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2024年9月12日 (木)

低いハードルから始める

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


ハードルを下げる。

  これも何度か記してきた内容。

特に「ハードル」というワードは、ファイブマネジメントの思想や具体的な販売力強化、52週MDの実践でもよく使われるワードである。

  ハードルとはレベルのこと。

特にチェーンストアともなると、組織の管理者が部下に対していろいろな決め事を作り、その決め事通りに実践させ、そして報告させ、継続させようとするマネジメントが主流となる。

  目的は一定レベルの実践の維持を図る為。

よって、その決め事通りに実践することで、各店舗が担当者や店長の能力に関係なく一定以上のレベルで店舗運営が実践され、維持されることを最大のテーマとしてマニュアルが設定され、ハードルが決まっていくのである。

  それはベテランには低いハードル

かも知れないが、ごく一部のベテラン意外の店長には高いハードルであり、なかなかそのハードルを越えながら維持していくには困難な場合もある。

  特に52週MDの実践には高いハードルとなる。

それは当時の私の経験でもあり、いろいろと店内でのその為の事前準備が必要だった。よって、実践していろいろな学びを得ながら次につながるPDCAを回しきれずに、数か月もたたないうちに継続不可能となり、そのまま投げ出してしまい、やってますのフリだけが継続されたという苦い思い出がある(笑)。

  しかし何度も言うがハードルを下げた。

下げて実践することで、継続出来るようになってきたのである。低いハードルだからこそなんとか越し続けてこれたのであるが、これを一年間継続したことで、その意味が大きな効果となって自分に跳ね返ってきたのである。

  それが二年目以降からの52週MDの実践だ。

要は52週と表現するだけあって、53週は無いのである(笑)。52週が終わればまた新たな1週からの繰り返し。昨年のスタート段階に戻っていくのである。

  “これは楽だ”
  “継続の賜物だ”
  “更に改善できる”
  “続けて良かった”

一気にモチベーションが高まったのである。昨年の低レベルの売場が昨年の売場である。低いハードルのお陰で今年はなんとかそのハードルを更に高めても超えることが出来そうだ。

  それが継続するというモチベーション。

そして、その繰り返しの中から、低いハードルながらも自らのPDCAサイクルが回り始めたのである。

  これも一年間の継続の賜物である。

とにかく始まりは低いハードルでいい。

  一年間の継続が大切。

それは52週MDに限らず、何事にも同様に継続することのメリットは必ず自らの進化を加速させてくれるのである。

  そんな内容を盛り込んだ以下の著書である。



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今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。

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製本版はペーパーバックとなります。
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以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。

「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。

 「店長が変わると業績も変わる」。

そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

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当方の執筆は以下の通りです。

1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
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上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
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 ご確認の上セミナーの参加もご検討ください。

 




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食品商業7月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「置場・売場・買場」の動画


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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

「継続は力なり」

よく言われる諺ですが、これは組織にも個人にも当てはまる金言だと思っています。

特に個人的にはなかなか継続は難しい。相当自分の意志の強さを持たねばらないし、そのことで周囲との軋轢も生まれる可能性がある。

だからこそ、個人的な継続には特に低いハードルで継続することの選択が重要になると思うのです。それを周囲がどう評価するか。ここに部下育成の要点が隠されているのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2024年9月13日 (金) 05時53分

幼稚園で大学の講義をしても意味ないですからね(笑)。先ずは実績が出る事で興味を持たせ自律的に深掘りする姿勢が大切でしょうか。
ヤラセからは何も産まれない。企業の安定的成長には自律心は大切と信じたいですね・・・ヤラセ一辺倒ロボット化で業績を上げる企業も多いのが頭痛の種&自らの化石脳を疑いはじめてもおりますが(笑)。企業として何を目指すのか?
社会環境的には現場の負担を極力軽くすると共に経費を削減する方向に進む企業が増えるでしょう。徹底したマニュアルとオペレーションがあれば店舗はパート店長でも何ら問題ない。従業員は短時間パートバイトので商品出しと見切りだけ。
経費率が6%台だから絶対的安さでも利益が出せる。売場に面白さは必要無くさっさと買物を済ませられる究極の目的買いスーパー。これは客観的にも支持を得られると思います。
然しながら全ての顧客は価格だけを望まないのも事実。そもそも30代40代が全てそのようなスーパーを望んでいるのか?独身比率も高まっている中大容量が全てなのか?自社の主軸はどこに有るのか?このような仮定論を持ち自律的に色々と仕掛ける柔軟な運営も有りでは無いのかと思うのですが。ロボットが人間に近づくのではなく人間がロボットに近づく時代だからこそ人間の尊厳は失いたく無いと思う化石脳爺の独り言でした(笑)

投稿: dadama | 2024年9月12日 (木) 06時35分

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