部下の業績達成能力とは
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
個店の業績は店長次第。
店長が変わると業績が変わる。
言い古されてはいるが、これは真実である。更に続けて言うと、
部門長が変わると部門業績が変わる。
こちらは更に明確にスピードを以って現れる数値効果ではないだろうか。
“要は「人」次第かぁ”
いくらチェーンストア理論に則り、組織としてのマニュアルや決め事を徹底しても付いて回る業績だけは人次第なのである。
それでは人の何が業績を左右するのか?。
ここが明確になっていなければ、人(従業員)の資質だけが拠り所となってしまう。そして部下育成という教育も、結果的にマニュアルや決め事の押し付けと徹底だけとなり、それ以上の部下への指導や育成を見出すことは困難となっていくのではないだろうか。
業績は人次第。
とすれば、いくら上司がマニュアルや決め事を部下に徹底させても、それはある意味上司や企業の自己満足でしかなく、全ての部下は上司から言われた事を何も考えずに素直にやるだけの従業員ばかりとなっていく。その中でも、ある一定の割合で言われた事だけではなく、絶妙に状況に合わせてタイムリーな対応を取る部下は、総じて好業績を上げているのである。
自ら考え自ら行動する部下。
そんな部下が、上記のように状況に合わせてタイムリーに行動しているのであり、だからこそそんなタイムリーな行動の積み重ねによって、月末や年度末には明らかな業績ををもたらすのである。
しかし、そのような部下をどう育てるのか?、という具体的課題がある。決め事の徹底だけを部下育成とするならば、徹底度合いが高まれば高まるほどに、自ら考え自ら行動しない部下となっていくのである。
しかし意外に自ら考える部下は多い。
自分が置かれた環境に対して、自分で考察する部下がほとんどではないだろうか。
しかし自ら行動する部下は少ない。
なぜか?。
上司が背中を押さないからである。
その前提で重要となるのは、上司と部下のコミュニケーションである。
これがなければ部下は行動しない。
要は、上司の承認である。
部下とのコミュニケーションによって、部下の考えを共有し、そして共有された部下の思考に対して背中を押すという行為が、部下をして行動へと導かれていくのである。
ここで初めて自ら考えた仮説を実践するのである。
その為に上司は部下と共有した内容に対して、背中を押して行動を促し、そしてその行動による評価をしなければならない。
評価=承認欲求
何も難しいことは無い。やったことに対して、まずは承認することだ。その承認が部下にとっては嬉しいことなのであり、上司が自分の行動を評価してくれているというモチベ―ションに繋がるのである。
結果として行動する部下だらけとなる。
部下が行動すればするほど、その部門の業績は向上し、その積み重ねとしての店舗業績も高まっていく。
人が変わるということはそう言うことである。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」開催のお知らせ
「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。
計5回のセミナー。
初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。
対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。
内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。
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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。
要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。
それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。
そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。
いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。
実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。
そこには企業の大小はあまり関係ない。
地域で勝つ抜ける店長の育成。
そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。
是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。
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著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
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製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
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是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
食品商業9月号の発売案内
食品商業2024年9月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.無用オンラインセミナーのご案内
第5回無料セミナー ~ 9月4日
上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の最終ぺージに「食品商業かわら版」として案内しております。
ご確認の上セミナーの参加もご検討ください。
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食品商業8月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「目的買い化の4つのハードル前半」の動画
食品商業7月号(6月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「置場・売場・買場」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業7月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「置場・売場・買場」の動画
食品商業6月号(5月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「今までの振り返り」を動画にまとめましたのでご覧ください。
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食品商業6月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「総括編」の動画
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
結果を出し続けるその裏側には、どんな視点んでどんな行動をしているのかという、この業界での価値パターンが必ず存在するもの。
その価値パターンの解明を個人の暗黙知から組織内で明確に引き出すことで、組織全体の勝ちパターンが確立されていく。
組織風土の違いでしょうか。
でもk,kさんが歩んできた企業にもそんな組織風土を持つ企業があったのではないでしょうか。
足の引っ張り合いの組織風土に明日は無いかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2024年8月16日 (金) 15時05分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
やってるつもり、その錯覚が業績とのギャップなのではないでしょうか。
販売側がやってるつもりでも、やらされ感が残れば残るほど、現場が言うほど顧客には伝わっていないもの。
ここに自ら考え自ら行動することが連動するかしないかの瀬戸際があるのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年8月16日 (金) 14時58分
考えて仕事してるつもりですが、廻りは言われたこととマニュアルメインがほとんどです。私は転々としたお陰で色々な手法覚えさせてもらいましたけどでもそれを用いて数字上げるとよく思わない商品部がいる。いや店長クラスも他所からきた人間が違う手法で売上、利益上げると足を引っ張る。結果売上、利益厳しい場所に移して評価を強引に下げる。そんな環境かなと分析しております。なのでイエスマンだらけです。イエッサー(笑)
投稿: k,k | 2024年8月16日 (金) 14時52分
スーパーも数多く有れど理念や運営方針は千差万別。言えるのはそれらがお客様に明確に伝わる行動を全従業員が行動しているのか?時代の変化と共に理念と運営方針に齟齬が生じて来ていませんかね?創業者やトップがどのような思いでスーパーを立ち上げたのか?それに対して現実はどうなのか?社会環境や競合環境が変われど理念が従業員を通じお客様に明確に伝わる組織風土の実践は大切ではないでしょうか。
投稿: dadama | 2024年8月16日 (金) 07時39分