店舗単位のセミナー
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ある企業トップの方からの要望。
「店舗毎に研修していただけますか?」
当方が受け持つ企業先でのコンサル手法は、午前が企業先の店長やバイヤーが集合してファイブマネジメントや販売力強化のセミナーを3時間。午後からは課題店舗へ赴き店舗クリニックを実施し、その後セミナー会場に戻りクリニック内容をスライドにて再度説明し、それを動画にまとめて、後日コンサル先の幹部の方に送付して参加者全員に復習して頂く。
これが定番の研修スタイル。
しかし、3年を経過するある企業のトップから要望があった。
個店毎に店長以下幹部を一同に集めてのセミナー。
従来は全店の店長が集結してのセミナーだった。よって毎回企業の全店長が参加するスタイルで、販売面でありマネジメント面のセミナーを繰り返し実施してきたのである。
個店毎のセミナーになると参加者が限定される。
しかし、逆に言えば一店舗に集中して、店長、副店長、各部門チーフ、主力パート等が同じセミナー会場で当方の講義を同じタイミングで視聴する。
同じ講義を同時に視聴するのである。
その効果はどれほどのものであろうか。私が今まで4年間コンサル業務に従事してきた中で感じるのは、部門担当者ほどファイブマネジメントの講義にしがみついて真剣に聞き入る姿である。
“個店毎の研修の効果は絶大だろうなぁ”
研修の効果。
その効果をどう評価するかだ。
個店毎の研修の場合は、その個店の効果だけを捉えれば絶大である。
しかし企業全体から見てどうか?。
これは微妙かもしれない。従来から参加していた店長が当面不参加となるから、不参加の店長達の業績達成意欲がどう維持されるかであろうか。
しかし個店毎の研修効果はやはり絶大であった。
まだ数店舗のみの実施であるが、実施した店舗は明らかに業績効果を発揮してくれている。おそらくそれ以前に店長から講義の話しを聞いているであろうが、更にリアルにマネジメントと販売面のリアルな講義を視聴することで、部門スタッフ一人一人のモチベーションが確実に高まり、そしてそれを他の部門スタッフと共有して売場が確実に精度を高めていく。
それはスピードを以ってお客様に伝わるものである。
当初1年~2年は全店の店長やバイヤーを集合させての研修で意思統一を図り、その後は個店毎の研修に切り替えて個店スタッフを重点的に強化していく研修の流れもアリかと思うのである。
やはり企業それぞれの特性を活かすことが重要。
そして、最大のポイントは現場がどう意識を変え、行動を変え、売場を変えてお客様に明確に伝わる売場作りに連動出来るかである。
著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
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製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←
是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
食品商業12月号の発売案内
食品商業2024年12月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.無用オンラインセミナーのご案内
第7回無料セミナー ~12月3日(火)
上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の「勝てる!店長塾」の一時限目のファイブマネジメント内に案内しております。
ご確認の上セミナーの参加もご検討ください。
PS
食品商業11月号(10月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化単品量販編」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業11月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化単品量販編」の動画
食品商業10月号(9月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化の4つの視点」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業10月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化の4つの視点」の動画
月別52週MD
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
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コメント
街道近くの店さん、コメントありがとうございます。
業績の要因の一つに「運」のウェイトも高いかもしれませんね。
しかし人間は弱いもので、そんな運に振り回されてしまうもの。そんな運に振り回されることなく、店舗内の信頼関係構築を高めた方が、店舗内の個々人の学ぶスタンスも高まるもの。
個店毎の研修には、そんな効果も含まれていると確信しております。
投稿: てっちゃん | 2024年11月14日 (木) 07時31分
みんなで見ることで、見られる意識が高まる。
見られちゃうと、店もちゃんとする。
(女性も見られるから化粧すると同じ)
でも、ちゃんとする基準がわからない。
今回はA店でセミナーしたから、次はB店でセミナーね!当然ですがB店のハードルは上がる
B店はわからないから、A店に学ぶ、聞いて実行する。
素直に学べばB店もA店のレベルに近づく。
(上司の背中押しも必要、やり方は秘密w)
業績は魔物で業績評価の対象となりますが、運もあります。でも、店長のリーダーシップでB店のレベルが上がったら、業績評価よりも変え難い上司からの信頼度が高まるのではないかと思います。
投稿: 街道近くの店 | 2024年11月14日 (木) 07時17分
老害老兵様、コメントありがとうございます。
私の持論として、
二人の人間から同じことを言われたときに、その言葉の説得力は5倍になる。
それだけ違う人間から同じ話を聞いた時の行動力は加速していくもの。当初店長から聞いた話が、私の口からも同じ話を聞くことで、部門担当者が自走するスピードは一気に加速していくものです。
部門担当者の自走が加速するということは、売場が変わり買われ方が変わるとういこと。要は業績改善も加速していくことになる。
これは現場にとっては大きな一歩になることであり、業績改善の一番の近道かもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2024年11月14日 (木) 07時12分
やはり現場ごとに最適な手法も異なると言う事でしょうか。全体最適が良い物事、個店最適のが良い物事は必ず有ります。地域性、店舗規模、レイアウト、尺数などなどは店毎に違いますから。そもそも標準化を図る企業は標準化を最大限にする為に店舗レイアウトも極力同じにしてどの店舗でも同じ教育で運営が回るようにしてます。つまり根本から考え手法が違う。トップの考え=店舗規模を含め地域最適化を尊重してきたなら自ずと店舗最適のコンサル手法が有るのも納得でしょうか。
やはり個店の足し算合計が全店の数値を高めて行くはずですし、店長は個店経営数値の最大化の為に指示待ちでは無く自律的に動く姿勢が必要ですね。
投稿: 老害老兵 | 2024年11月14日 (木) 06時39分