業績は魔物
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
我々の仕事は業績達成。
その為にあらゆる手段を講ずる。
基本的な毎日の売場作りを基本としながらも、予算と現実のギャップを埋めるためにデータから課題を見出し、その課題に対して解決策を講じ、そしてそれを売場で反映させ、お客様の買い物行動をチェックし、データから更に次への仮説を立てていく。
その繰り返しの日々。
当然、業績が高まれば喜び、業績が低迷し続ければ落胆する。
全ては業績次第。
極端な話し、そう言い切っても過言ではないのではないか。
問題はその業績である。
上記のような手順を踏んで、仮説から実践しそして検証による新たな仮説へ繋げながら、売場作りのPDCAを回しての業績改善なのか、それとも単に単発のチラシ効果からの業績改善なのか、である。
しかし好結果の場合に振り替えることは無い。
ただ単に喜んでオワリ、ではないだろうか。
逆に好結果に繋がる短絡な手法とは何か?
それを見出すことが、第一の業績対策となっていく場合もある。
そうなったらもはや業績とは魔物である。
単なる快楽を求める為に薬物に走る人間と同じではないか。
長年の経験から言えばそれは一時の話し。
それを駆使しつづけて永続してきた企業は無い。
永続するとは地道な基本の積み重ね。
とは言っても、基本自体が企業毎に進化しているから、企業は永続し続けられるのである。
それでは永続する企業はどうやって永続するのか?。
それは早い話し、人材の成長が一番の近道であろう。
とは言っても人材の成長ほど時間の掛かるものはない。
けれども、今現在成長し続けている企業は、どこもそこを念頭に企業を運営し、トップが先頭に立って従業員育成の陣頭指揮を取っているのである。
人材とは入社から3年が重要。
その3年間はタイムラグが大きい。一人前になるまでにはそれ相応の時間を要するものである。
しかしその後の成長を加速度的である。
だから、その後は現場で権限移譲により、どんどんチャレンジさせて成功失敗を積みながら、加速度的に成長し続けていくのだ。
結果、それは業績を底支えしていくのである。
当初のタイムラグ。その次に訪れる加速度的な人材の成長。その成長がいずれ業績を底支えしながら、加速度的に売場が進化していく。
そんな流れを我慢できるかどうかである。
著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
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以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
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是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
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食品商業2024年12月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の「勝てる!店長塾」の一時限目のファイブマネジメント内に案内しております。
ご確認の上セミナーの参加もご検討ください。
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↓動画はこちら
食品商業11月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化単品量販編」の動画
食品商業10月号(9月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化の4つの視点」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業10月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化の4つの視点」の動画
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コメント
街道近くの店さん、コメントありがとうございます。
→
薬投与は西洋医学
自治治療は東洋医学
SNSという最新医学
いい表現ですね(笑)。
薬投与も飲み続ければいずれ体がマヒして効果が無くなるもの。一時の回復の時に自治治療を忘れてしまうが故に、薬に頼らざるを得なくなってしまうもの。
やはり自らの意志で自治治療(内部強化・人材育成)の継続が一番の早道でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年11月14日 (木) 06時01分
老害老兵様、コメントありがとうございます。
全ては、自分の意志があるかどうかで全てが決まっていきますね。
それが強ければ、データも使い倒すことが出来るし、そこから見出された仮説に対しても、強い行動力となって明日への架け橋となる。
そしてそんな気運が店舗内に生まれているのかどうか。店舗のリーダー次第ではありますね。
投稿: てっちゃん | 2024年11月14日 (木) 05時52分
業績は魔物まさにその通りと感じました。
そして持論ですが、緊急チラシは麻薬
いちど手をつけると止められなくなる
薬投与は西洋医学
自治治療は東洋医学
自分で治せる体質にしたいですが、SNSという最新医学も学びたいと感じている次第です。
投稿: 街道近くの店 | 2024年11月14日 (木) 05時41分
業績は魔物。今日はてっちゃんらしい辛辣なご意見ですね(笑)。コロナ禍の内食需要、インフレによる単価アップに甘んじ対策を打たなかったスーパーは今後どうなりますかね?
データは使われるのでは無く使い倒せと何度も叫んで来ましたしデータを使い倒せば日別、週別、月別でトレンドが見えて来る。大手スーパーや外食が人件費等の経費アップにも関わらず何故値下に踏み切ったのか?この流れに右往左右するスーパーはこれから危険水域に入る事でしょう。価格だ!チラシだ!だけではもう生き残れませんよ。さりげなくFBに上げた味噌の記事ネタにピンと来る方なら将来は明るいでしょうが響かない方には厳しい時代が来ると予想しますね・・・カート回収の隠居爺の無責任な戯言ですが(笑)
投稿: 老害老兵 | 2024年11月13日 (水) 11時40分