最強の競合対策
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
小売業の売り上げを一番左右するもの。
それは競合店の存在である。
かっては、半径1k周辺以内の競合店は存在しないものであったが、昨今は同業と合わせてドラッグ、コンビニ等の食品小売業を合わせると、半径500m以内に数店舗の存在が当たり前になっている時代である。
競合1店舗の存在が甚大となる。
そして、大方の場合は出店後の影響を考慮して競合対策に入る。
10%の影響だからさぁどうする。
2%影響でとりあえず何もせず。
といった具合で、競合出店以降の対策がほとんどではないだろうか。
一応競合出店の情報は入っている。
とは言いながらそれ以上の情報収集は個店毎には行動しない。
“ドラッグに生鮮は入るのかなぁ~”
“出店時の日替わりは何が入るのか”
“どんなレイアウトにするのかなぁ”
そんな不安と疑問を抱きながら競合出店まで「待て」のスタンスで競合出店を迎える。
それでは遅いのだ。
競合を迎え撃つということは、相手が出店した段階で全ての準備を整え、
“どうぞ出店してくださいな”
と余裕で出店当日を迎えるのが理想であろう。しかしそんなスタンスで競合出店を迎える企業はごく少数である。概ねは心に上記のような理想像を描きながらも、何もしないでその日を迎える。
そして競合出店当日に仰天するのである。
そして、常に後手後手に回りながら、競合店に振り回されていく。
この業界は常に先手を打ちながら牽引していくスタンス。
それが重要となる。そういう意味では、競合対策とは常に先手を打ちながら待ち構えなければならない。
そういう意味で、競合対策の理想とは、
“相手に競合出店したくない”
と思われる存在になることである。
競合を避ける存在。
それが、競合対策の究極の理想像である。しかし口では簡単に言えるが、その実践は非常に難しい。
ある程度のチェーン数を持たねば企業が傾く。
だからこそ、多くの中小SMは悩むのである。
しかしなかなか行動に移せない。
小が大に対して競争ではなく、共創しながらお互いに存在していくか。
競争から共創へ。
それはまたいずれ、お話ししたい。
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コメント
老害老兵さん、コメントありがとうございます。
人間力が数値化されたら、それこそ資本力のある企業に全てをもっていかれてしましますね。
だからこそ、中小SMは人間力で勝負をする方向に進むしかないのではと思うのです。
数値化して改善する分野、そして数値化出来ない分野。特に数値化出来ない強みを深掘りして強みと化していけるか。重要な選択ではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年10月24日 (木) 07時38分
私達の仲間にも1桁の店舗数で業績を伸ばしている方々は多くおられますよね。その方々の共通項はモチベーションが高い、行動力実行力が有る、謙虚な姿勢、柔軟な思考力、利他精神が高い、嘘をつかない、目力が強い(笑)。
これらの特徴は組織に雁字搦めの大手企業では少数派(蝙蝠、アウトロー)では無いですかね。人間力はとてつもない資本、財産ですし
最大限に力を発揮する事が競合対策にも繋がりますよ。人間力をブラック労働ど取り違える方方々もお見えですがモチベーションの最大化ですね。モチベーションの高い店には顧客は引き寄せられますよ。オカルト的コメント失礼しました(笑)。
投稿: 老害老兵 | 2024年10月24日 (木) 06時51分