7月商戦
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
昨日から7月に突入した。
2024年も折り返しの7月。
確かに、7月というのは一年で一番暑い月でもあるが、逆に言えば暑さの最大ピークというのは折り返し点であるということも理解しなければならない。
4月以降暑さが加速度的に増してきた。
そして7月がそのピークとなる。7月のピークを過ぎると、8月はその勢いで暑さが続くが、朝夕の涼しさが加わってくる時期となる。
8月は売場自体も折り返しの月。
その前の7月というのは、翌月からの折り返しを念頭の置きながら、最大ピークの売場から、どう売り減らしを図るか、売り減らすカテゴリーや単品は何か?、を意識しながら発注数量を意識していく月なのである。
特にグロサリーは在庫管理を意識する月。
8月中旬からの秋冬型売場へ移行していく上で、早々に発注をストップさせて在庫調整をすべき商品を意識していく事が重要となる。
特に夏型の食欲カテゴリーは重要。
乾麺のそうめん等は、気が付けば商品の動きが全く止まってしまうカテゴリーである。これらカテゴリーは7月の最大ピーク時からその意識を強く持たねば、8月で完全に手遅れになってしまうという、苦い経験を持つベテラン社員は多いのではなにだろうか。
7月の最大にイベント。
それは、土用の丑の日ではないだろうか。
年間最大のうなぎの量販期。
昔はどのお店も店頭でリアルに焼いて販売したものだが、保健所への届け出等の課題から、今では店内で蒲焼を販売する企業がほとんどになってきた。
それだけ販売側も手間なしで販売できるイベントとなった。
逆に言えば「価格」面が表に出やすい鮮魚のイベントになってきており、仕入れ力の強い大手の強みが一層高まってきているとも思われる。
うなぎほど川下情報が役立つ季節だと思う。
どれだけ、食するお客様に嬉しい情報が提案出来るかどうか。
どのうなぎが美味しいのか。
どうすれば美味しくなるのか。
そのような情報提供を徹底すれば、高単価品だけに、点数拡大すればするほど売上金額も高まっていくであろう。
今年の土用丑の日は、24日(水)。
ど平日である(笑)。これは中小SMにとっては大いにチャンスとなる。
昨年の土用丑の日は日曜日。
よって、中小SMは大いに苦戦したが、今年はど平日の水曜日。チャンス到来である。
そして今年はパリオリンピックが開催される。
7月26日(金)~8月11日(日)までの開催期間。活躍が期待できる種目や選手が登場する日程を確認しておくべきであろう。
当日のおつまみ材料需要が大いに高まるであろう。
そんな7月商戦。今月の展開を8月のお盆商戦へ繋げる為の戦略的な展開も必須項目となろう。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」開催のお知らせ
「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。
計5回のセミナー。
初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。
対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。
内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」のご案内はこちら
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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。
要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。
それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。
そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。
いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。
実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。
そこには企業の大小はあまり関係ない。
地域で勝つ抜ける店長の育成。
そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。
是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」紹介動画はこちら
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著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画←
是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
食品商業7月号の発売案内
食品商業2024年7月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.無用オンラインセミナーのご案内
第3回無料セミナー ~ 7月10日
第4回無料セミナー ~ 8月7日
上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の最終ぺージに「食品商業かわら版」として案内。
そこでは当方の動画視聴が前提となる。
そして今回も、食品商業側のご厚意からこの動画アップに関しては、セミナー参加の有無を問わずに公開させて頂くこととした。
動画視聴はこちらからどうぞ
動画視聴後、興味のある方は食品商業7月号の最終ページから無料セミナーの参加申し込みをして頂ければと思うのである。
セミナーはこのテーマに対してのフリートーク。
企業名や役職名は表に出さずに、個人名や愛称のみでzoom画面からの意見交換会を予定しているので、誰でも気軽に参加していただければと思うのである。
ちなみに今回のテーマは「置場」「売場」「買場」。
よって、動画時間も40分程度とかなり長い動画となっている。
今月号からファイブマネジメントの次のステージへ。
よって、ファイブマネジメントをベースに販売力の強化へ一段ステージを高めてのテーマとなる。
しかしフリートークはそこに留まらない(笑)。
おそらく、マネジメント以外の、現状の販売面や作業面、そして競合対策面と、各社各人が抱える課題に対しての意見交換のウェイトの方が高くなるのではないだろうか。
それだけ現場の抱える課題は広範囲に広がる。
よって、そんなフリートークの雰囲気を味わうだけでも十分に参加した意味はあると思うのである。
是非、ご購読宜しくお願い致します。
PS
食品商業6月号(5月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「今までの振り返り」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業6月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「総括編」の動画
食品商業5月号(4月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の顧客の五感の「親近感」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業5月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「親近感」動画
食品商業4月号(3月8日発売)で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」動画
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』動画
月別52週MD
52週MDマネジメント(8月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(7月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
大手と中小では52週MDに対する捉え方が大きく異なってきていますね。
大手=本部主導
中小=店舗主導
それが52週MDに対する認識でしょうか。よってコンサルが52週MDの基本を共有し、そこから現場が直近の動向を調整しながら販売計画に活かす、という流れ。
よって、直近の情報も含めた52週MDのセミナーを基本的に導入しております。
中小では逆に52週MDの定着がベースとなって毎週の検証を継続し始めた企業が多く存在しているのも事実。
もっとも、どこまでが本部、どこからが店舗、というどこにでもあり得る課題解決にも入り込んでいますが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2024年7月 2日 (火) 09時41分
コンサルには馬耳東風のたわいもない話ですが。
天候や円安、世界的不作の要因が多い昨今一筋縄では52週MDは通用しなくなりつつあります。
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投稿: dadama | 2024年7月 2日 (火) 08時34分