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2024年7月11日 (木)

豊漁とはいえ

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


先日のテレビ報道。

  八戸漁港で大漁水揚げ。

漁師の話しから、

  「6月あたりから豊漁です。市場がパンクするぐらいだ」

八戸ではここ10年、一日の漁獲量は多いときで1500トンほどだったのが、先月13日には2911トンと倍近くを記録したという。

そして、漁獲量が増えると漁師意外の業界も潤うという。

  魚を運送するドライバーも。
  魚を保存する製氷会社も。
  魚をさばく水産会社も。

そして当然、魚は小売りするスーパーマーケットや魚屋も潤うという仕組みである。

  しかし、・・・ 。

この構図とは逆に、千葉県の猪子漁港では、

漁業関係者の話し、

  「入梅の時期に“入梅いわし”が全然あがらないよ」

梅雨のこの時期(6月~7月)に水揚げされるマイワシは“入梅いわし”と呼ばれ、1年のうちで最も脂がのっている旬の食材なのだが、今年は水揚げが激減だという。

専門家の話しから
「海水温が上がってきたために、マイワシが生息する適温の海域がかなり北に移っている。数年前に千葉から茨城沖の海水温の状態が今、岩手、青森沖まで移ってしまっている」

更に、今年の4月には北海道の港の中にマイワシの大群が現れ、水中にカメラを入れると画面を覆い尽くすほどのおびただしい数のマイワシ。港では釣り人たちが次々とマイワシを釣り上げていったという。

専門家は、
「ここ1年で(マイワシが)じわりじわりと北に上がっている。日本の海の状況がかなり変わってきている証拠になっていると思います」


また別の話題として、

同じ東北でも三陸沿岸の気仙沼沖では、こんな異変が起きていた。三陸沿岸の近海で行われている定置網漁。これまであまり見かけなかった魚が大漁にとれているという。

言わずと知れた高級魚「マダイ」。4~5年前から定置網にかかるようになり、気仙沼市魚市場でのマダイの水揚げ量は、4月末時点で例年の同時期に比べ30倍以上の水揚げ量となっているという。

マダイの漁獲量といえば、長崎や福岡、愛媛など南の海の方が多いが、なぜ今、東北の気仙沼で大量にとれるようになったのだろうか?

専門家は、
「(千葉の)九十九里沖まで来ていたものが、黒潮の勢いが強くてさらに流されて三陸沖までやって来ることになっています」

千葉・房総沖などに生息していたマダイが暖かい黒潮に流され、三陸沖で定着した可能性が高いと指摘する。さらに近年、気仙沼ではコウイカやタチウオ、ヒラマサなどの“南の魚”が数多く水揚げされるようになったという。

  南の魚の漁獲エリアが北上傾向にある。

しかし、単に魚が北上したからといって、漁獲量の増えた地域で潤うのかというとそうでもない。

  要は食べ方を知らないのである。

地域には地域ごとの食文化が存在する。

  地域で漁獲される魚の食べ方の食文化。

この文化は一朝一夕には変わらない。食べ方が分からないということは、けっして高値での取り引きにはならないということ。

  特にマダイ等の高級魚ほどギャップは大きい。

都内で1尾2,000円の価値あるマダイが、気仙沼では500円で値付けされていた。

更には、ミツクリザメも気仙沼港で漁獲されたという。ミツクリザメの北限は茨城港とされていたが、一気に気仙沼まで北上してきたらしい。漁獲される魚と水揚げに関しては、それを修正することは出来ないであろう。

  水揚げされた魚の食べ方提案。

時間を掛けながらも、その地域での美味しい食文化の育成も今後の課題であろうか。




リアルセミナー「勝てる!店長塾」開催のお知らせ

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  内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

確かに今年の秋の米の,収穫は大きな関心を呼ぶでしょうね。
なんと言っても日本人の主食ですから。最近はインバウンド需要もハンパないらしく、一気に米不足が危惧されます。
今からの対応が必須でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2024年7月11日 (木) 08時34分

温暖化による海水温や潮流の変化が顕著になっていますから一時的な事態では無くなって来ましたね。漁業に限らずお天道様頼りの農業も然り。特に今年の米の作柄も心配ですね。変化に柔軟な対応と言いますが食の伝統や地域性は変化し難い事柄だけに悩ましいと感じます。

投稿: dadama | 2024年7月11日 (木) 06時13分

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