ぶのである。

そしてそこで商売の原理原則を学び、自らのキャリアアップを図っていくのである。この原理原則は部門特性はあるものの、基本的には同じ商売上の基本であり、全部門に共通するものである。

  それを部門チーフ時代に身に付けるのである。

それが、4つのハードルを越える売場作りとなる。それはまた別の機会にお話ししたい。





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また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

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食品商業12月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化レイアウト編」の動画


食品商業11月号(10月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化単品量販編」を動画にまとめましたのでご覧ください。

↓動画はこちら

食品商業11月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化単品量販編」の動画


食品商業10月号(9月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化の4つの視点」を動画にまとめましたのでご覧ください。

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食品商業10月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化の4つの視点」の動画



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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。

k,kさんほどの方でも未だに学びを忘れない。むしろベテランになればなるほど今のトレンドに乗り遅れないようなコウモリの目が生まれていくのでしょうね。

頭を柔らかくして遠心力を働かせ、外部に学ぶ姿勢が部下の育成にも大いに役立つと思いますよ。

投稿: てっちゃん | 2024年12月11日 (水) 07時40分

スーパーは旬を感じさせてくれますね、生鮮だけでなく和日配でも感じます。季節物で値入れ取る。これも今や近隣競合次第 馬鹿安で売られたらある程度合わせるしかない。刺身も激安で売る店もあります 相乗積使って利益取る施策もありますが売り場がどんどんつまらなくなる。 チーフになりたては過去に先輩方に教わった事の繰り返しでしょうが、それだけではなく近隣競合や色々な影響力ありそうな近くの地域の珍?チーフ等を訪ねるとヒントあるかと思います。 私も何店舗か面白いと思う店から影響受けました。もちろん、真似してます笑 頭は柔らかくいたいですねー

投稿: k,k | 2024年12月11日 (水) 07時35分

老害老兵殿、コメントありがとうございます。

カート回収&ゴミ回収業務にもいろいろな守備範囲があるんですね。当方には到底カート&ゴミ回収業務は向いていないような(笑)。

新店ほど何の情報も無い中での際物商戦。まずは近隣店舗の情報と開店後の来店客層を考慮した上での挑戦的売場計画が重要でしょうか。

とは言っても必ず反省はあるもの。一番挑戦しがいのある今年の年末商戦となるでしょうか。

是非、なにはともあれカート回収に徹しいただければと思います(笑)。

投稿: てっちゃん | 2024年12月11日 (水) 07時26分

カート回収&ゴミ回収業務の爺ですが昨日はグロサリー主任用に年末年始カテゴリー別の日別単品売上数量データを作成しました。早速売場と発注修正しておりましたが(笑)。グロサリーも生鮮然りいつまでに際物を売り切り最大限の売場を構築するのか?年末年始は入念な計画と淡々とした売場変更が全て。新店だからこそ来年に繋げる売場作りを意識したいですね。

投稿: 老害老兵 | 2024年12月11日 (水) 06時33分

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