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2024年11月10日 (日)

バントマン

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

毎週土曜夜11時40分~ 東海テレビ・フジテレビ系列にて放映。

  「バントマン」

主演は鈴木伸之、共演で倉科カナ、坂東彌十郎他。

  これは純粋な野球のドラマではない(笑)。

一応、野球というスポーツが舞台ではあるが、その野球を企業内の人材活用に取り入れ、企業内で本来の実力を出し切れていない人材をターゲットに、実力を出し切れていにその背後にある壁を取り除くことがメインの部署の物語である。

  そこにプロ野球経験者としての鈴木伸之が加わるという設定。

その為には、その部署がターゲットの人物の前にしっかりバントで走者を送り、主役が活躍できる環境を整備することが役割となるのである。

  これは見ないと分からないドラマである(笑)。

昨日、街道近くの店さんからコメントが入った。このコメントが食品スーパーの店内配置がまさに野球の打順として表現されていたのである。

それを以下に記してみると、

 入った瞬間の果物や野菜の季節感、鮮度感、お買い得感まさに1番バッター
 2番に和日配が野菜〜魚、肉への繋ぎ役(最近は強打者を入れる場合もあり)
 3番、4番争いは今日のメインディッシュの魚か肉か(ライバル大事!)
 5番は、単品訴求で一発逆転のグロサリー
 6番は、長打はないが確実性のアベレージバッター洋日配
 7番は、これからのクリーンナップ候補の若手デリカデッセン(育成必要)
 8番、無くてはならない存在の雑貨
 9番、全てのお客様を受け止めるレジさん

まさに店内の部門特性を、野球の打順に例えて表現しているのである。

そしたらなんと「老害老兵」さんも自社の部門別特性を打順に置き換えてくれたのである(笑)。

我が社の打順は、
 1番 グロサリー 会員価格で集客
 2番 青果 店舗の顔としての季節鮮度感
 3番 鮮魚 専門店とのダブル構えで厚みのある品揃え。
 4番 デリカ惣菜 当社の最大差別化ホームランバッター
 5番 洋日配 顧客特性的に和より洋が強み
 6番 精肉 ローストビーフやステーキ等晴れの日は強いが平日の球種不足が課題。
 7番 和日配 守りを得意とする手堅い品揃え
 8番 雑貨は安定のポジション(笑)
 9番 レジカウンター やはりクロージングの気持ち良さが再来店に繋がる。

競合をこの様に比較すると自店の強み弱みがよりはっきりと見えて来ますね(笑)。とのこと。

  各社それぞれに異なる部門特性。

それがそのまま、競合との戦い方の違いになるのであろうか。

  両社の違いはい1番バッターであろうか。

青果で出塁するのか、グロサリーで出塁するのか。それはお客様の目的買いにも通ずるのではないだろうか。

  青果で目的を持って来店するのか?。
  グロサリーで目的買いにくるのか?。

次にデリカと精肉の捉え方の違い。デリカで差別化を図るか、精肉で差別化を図るか、それをどう意識するかの差かもしれない。

  ドラマに話しをもどそう(笑)。

このドラマも、上記のようにバントマンの部署が支援する人材の現在の状況を野球の守備の場面を想定しながら環境整備に手順を想定し、そして行動していくのである。

  この設定がまた面白いのであるが(笑)。

最近、このように会社での状況を野球に例えて話をすることがめっきり少なくなってきたとは思う。

  それだけ野球がメジャーでなくなってきたということだ。

しかし上記のようにオータニショウヘイの登場によって、再び野球が日の目を見る環境になってきたのは確かであろう。

  そして老害老兵さんと街道近くの店さんにお願いしたいこと。

是非、次回は部門特性を守備位置で表現してほしいものである。それによって更に企業別の部門特性が明確になると思うのである。

  日曜日ではあるがお二人のコメントに期待したいのである(笑)。

同時に、kazuさんにも同様のお願いをしたいと思うのである。

  是非、よろしくお願い致します(笑)。





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コメント

街道近くの店さん、コメントありがとうございます。

このコメントの前に翌日の記事を予約でアップしておりましたことをお詫び申し上げます(笑)。

流石の洞察ですね。わたしとはまた異なる守備位置と部門特性、そして御社?の差別化。参考になります。

打順と異なり、守備位置を部門特性と合わせるのも面白いと思いますし、やはりここは野球を知らなければ考察出来ない難しさもありますよね。

私も捕手は店長?、とも考えましたが、ここは監督にしておきました。おそらく街道近くの店の店さんはプレイングマネージャー派なのでしょうね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2024年11月11日 (月) 10時02分

無茶振りに応えて…意外と( ˘•ω•˘ ;)ムズカシイ…

ピッチャー  レジ 先輩→中継ぎ→抑え(朝昼晩のシフトの方程式)
キャッチャー 店長(フィールドの中の監督)
ファースト グロッサリー(多くの物量を捌くことは、内野ゴロを1番捌くポジションだから)
セカンド 精肉(花形のポジション、花形の部門)
サード  惣菜(ホットコーナー出来立ての訴求)
ショート 日配(荒利稼ぎ頭は堅実な守備のイメージ)
センター 青果 (守備範囲と外野の要は生鮮の要)
ライト  鮮魚 (何故か⁉︎ホームゲームなかいちばん近い場所だから!お客様により近い部門にしなくては勝利できないから)
レフト 寿司 (いまや、鮮魚で寿司の販売当たり前の時代、外野の右翼、左翼は魚!)
DH ベーカリー (ある店とない店では打撃の強力差が格段に違うから)
代打の切り札 次長(店長がぶっ倒れた時ややりたくない仕事の請負人www)
代走 雑貨 (カタカナで読めばわかります)
知恵振り絞り考えました。こんな感じですね😅

投稿: 街道近くの店 | 2024年11月10日 (日) 23時05分

kazuさん、コメントありがとうございます。

かなり詳細に打順と部門の関係を解説して頂き、ありがとうございます🙇。

グロサリーではなく酒部門に特化してきましたね。これはkazuさんの推しでしょうか(笑)。

老害老兵様はデリカを1番バッターに抜擢。しかしkazuさんと街道近くの店さんは7番で育成。
ここにも企業としての認識の違いがあるようですね。

投稿: てっちゃん | 2024年11月10日 (日) 13時22分

老害老兵様、コメントありがとうございます。

従来のSM   = グロサリーのウェイト高い
価格志向のSM = グロサリーのウェイト低い

そんな感じではないでしょうか。
そしてそれをどう打順に置き換えて、相手チームと戦うのか。そしてどう得点を店舗として重ねていくのか、要検討ですね。

投稿: てっちゃん | 2024年11月10日 (日) 13時16分

kazuです。

野球の打順を店舗に当てはめるなんて、面白い発想ですね。
今回記載されている打順を拝見していると、その店舗のMDや企業として何を狙いとしてレイアウトを組んでいるのかが、わかりやすいです。
セミナーなどで店舗紹介の際、この
「店舗打順」を説明して頂けると、店舗の説明も分かりやすくなると思いました。きっと各企業、違う打順構成なのでしょうね。
会長のご指名なので弊社の打順を私なりにご紹介致します。
1番 青果
長打はあまり無いものの、確実に出塁をしてくれるオーソドックスなマルチ部門。打率(PI値)は店舗NO1。
2番 和日配
季節での変化も楽しめ、PBの商品も多く、定番でありながら変化を楽しめる部門。
3番 精肉部
弊社の二冠王。ホームラン・打点は他の追随を許さない。お客様も弊社の強みとして認識されており、お肉を買うならここに来ようの支持が高い。
4番 鮮魚部
精肉より打点は少ないものの、寿司部門も併設している為、特定日の爆発力は凄まじいものがある。
5番 洋日配
若手から年配者までマルチに対応が可能。癖のあるMDが魅力になっている。
6番 酒部門
特定のお客様にしか需要がないが、チームのモチベーションと活性化には、なくてはならない存在。
季節毎にも色を変え、見ている観客を楽しませる。
7番 デリカ
最も伸びしろがある部門。様々な新商品を排出し、自社のオリジナルが多い部門。お昼(デイゲーム)と夕方(ナイター)の戦略に変化を持たせるタイムMDの構築が今後の課題。
8番 ベーカリー
目立たない打順だが固定客・目的買いの最たる部門。この部門の存在により店格の向上は間違いない。
9番 レジ部門
言うまでもなく、接客最後の砦。
ここの対応により「また来たい店になるか否か?」が判断される難しいポジション。最近ではフルセルフ導入によりお客様との接点が少し遠のいたが、それでも最良の接客とコミュニケーションを図ろうと努力を惜しまない部門。

簡単ですが以上が私の勤務する店舗の紹介です。

投稿: kazu | 2024年11月10日 (日) 07時36分

予備役になったら休日まで引っ張り出され(笑)。両店の部門構成比、支持率、部門客数、部門買上点数を比較するとある程度は見えて来ますが企業によってカテゴリーの括りが違うので正確には細かな修正が必要ですね。
当社と競合にとあるウサギマークの店舗(笑)が有るのですが、お互いの店舗が改装した影響度の情報共有した時に如実に部門特性の変化が出ましたよ。店舗数値と部門数値の違いを思い知らされ目から鱗でしたよ(笑)。

投稿: 老害老兵 | 2024年11月10日 (日) 06時48分

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