競合対策の重要ポイント
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
競合対策。
新たに出店する競合店。
業績に影響する競合店。
地域で一番店の競合店。
イベントに強い競合店。
その競合店の存在が、自店の業績を大きく左右するのが競合店の最大の存在理由であろう。
逆に競合店が休業の場合の自店の売上。
一気に二桁で伸びるのもよくある話である。しかしそれはあくまでも一時の話であり、競合店とは半永久的にお互いに存在し合いながら、地域の顧客に自店オリジナルの商売というサービスを共に提供し続けていく、仲間でもあるのだ。
競合対策が最優先の業務ではないのである。
もっと言えば、自店の業績対策というもっと大きな前提があり、その業績対策の一部に競合店の存在があり、その為に競合対策を構築して自店の業績を改善するひとつの改善策なのである。
だから競合店に振り回されるのである。
以前にもブログでも記していたし、YouTubeでも競合対策としての具体策をアップしてきた。
競合対策の第一歩は相手を知ること。
その為に相手の懐に飛び込み、競合店の店長と名刺交換からが本当のスタートとなる。
意外にこれが果たされていないのが現実。
もしかすると、それを否定する企業もあるかもしれないが、それは意味が分からない。それを否定しながら店長には情報を取れとか毎日見に行けとか指示を出す。
それも非常に非効率な発想である。
如何に効率よく競合店からの情報を取る為には、その周辺の外部関係者にあたるのではなく、直接競合店の人間から得る情報のほうがはるかに正しい情報であり、そのことで情報を取る無駄も無くなるのである。
その為には店長同士の交流からスタートとなる。
相手の格下とか格上とかは全く関係無い。それを持ち出す相手なら付き合わない方がいいだろう。しかしそんな店長は少数派であり、概ねは快く対応してくれるものである。
逆に相手も望んでいたことの方が多い。
だからこそ、昨日の記事である「殻を飛び出す」勇気が重要となるのである。
その後は売場での会話が進む。
そして、その会話と現実の競合店の売場から、売場だけの情報からその売場が意味がよく理解できるようになり、その競合店の考え方や強み弱みが明確となり、そこから自店の競合対策が見えてくるのである。
それは相手も同様かも知れない。
そこから先は、お互いの人間力の差である。あくまでも企業の大小や店舗規模の大小ではなく、店長同士の人間力の差であり、逆に相手の器が大ききれば、その器から大いに学び自分の器の拡大に寄与してくれるものである。
そしてそこからでなければ具体的な対策は見えてこない。
是非、早々に競合店の店長との名刺交換の実践を。
そんな内容も以下の著書には盛り込み済みである。
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時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
競合対策とはあくまでも業績対策の一環ですからね。そしていろいろな施策は全て
売上=客数×客単価
ここに集約あれていく。それを現場の売場で実体験を繰り返していくと、全ての課題が解決されていくのではないでしょうか。
店長としては店舗の客数、部門としては部門の客数。それも当方が推奨する「4つのハードル」をクリアしていくことで解決されていくもの。
そしてそこには人間本来の感情に大きく左右されるもの。そして現代は上司と部下の共有による共感に依るところが大きいでしょうか。
全てはファイブマネジメントに集約されていくのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年9月11日 (水) 07時39分
40年以上この業界に携わってきて思う事。
「敵は内にあり」。他社競合に対してはてっちゃんのご指摘通りの対策は必要。但しあくまでも外部要因となり競合他社に振り回されたり責任転嫁しがちになる。ですから責任逃れ出来ない内部要因に対して対策を立てた方が結果オーライとなりやすいのでは無いでしょうか?他社競合により店舗客数がどれだけ営業を受け特にどこの部門の客数や買上率、買上点数が影響してるのか?これは自店の他社競合に対しての強み弱みの現状分析に繋がる。これらを把握してから自店各部門の買上点数を何品にすれば売上利益が維持出来るのか?
部門の他社競合にたいする強み弱みは部門担当者の責任より店舗や企業の責任でしょうから店舗全体で売上利益を確保出来る予算組を担当者のモチベーションが上がるように組み直す。モチベーションの高い担当者なら予算下げられたら闘志に火がつきますよ(笑)。但し闘志だけでは空回りしがちですから具体的に何人の顧客に何品又は何店お買上げ頂ければ予算達成出来るのか?
即ち全ては売上=客数✖️客単価の公式に帰結します。この公式を徹底的に使い倒せば競合は他社以前に自社内に存在する事も納得出来ますし店長には心して欲しいですね・・・私はこれだけで40年生き抜いてきましたから(笑)。
投稿: dadama | 2024年9月11日 (水) 06時40分