本部方針を自分事として
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
本部と店舗の関係。
チェーン化が進むほど遠い存在になっていく。
店舗からすると、自店と本部の関係は1対1の関係だが、本部からすると店舗と本部の関係は10店舗の企業であれば10対1、100店舗の企業であれば100対1となる。
圧倒的に店舗の方が多い存在。
よって、本部側からの対応がそっけないとか寄り添ってくれないとかのクレームが多くなるのである。
それを前提として店舗は行動すべきである。
細部の個店対応すべき売場計画であったり52週MDに関しては、店長がリーダーシップを発揮して部門を牽引すべきであるが、本部方針であったり企業コンセプトに対しては、店舗のリーダー自身の受け止め方次第で、現場スタッフの実践力にも大きなギャップが生まれるものである。
「本部方針を自分事として受け止めます。」
ある企業のある店舗での店長の言葉である。本部方針ではっても、個店や自店に置き換えた時に“これは受け入れられないな!”と判断せざるを得ない内容もあるかもしれない。しかしその店長はとにかく全ての発信を自分事として受け止め、部下に自分の言葉で伝え、店舗として実践していくことにしているという。
だから部下が安心して付いていけるのである。
上司である店長が二の足を踏んだり、反発したりしていては部下も二の足を踏み、取り組みが全く前進しない状況となろう。
まずは実践。
そこから成功、失敗が生まれていくのである。
自分事として受け止めるから成功要因が高くなのだ。
これが他人事として受け止めれば、現場が全く取り組まず、本部方針が組織にマッチした方針なのかそうではないのかが見極められないことになる。
現場からのフィードバックが無い。
それは組織として「絵に描いた餅」同然だ。それが蔓延していくと、いずれ組織は崩壊していく。
特に本部と距離のある現場の店長がどう行動するか。
ここは大きな課題ではないだろうか。
「とりあえずやっている振りだけしておこう」
「どうせ本部は来ないからやんなくていいよ」
そんなリーダーの下に就いた部下が逆に可哀そうである。
リーダーの使命とは、
部下を成功に導くこと
組織を明るい未来に導くこと
共にリーダーの使命であり、特にリーダーは部下の人生を背負う存在でもある。
それ以前に組織に潰されてはいけない。
地方SMにとっては、逆境の時代でもある。
是非、負けない「心」を有してほしいものである。
著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←
是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
食品商業11月号の発売案内
食品商業2024年11月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.食品商業「POP大賞」
今回の総評や入選作品へのコメント等
3.無用オンラインセミナーのご案内
第7回無料セミナー ~11月5日(火)
上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の「勝てる!店長塾」の一時限目のファイブマネジメント内に案内しております。
ご確認の上セミナーの参加もご検討ください。
PS
食品商業10月号(9月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「販売力強化の4つの視点」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業10月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「販売力強化の4つの視点」の動画
月別52週MD
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
てっちゃん塾のコンサル活動紹介動画はこちらから←
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
「店長の仕事」カテゴリの記事
- 食品部門の業績改善(2024.11.28)
- 売場を守備に例えれば(2024.11.11)
- 業績は魔物(2024.11.13)
- 店舗の鮮度感(2024.11.15)
- 本部方針を自分事として(2024.11.04)
コメント
老害老兵様、コメントありがとうございます。
まさに「神」の言葉ですね。
それを意識して実践していくと、今自分が実践している内容と一致していくことが徐々にみえてくるもの。
本気で取り組むから繋がる世界観でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年11月 4日 (月) 18時11分
やらねばならない事は同じ。不平不満を吐きながらするから、相手を受け入れてポジティブに行動するか。結論言えば自分を変えて好きになるしかないのですよ。自分を変えずに相手を変えようとするのは僭越ですし自分を変えた方が楽ですからね。変えると行っても性格や個性を帰る事は出来ません。人間の業は普遍ですから。
但し、愚痴や弱音や言い訳けをやめるのは意識次第で変えれますよ。先ずは口にしないように意識する。すると脳みそは必ず解決策を無意識に考えだしそれが閃きとなり新たな思考が生まれて来ます。自分が正しいとか偉いとか歪曲されたプライドに気がつけば仕事感は大きく変わり新たな世界が開ける事でしょう。
投稿: 老害老兵 | 2024年11月 4日 (月) 07時55分