魚部門を支える顧客層とは?
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ここ数年(いや数十年か)。
鮮魚部門の右肩下がりは続いていた。
それはどの企業もそうだったと思う。
鮮魚出身の私も危惧するところではあった。
店長時代は、出身部門ということもあり、鮮魚にはやたらに力を注いできたのであるが、右肩下がりの傾向は依然として続いていた。
“時代のながれかなぁ~”
半分諦めもあったかもしれない。
“時代が違うのかなぁ~”
時代のせいにしたりもしていた。
しかし、・・・ 。
ここ一~二年の推移でみると、ようやく鮮魚部門が横ばいから右肩上がりになりつつあるような気配である。
“何が要因なのか?”
それを見出さない限り、一時の傾向で、そのまま右肩下がりは継続されていくのではないかと思うのである。
“生かつおの豊漁が原因か?”
“うなぎの相場安が原因か?”
いろいろと要因は見えては来るが、それでも今後に繋がる要因とは言いにくいであろう。
それを私なりに推察してみた。
ようやくの右肩下がりの終焉。
本当に終焉させるにはどうすべきか。
おそらく、この右肩下がりの終焉を本格的にさせるには、今現在鮮魚部門を支えている客層を考察する必要があろうか。
いったい誰が鮮魚部門の商品を購入しているのか?。
それは、コアな顧客である。コアな顧客とは?。
魚好きな顧客。
最後は、なんだかんだ言っても、魚好きな顧客が残るのである。
魚好きな顧客とは?。
魚の食べ方を知っているし、魚の一番美味しいところを知っているし、魚の美味しい食べ方を知っている顧客である。
だから我々のその嗜好を知らなければならない。
魚の一番美味しいところ。それはどの部位なのか?という問いである。
それは腹身の部位。
しかし、その部位は骨も多く、大抵の顧客は敬遠したい部分であるが、魚好きにはたまらない部位でもある。だから魚好きは希少部位である腹身やハラスを好んで購入し、調理して食するのである。骨があろうが皮があろうが関係ない。そんなのは承知の上で購入し、魚の一番美味しい部位を独り占めして食するのである。
魚好きにとってこの時が至福の時(笑)。
よって、我々はそんな顧客の為に、希少部位をダイナミックに商品化し、価格以上に希少部位の商品価値を高めて魚好きの嗜好する商品化を徹底しなければならない。
その時に魚好きの顧客の目的買いが生まれるのである。
魚好きの顧客の目的買い化された店舗の鮮魚部門は大きな強みを獲得したことになる。
そこに店舗格差は発生しない。
だから、希少価値を徹底して提案できる店舗のみが、鮮魚好きのコアな顧客を独り占めできるのである。
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コメント
老害老兵殿、コメントありがとうございます。
→10年後の部門構成比はどうなってますかね
さて、どうなっていますかね~(笑)。
当方の予測としては、人材不足が加速化し、鮮魚部門も相当取捨選択があり、鮮魚部門から多くのカテゴリーが他部門(冷食や和日配)へ部門移管され、残された「刺身」「生切身」「丸魚」のみが鮮魚部門として脈々と生き続けていくのでは、と思っております。
そんな時代が到来するまでに、当方も生存しているかどうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2024年11月23日 (土) 11時29分
魚の蘊蓄は無知に等しいので語る資格は有りませんが(笑)。この歳になるとステーキや唐揚げより刺身や煮付け魚フライが食べたいと身体が語りかけて来ますね。30代40代もいづれは歳は平等に進んでいく。10年後の部門構成比はどうなってますかね?
投稿: 老害老兵 | 2024年11月23日 (土) 11時18分
街道近くの店さん、コメントありがとうございます。
→全国でいちばんの鮮魚特化型スーパー
さて、あのお店かなぁ~と予想はしていますが、楽しみですね。
御社の最大の課題として取り組む街道近くの店を楽しみにしております。
投稿: てっちゃん | 2024年11月23日 (土) 08時02分
k,kさん、コメントありがとうございます。
無能な振りして情報を聞き出し、更にかわいがっていただける戦略、参考になります。てか、そんな部下がいたら黙ってでも可愛がりたいですね(笑)。それも弟子っ子の経験から生まれる知恵ですね。
思えば師匠と弟子の関係が削除された現代では、このような生き方の知恵もなかなか生まれない時代かもしれませんね。
投稿: てっちゃん | 2024年11月23日 (土) 08時00分
買いたいけど買えない負のスパイラルから脱却できる鮮魚部門がこれからの勝者になると考えています。
その戦略は各社により違いますが、お客様がどんな商品を求めているかを知ることだと考えます。
美味しさ?価格?鮮度?産地?商品化?(全ては書きません( *´艸`)ナイショ
あらゆるお客様の生の声を活かして売場に具現化することが必要です。
以前、お客様にどこで魚を買うの?と聞いたところ『地元のおじちゃんがやっている魚やさん』と話されました。更になにがいいの?と聞くと『まぐろやお刺身』でした。
実際に買って食べてみました、あれ?美味しないなぁ?地元出身のパートのおばちゃんにも食べてもらいましたが、やはりそんなに美味しくないと、、、なんで買うの?って聞いてみました。そうしたら、『みんな美味しいって言ってるから』口コミからの思い込みと固定観念ってすごいよりも、怖さを感じました。
ここで学んだことは、
①お客様の評判をどう上げていくか!
②お客様に美味しい魚をうりつづけられるか!
③お客様に食べ方を伝えることができるか!
日々、鮮魚担当は肝に銘じて売り続ける事が大事と思います。
1日の怠慢で、何人のお客様が離反していくかそう思えたなら毎日全力で売場を作り接客すると感じています。
何故、長文か今新幹線に乗り全国でいちばんの鮮魚特化型スーパーを見に行くからです😎
投稿: 街道近くの店 | 2024年11月23日 (土) 06時56分
魚の希少部位を当の販売員が全く知らない 事実ですね~ それでいて魚好きのお客様から教えてもらってもあーそうなんですねーで流す。多いですねー それは貴方の意見だから関係無し そこが大事なんです こだわる人はわざと若い販売員に知ってるか?と声をかける 知らないと帰ってくれば魚屋なのにそんな事も知らないのかいお兄ちゃん じゃあおっちゃんが教えてやるよ 私はそこから勉強するようになりました こだわりある人は蘊蓄も豊富に知っている そして教えたがり(笑) なので知っていても知りませんと言って色々教えてもらいました 最後に勉強になりました 今後の糧にさせて頂きます。と頭を垂れると頑張れよ若人!と言って立ち去ります そして何度も来てくれます ただ知ってるだけではなくお客様が語りたいのだから聞き出して自分の引き出しに入れる 精肉店では如何にホルモン類を取り扱ってるかがポイントですね~ スーパーのお客様人間模様 (^^)
投稿: k,k | 2024年11月23日 (土) 05時12分