店舗の鮮度感
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
鮮度感。
「あのお店って鮮度いいねぇ~」
そんなお客様の言葉をよく聞くが、よくよく聞いてみるとそれは鮮魚部門。
鮮魚部門をして「鮮度がいい」と評しているのである。
このように、あのお店とはいいつつも、それはごく一部の部門、それも鮮魚の丸魚の鮮度感のある品揃えと商品展開をして、そのような評となるのである。
これがお客様の評価。
そう考えると、店舗内の全ての部門、全てのカテゴリーで鮮度を追及することよりも、ある部門のあるカテゴリーに特化して鮮度感を強調することは重要である。
とは言っても他部門の鮮度を捨てることではない。
特にお客様に明確に提案できるように意識し、そして特化すること。そのことが重要なのである。
そういう意味で鮮魚の丸魚は鮮度感の最優先カテゴリー。
それは以前のブログでも記してきたと思う。生鮮食品小売業にとって鮮度感は重要な集客要素である。鮮度感とはお客様にとって安心感を与え、更に信頼できるお店として絶対的な位置づけとなるのである。
鮮度を数値化することは出来ない。
あくまでもお客様の感度からくる評価である。だからこそ、その評価の根源を徹底して追及することは必須項目となるのである。
同様に鮮度感を植え付ける部門がある。
それは、惣菜部門。
デリカも寿司も。
デリカも数詞も作りたての鮮度が伝わることが重要だが、その感覚は多少異なる。
デリカは作りたての暖かさ。
寿司は握りたてのシャリ感。
どちらも、作りたての鮮度の良いうちに食することで、その商品価値を十分に堪能することが出来るのである。
特に丼物の作りたての温かみは訴求力が高い。
作りたてのかつ丼や親子丼などは、玉子でとじてあるため尚更温かみがいつまでの残る商品である。
そんな内に食べる丼物は美味しいに決まっている。
デリカの鮮度感。もっともっと出来立てをお客様にアピールしてもいいのではないだろうか。どうしても商品が出来上がり、値付けをして売場に商品を品出しをするのだが、ラベルの製造時間で判断するしかなのである。
只今出来立て!。
そんな表示をして、お客様に明確に分かりやすく陳列して出来立てを強烈に伝える。
そんな提案はお客様にとっても嬉しいのではないだろうか。
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コメント
街道近くの店さん、鮮度劣化なコメントありがとうございます(笑)。
確かに人の鮮度が全てを塗り替えてくれますね。全てはそこから鮮度が感染して、売場に商品に、そしてお客様に感染していく。
その裏側には、売る楽しさであり売れる喜びが必ず支えているもの。
そしてそれは新店開店時の人間ほどリーダーの影響を受けて育っていくものではないでしょうか。
何事も初めが肝心ですねぇ~。
投稿: てっちゃん | 2024年11月16日 (土) 08時26分
1日後で鮮度のないコメント申し訳ございません😅
商品の鮮度の前にやはり、人の鮮度、店の鮮度、売場の鮮度が大事だと思います。
人の鮮度は、明るくテキパキ動く従業員
店の鮮度は、古くても蜘蛛の巣や外回り(雑草、ガラスや壁の汚れ、駐車場の車止めの破損などなど)が整っているか
売場の鮮度はクリンリネス、バックルームからの匂いが不快かどうかです。
まず、人の鮮度が全てで気づき、実行できることが前提であると感じています。
投稿: 街道近くの店 | 2024年11月16日 (土) 06時16分
老害老兵様、コメントありがとうございます。
そんな売場が間なく実現されるのかな(笑)。
たのしみですね。
投稿: てっちゃん | 2024年11月15日 (金) 08時04分
鮮度感と合わせシズル感も意識したいですね。
お客様が「食いてー」と思わせる陳列演出。
ピカイチの鮮度を陳列で更に際立たせる。
あとはコトPOP等の援軍(笑)。忙しくても省略しては行けない事。置場では無く売場買場を意識せねば鮮度感は上がらない。生産効率ロボット企業の弱みとも言えるかも(笑)。
投稿: 老害老兵 | 2024年11月15日 (金) 06時36分