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2024年10月25日 (金)

競争から共創へ

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


昨日は「最強の競合対策」を記した。

  今日はその続きとなる。

昨日の最後のフレーズ。

  競争から共創へ。

そんなフレーズで終わったが、今日はその続きを記していきたい。

  競争から共創。

競合店に対して、お互いに相手の強みをつぶし合いながら、相手を閉店に追い込むまで戦い続けるという戦略から、お互いに相手の強み弱みを把握し、自社自店の強みに特化してお互いに自店の強みを有効に活用しながら結果的に競合と共創しながらこの地域の集客力を高めていこうとする戦略である。

  より近い競合ほど共創しやすい。

それが共創の発想である。自店の強みと競合の強みを合わせてお互いに補完し合いながら、同じこの地域の集客力を高めて自店の売上に活かすという発想。

この業界にもいろいろな特性を活かして各企業がしのぎを削るのであるが、例えば地域に新たなディスカンターが出店すると、地域内のディスカウンター同士で影響し合い、結果的にディスカウンターには甚大は影響が出るが、通常の品質重視のSMには大きな影響を受けることは無い。

  要は異なる客層をリピーターとしているのである。

そしてそんな共創の存在をお互いに認識し、敢えて積極的に相手の強みに攻め込まないという戦略。

  それが共創相手という視点。

それを実践するには、競合相手の情報をしっかり掴まなくてはならない。

  その第一は相手と知り合うこと。

競合店の店長であり従業員と顔見知りとなり、常に情報共有できる存在として認め合う存在となることなのである。

  当方の競合マネジメントもそこからがスタート。

そして自社の強みと相手の弱みをどこに求めるかである。

  そこが客層を分け合う分岐点となる。

そこをしっかりした目利きを通して見極め、そこで集客と利益構造を分析する。

  あとは店舗一丸となって徹底して実践する。

自店の強み。それが商品面での強いとして認識している場合は、自社の商品面での強みが自店の商品面での強み、と錯覚している場合が多い。

  自社の商品の強み ≠ 自店の商品の強み

実は、上記の関係が意外に多いのである。それだけ自社の強みと自店の強みが一致していない場合がある、ということである。

  自社の強みは果実 ≠ 自店の強みも果実。

そうはなっていないだろか。その不一致の部分に自店の担当者の課題や競合店との関係、更には客層といった外部与件が関わってくるのである。

  自社の強み = 自店の強み

そんな関係にしていくことで、自店の強みがなお一層引き立つし、顧客に受け入れて頂けるという関係になる。せっかく商品面で強いのであれば、その強みを自店で更に磨きこみながら圧倒的な強みとしていくことで、競合との共創が現実となっていくのである。

  その強みを顧客の五感で徹底訴求すること。

自社自店の強みを、「季節感」「安さ感」「鮮度感」「安定感」「親近感」の全てで顧客の支持を高めていくのである。

  果実に強みを発揮している。

という環境であれば、果実の商品入れ替えのスピード、更に価格訴求するタイミング、味、鮮度で安定した品質、それを親近感のある川下情報の提供にて、顧客に嬉しい情報提供をしながら売り込んでいく事で、その強みは絶対的な存在感を顧客の与えていくのである。

  そんなストーリーを描きながら「競争」から「共創」へ進めていきたい。





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コメント

老害老兵さん、コメントありがとうございます。

「競合店といえども同じ地域の営業の仲間」

若いころ、そんな教えを頂いた時から、競合という存在の考え方が変わりました。

同時に、競合を見る視点も変わり、同じ地域の営業の仲間として学び合い教え合い、そして共に成長していける存在であることも学びました。

顔見知りになるとなぜかモチベーションが高まるもの。

不思議ですね。

投稿: てっちゃん | 2024年10月25日 (金) 10時56分

これも彼方のメンバー達が実証してくれてますね。「競合は自店を磨く砥石」。これを実践するか御託や屁理屈を並べて他責にするか。
「競合が出来れば売上落ちて当たり前だべ」と思えばはいそれまでよ♪ですね。
売上が下がり人件費で調整する=パートやアルバイトを削減する。こんな考えを安易に持ったら蟻地獄の如く負のスパイラルに落ちていきますから。
メンバーを守らねばと真摯に考えれば自ずと進むべき道は見えてくると思いますね。

投稿: 老害老兵 | 2024年10月25日 (金) 10時40分

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