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2024年10月 2日 (水)

置場・売場・買場④

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今日のテーマは「置場・売場・買場」

  その第四弾となる(笑)。

「置場・売場・買場」になぜ拘るのか?。

  それはまさにこの業界の進化の現れであるから。

先日も、ある仲間との食事会にてこの話題となった。彼も置場・売場・買場というワード、そしてその進化、更にはそれがどのような意味と位置付けになり、そして店舗として売場として進化させていくべきなのか。

  置場・売場・買場と言うのは簡単。

しかし、それを整理して、現場の店長やスタッフに分かりやすく解説した本は無い。

  全ては個人個人の感覚の世界で表現されている。

そして従来からこのブログでは、このテーマにていろいろな視点から解説を行ってきた。

  これをテーマに食品商業にも執筆した。

これは食品商業2024年7月号の当方の第一時限目の講義となるファイブマネジメントにおいて記載したものであるが、より分かりやすく動画にしたものをYouTubeにアップしているので、それを参照して頂ければと思う。

  
食品商業2024年7月号「置場」「売場」「買場」動画

ここで言いたいのは、置場〈 売場〈 買場 という構図で、一番ダメな売場が置場だよ、という意味合いから、ただ単に商品を置いているだけの場が置場であり、もっと売る為の売れる為の工夫をしなさいよ、という意味で「置場」と表現しているのはわかる。

 「置場って簡単に言うけど分かってんの?」

悪い売場として言っているのはわかるが、それ以前に「置く」「売場に置いてくる」という行動以前に、陳列のルール、入荷から陳列までの作業を仕組み化している企業がどれだけあるか。

  このルールに沿った店舗は「置場」合格である。

しかし、置場すら合格以前の企業や店舗もかなり多いと思われる。

  “置場が作れてチェーンストアの土台が出来上がる”

その土台があるから、チェーンストアとして安定した「置場」が実践されるのである。

  これこそが中小の基本である。

そこから、その土台の上に、マネジメントによる売場が構築されていき、更に買場となって進化していくのである。いわば、置場・売場・買場とはチェーンストアとしての進化の流れであり、全ては「置場」からスタートするのである。

  最後の「買場」は顧客視点。

顧客視点を実現するには、個店が顧客をしっかりと見ることから始まる。その結果として、顧客がマイストアとしてそのお店を認識することで「買場」が完成されていくのである。

  「置場」~オペレーション(作業の安定)
  「売場」~マネジメント(52週MDの継続)

そのようなワードで括ることが出来ようか。そうすると、最後の「買場」とは?

  「買場」~クリエーション(顧客の創造)

クリエーションとは、個店毎に顧客に合わせたサービスや品揃えにより、支持される店舗となっているということである。

  買場とは個店毎に顧客の創造

だから、現場がより重要になっていくのであるし、現場のメンバーの自主性、そして創造性が問われていくのである。

  現場のメンバーとは社員パート関係なく。

逆にパート社員の創造性を引き出すことで、現場の活気と連帯感が生まれ、更に創造性のある意見交換が為されていくのである。

  そんなストーリーが買場を生むのである。




著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。

「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
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以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。

「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。

 「店長が変わると業績も変わる」。

そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←


是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。



食品商業10月号の発売案内
食品商業2024年10月号が発売されました。

202410

当方の執筆は以下の通りです。

1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント 

2.無用オンラインセミナーのご案内
  
  第6回無料セミナー ~10月8日(火)

上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の「勝てる!店長塾」の一時限目のファイブマネジメント内に案内しております。

 ご確認の上セミナーの参加もご検討ください。

 




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食品商業9月号(8月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「目的買い化の4つのハードル後半」を動画にまとめましたのでご覧ください。

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食品商業9月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「目的買い化の4つのハードル後半」の動画



食品商業8月号(7月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「目的買い化の4つのハードル前半」を動画にまとめましたのでご覧ください。


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食品商業8月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「目的買い化の4つのハードル前半」の動画


食品商業7月号(6月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「置場・売場・買場」を動画にまとめましたのでご覧ください。

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食品商業7月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「置場・売場・買場」の動画


食品商業6月号(5月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「今までの振り返り」を動画にまとめましたのでご覧ください。

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食品商業6月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「総括編」の動画



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コメント

v店長さん、コメントありがとうございます。

そうですか。翌日の朝礼で30分ほど熱弁されましたが(笑)。

自分なりに整理の出来た枠組みは、即行動に移行できるし、部下へのコミュニケーションも伝わりやすくなりますからね。

投稿: てっちゃん | 2024年10月 3日 (木) 06時54分

先日はありがとうございました。

置場、売場、会場、次の日の朝礼であつーーーーく!話してしまいました。

最高の🍺でした(o^^o)

投稿: v店長 | 2024年10月 2日 (水) 21時21分

dadamaさんへ、返しコメントもありがとうございます(笑)。

→余命僅か(笑)なので
この意味が理解できないのですが😎。

この業界はあくまでも主役は商品。しかしその商品にも人間の血が通って初めて主役になれるもの。

そこに本部側と店舗側の視点の違いが生まれ、手段が異なるもの。それは当然かと思うのです。

当方の視点はあくまでも販売側としての階段の上り方で整理し、そして現場で実践する為の思考の整理。

そんな整理をしていくと、買場の主役は最後はお客様であり、その視点に一番近い存在の現場が自店の顧客獲得の主導権を握ること。

その主導権を握れる現場監督になってほしいと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2024年10月 2日 (水) 10時53分

余命僅か(笑)なので返しコメント失礼します。
私の認識では置場、売場、買い場は全て商品が主役であると思います。顧客体感イベント、例えば試食関連販売や詰め放題、発注間違えてました助けて下さい(笑)お客様の1番要望の多かった商品を驚安でご提供・・・などなどは多いに宜しい。
コミュニティーや地域密着はとても大切な一面もあるでしょう。子供店長然り、子供を販売員にしてお菓子10個売ったら1個ボーナスであげるとか。先日も吠えましたが小中学校の職場体験をどう捉えるか?「めんどくせー」とアルバイト代わりに商品出しや野菜の袋詰めやらせる店舗や管理職はその姿勢だけで地域の非民ですよ(笑)。
正直な子供達は学校や家庭に戻ったら何と言いますかね?地域密着は利他精神が無ければ絵に描いた餅ですわ・・・もう少しで成仏しますので過激コメント寛容下さい(笑)。

投稿: dadama | 2024年10月 2日 (水) 09時23分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

置場・売場・買場
それぞれの意見があり、捉え方があると思いますが、重要なのは自分なりにその意味と売場を具体的に他者の方に説明できるまでに整理することでしょか。

置場も極めれば盤石のオペレーションにより、安定した置場(単に置いてあるだけの売場)になれる。

買場は顧客視点での売場ですから、顧客参加型の店舗であり、子供イベントによる販売側から顧客側に主役が移る地域のコミュニティ的な存在となることというとらえ方もあるのではないでしょうか。

そのような場となれば地域での永遠の存在となり、企業規模の大小関係なく愛される存在になっていくのだと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2024年10月 2日 (水) 07時43分

置場、売場、買い場の考え方は理解出来るのですがゾーニング例えばフリースペースの展開方法で置場<売場<買い場が存在する認識で宜しいでしょうか?定番=置場 エンド=売場 フリースペース=買い場とする認識もありますので。
定番はお客様が目的買いする確率が高いですから欠品、面合わせ、前出し等基本の徹底が重要=ある程度マニュアルで標準化出来る。売場も本部MD重点商品を若干の地域特性を鑑みながら展開すれば良いのである程度は管理可能。置場と売場がしっかり管理出来れば売上利益の95%は担保出来ます。そして買い場、これは店が自由に取り組めお客様にアピール出来る貴重な場所。売上利益的には5%取れれば大成功。たかが5%、でも店舗裁量権はそんな物です。見るべきは例えばグロサリーで1万以上あるアイテムの中から単品や数アイテムの商品で5%の売上を作る破壊力。これは店舗及び部門買上点数を意識していれば理解出来ますね。
たかが一品のインパクトの大きさ。買い場で如何に衝動買い動機を起こすか?先日もとある方が紅生姜の菓子をお得意のコトPOPを屈指して大々的に展開されて結果好成績を上げてましたね。
買い場は担当者の思いをどれだけお客様にお伝えするか?殺気力が要でしょうね(笑)。

投稿: dadama | 2024年10月 2日 (水) 06時58分

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