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2024年6月17日 (月)

定番の見直し

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


コンサル活動による売場提案。

  速攻性は特設コーナーでの展開手法。

定番以外のフリーで使用できる売場での企画性を強化しての点数拡大、単価アップ、客数増からの売上改善を指導する場合が多い。

  当初のコンサルはそのような場面が多い。

それが数値効果としても速効性が高く、更に即実践しやすいという側面もある。

  特に入口付近や主通路での商品展開。

そこは顧客の買い物動線上でもあり、目に留まりやすく、点数拡大に繋がりやすいから、そこでの提案をメインに指導する場合が多くなってしまうのは当然であろうか。

  しかし特設コーナーは季節変動に依存する。

よって、常に52週MDの継続によって売場変更が頻繁に発生する。

  52週MDが大いにモノを言う売場となる。

よって、そこがしっかり構築され続けていくと、店舗としては大いに強みを発揮できる場になっていくのである。

  特設コーナーとはこのような特性のある売り「場」となるのである。

これに対して、定番の見直しであったり定番の品揃えの見直しに関しては、売上効果の速効性は少ない。

  なぜか。

来店された顧客に対しての認知度が高まる時間的なギャップによるものである。

  要はなかなか目に留まらないということ。

更には、定番を動かすということは、それ以外の定番にまで影響が及ぶということでもある。

  影響とは移動する手間ということである。

よって、定番の見直しとは相当は時間的コストがかかるものでもある。しかし一度見直した定番は、認知度が高まるにしたがって、それ以降の52週MDの変化に囚われずに、通常のルーティン業務で安定した売上拡大が底上げされていくというメリットがある。

  これが定番見直しの最大のメリットであろうか。

だから、定番とは重要な売上拡大要因なのである。

  特にグロサリーは定番売上比率が8割と高い。

よって、定番の売上上昇率が高まれば、黙っていても日々のルーティンとしての品出しをするだけで売上拡大していくのである。

  見直し後は考え続ける必要が無い。

ここは特設コーナーとは真逆の位置づけではないだろうか。

  定番見直しで安定成長。

この視点が身についていくと、不動の安定成長と不動の利益獲得が継続せれていくのである。






著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。

「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の購入はこちら←
製本版はペーパーバックとなります。
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以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。

「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。

時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。

 「店長が変わると業績も変わる」。

そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。

時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」

是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。



リアルセミナー「勝てる!店長塾」開催のお知らせ


  「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。

計5回のセミナー。

  初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。

対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。

  内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。

リアルセミナー「勝てる!店長塾」のご案内はこちら
Web

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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。

  要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。

それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。

  そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。

いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。

  実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。

そこには企業の大小はあまり関係ない。

  地域で勝つ抜ける店長の育成。

そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。

  そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。

是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。

  
  リアルセミナー「勝てる!店長塾」のご案内はこちら

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食品商業7月号の発売案内
食品商業2024年7月号が発売されました。
20247

当方の執筆は以下の通りです。

1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント 

2.無用オンラインセミナーのご案内
  
  第3回無料セミナー ~ 7月10日
  第4回無料セミナー ~ 8月7日

上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の最終ぺージに「食品商業かわら版」として案内。

  そこでは当方の動画視聴が前提となる。

そして今回も、食品商業側のご厚意からこの動画アップに関しては、セミナー参加の有無を問わずに公開させて頂くこととした。

  動画視聴はこちらからどうぞ

動画視聴後、興味のある方は食品商業7月号の最終ページから無料セミナーの参加申し込みをして頂ければと思うのである。

  セミナーはこのテーマに対してのフリートーク。

企業名や役職名は表に出さずに、個人名や愛称のみでzoom画面からの意見交換会を予定しているので、誰でも気軽に参加していただければと思うのである。

  ちなみに今回のテーマは「置場」「売場」「買場」。

よって、動画時間も40分程度とかなり長い動画となっている。

  今月号からファイブマネジメントの次のステージへ。

よって、ファイブマネジメントをベースに販売力の強化へ一段ステージを高めてのテーマとなる。

  しかしフリートークはそこに留まらない(笑)。

おそらく、マネジメント以外の、現状の販売面や作業面、そして競合対策面と、各社各人が抱える課題に対しての意見交換のウェイトの方が高くなるのではないだろうか。

  それだけ現場の抱える課題は広範囲に広がる。

よって、そんなフリートークの雰囲気を味わうだけでも十分に参加した意味はあると思うのである。

是非、ご購読宜しくお願い致します。


PS
食品商業6月号(5月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「今までの振り返り」を動画にまとめましたのでご覧ください。

  ↓動画はこちら

食品商業6月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「総括編」の動画

  
食品商業5月号(4月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の顧客の五感の「親近感」を動画にまとめましたのでご覧ください。

  ↓動画はこちら

食品商業5月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「親近感」動画


食品商業4月号(3月8日発売)で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。

  ↓動画はこちら

食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」動画


食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。

  ↓動画はこちら

「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』動画


月別52週MD
 52週MDマネジメント(6月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
 52週MDマネジメント(7月編)のダイジェスト版をアップ致しました。



研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
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株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。


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イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。







 

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

→欠品だけで片付けず要因を探ると自店の強みが炙り出せる可能性もあります

確かにその通りですね。現場でどのタイミングで欠品したのかを翌日のデータ以上にその場で確認した段階で検証することが重要でしょうか。そしてそれを実践できるのは現場の人間のみ。それを強みと出来るかどうか、重要ですね。

投稿: てっちゃん | 2024年6月17日 (月) 16時13分

定番は目的買い、エンドやフリースペースは衝動買い。あてにされる商品を欠品する事は顧客に対する最大の背信行為なのですが意外と罪悪感を感じない従業員は多い。お客様は諦めて静かにその店から去って行く。一度失った信頼を取り戻すのは並大抵の努力では難しいです。欠品しているのには要因や原因が必ずある筈。欠品だけで片付けず要因を探ると自店の強みが炙り出せる可能性もありますから、何事も色々な視点を持って見つめる事を忘れはなりませんね。

投稿: dadama | 2024年6月17日 (月) 12時21分

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