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2024年7月25日 (木)

関連陳列販売の特性③

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今週のテーマは「関連販売」。

  その特性に付いて二日間記した。

過去二日間は、関連販売を論理的に解説したものである。

  しかし他部門同士の関連販売はハードルが高い。

それは、異なる二つの部門の商品を同じ売場で展開するという、縦割りを解体して横割りの発想で売場作りをするところにあり、そこには必ず店長やリーダーという存在が介在しない限りは実現不可能な要因が横たわっているからである。

  本部同士ではなかなか実現しずらい関連販売。

そこには部門同士の縦割りの反発心が邪魔をして、関連販売によりどちらかの売場が犠牲となり、それによって犠牲になった部門の売上低下が予測されるからである。

  “関連が邪魔でうちの売上げが下がった”
  “関連が邪魔でうちの商品が買いずらい”

そんないがみ合いにより、関連販売がなかなか実現しずらいという裏の事情も多分にある。

  そこを解決しない限りは横割りの売場作りは一生不可能。

そこで重要なのは、店長の関連販売に向き合うスタンスである。

  本部提案だから。
  上司提案だから。
  事例報告だから。

このような指示命令であろうとも、関連販売をし合う部門同士が気持ちよく実践できる環境整備は重要となる。

  「元売場の商品の底上げ」

あくまでも、これが第一義であることを念頭のおくべきであろう。

  “関連出したら絶対に元売場の点数を高める!”

そのような視点で関連商品を選定するし、関連陳列を工夫するし、メニューでのサンプルやコトPOP、そして店内放送で提案する。

  だから元売場の商品が輝くような売場作りを工夫する。

関連だけが目立つことなく、サンプルやコトPOPだけが目立つことなく、元売場の単品が一番輝く売場作りを実践し、元売場の担当チーフに後悔させない結果を出すことを念頭に置くことにしている。

  「来年も関連販売してくれますか?。」

関連販売後に、このような部門担当者からの言葉が必ず帰ってくることを目標に、関連販売に臨むのである。

  特に初めが肝心である。

その初めの関連販売での成功で、店舗内での関連販売に対する関心が一気に高まるからである。

  しかし時としてその逆もあり得る。

それはどういうことかというと、関連販売によって売場全体の完成度が高まったにもかかわらず、元売場が一向にボリューム感が出ない時がある。

  元売場の商品が最高に目立つ。

それは、その商品が最高にボリューム感があり、買いたいスイッチが入ることが前提であるが、元売場の商品が今一つ盛り上がらない。

  そんな時は関連のボリュームを一気に積上げる。

そのことによって、元売場の商品が更に貧弱感を煽るのである。それは元売場の担当者を煽るのと同じこと。そしてバランス的に元売場のボリュームを引き出させるのである。

  それも関連販売のリーダーの行動と覚悟。

そうやって、「情」の管理と「知」の管理のバランスの下で、関連販売を成功させたいものである。




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対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。

  内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。

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是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。

  
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製本版はペーパーバックとなります。
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36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

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そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。

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食品商業8月号の発売案内
食品商業2024年8月号が発売されました。
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当方の執筆は以下の通りです。

1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
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  第4回無料セミナー ~ 8月7日
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食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」動画


食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

北関東にどんどん聖地が増えていくような。
30幕は聖地巡礼のハシゴをしますか。
本座までもつかなぁ🥴

投稿: てっちゃん | 2024年7月25日 (木) 18時46分

この視点からはやはり北関東の「聖地」が浮かび上がりますね。百聞は一見に如かずです(笑)。

投稿: dadama | 2024年7月25日 (木) 09時59分

k,kさん、コメントありがとうございます。

お客様視点で、
 「分かり易くて良かった」
と思ってもらえる売場。それが川下の情報ではないでしょうか。

川上の情報ではなく、川下情報、どんどん売場提案して、リピーターに喜ばれるお店作りに貢献してくださいね。

投稿: てっちゃん | 2024年7月25日 (木) 05時56分

小さい店になったので関連販売は当たり前。丑の日の昨日も各部門から来るの解ってるので奈良漬けはここ、山椒はこっち等と指定して場所決めしてます。こちらで置けば逆に置かせてもらうときに話が早い。お互い様です。コトポップも店長から依頼されてあっちこっちに設置してます。やはり私は視点が違う。変わり者の視点でも売り上げ貢献できるようです。やれることはお手伝いしていきます。

投稿: k,k | 2024年7月25日 (木) 05時20分

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