プロジェクトXから
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
先日、久しぶりに「プロジェクトX」を録画視聴した。
相変わらず中島みゆきの「地上の星」がテーマソング。
今回は、現スバルの自動制御装置としてのブレーキの進化を取り上げていた。
EyeSight(アイサイト)
スバルが誇る安全自動制御装置。その技術を以ってスバルは、「クロストレック」と「インプレッサ」がJNCAP「自動車安全性能2023ファイブスター大賞」を受賞、衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得したことを発表している。
その開発ストーリーが今回のテーマ。
その開発は1990年代からスタートした。当時は交通事故が増加しつづけ、クルマを運転する運転者だけでなく、クルマ自体の安全装置の開発もスタートした段階であった。
当初は警告音等の開発に終始。
そんな中で、スバルが開発しようとする装置は、カメラからの画像による警告音を発する画期的な装置が開発され発売にこぎつけた。
しかしそれが空振り。
結局はプロジェクトチームが半減し、開発予算は20分の1に減額。組織存続の最大の危機が訪れた。
そこからが今回の放映の見どころとなる。
このような機器の開発においては、デジタル化やAI化は避けて通れない課題。
そこに各社の技術開発競争が起きるのである。
しかし、そこにも各企業の思惑が入り、その開発担当の人材選定や予算設定があり、その予算の中での人間の開発力が問われるのである。
組織の人間力の競争である。
そこで、スバルはその開発チームの人間力、組織力によって開発の壁を乗り越えて新たな安全装置の開発の先頭に立つことが出来たのである。
プロジェクトリーダーは曰く付きの男。
上司にも平気でため口でくち答えしたり反発したり。お荷物社員だった男が、このチームに配属され、仏の上司(めったに怒らない)との出会いで、自分の仕事観を変え、プロジェクトチームを率い、そして自分の部下たちのモチベーションを高めながら、新たな発想で安全装置を次々と開発していったストーリーがあった。
普段は怒らない仏の上司。
そんな彼が、プロジェクトリーダーにたった一度だけ、大声で叱った場面があった。生意気なプロジェクトリーダーが、仏の上司に「これから俺はどうすればいいですかね?」、と質問した。プロジェクト自体が危機に追い詰められた時だ。その時、仏の上司は言った。
「それを考えるのがお前の役割だろうが!」
そこから、生意気なリーダーの中の何かが変わった。
「リーダーの俺が変わらねば何も変わらない」
それから、地域での開発支援を受け、そこから一年で部下たちと共に、自動ブレーキという当時は画期的なシステムを完成させることが出来たのである。その時の部下達には、以下のような名言を残しながら、今度は自分の部下のモチベーションを高めていく事に成功していくこととなる。
①お前の限界はスバルの限界だ。
②俺は「ダム」になりたいんだ。
等の名言。
①は開発者はお前ひとりなんだ。
という意識で、自分を奮い立たせよ、という意図。
②は目立たない存在のダムとなる
という意味で、自動安全装置がクルマにのる人の底支えとなる、と言う意味。
そんな言葉に部下は一致団結していく。
いくら素晴らしい装置、デジタル化しAI化していく装置でも、その開発には生身の人間のどろどろした人間模様が隠されている。
それをテーマとして今回のプロジェクトX。
我々現場にも当てはまる内容であった。
著書出版のご案内
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製本版はペーパーバックとなります。
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「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
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是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」開催のお知らせ
「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。
計5回のセミナー。
初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。
対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。
内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」のご案内はこちら
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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。
要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。
それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。
そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。
いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。
実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。
そこには企業の大小はあまり関係ない。
地域で勝つ抜ける店長の育成。
そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。
そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。
是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。
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食品商業7月号の発売案内
食品商業2024年7月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.無用オンラインセミナーのご案内
第3回無料セミナー ~ 7月10日
第4回無料セミナー ~ 8月7日
上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の最終ぺージに「食品商業かわら版」として案内。
そこでは当方の動画視聴が前提となる。
そして今回も、食品商業側のご厚意からこの動画アップに関しては、セミナー参加の有無を問わずに公開させて頂くこととした。
動画視聴はこちらからどうぞ
動画視聴後、興味のある方は食品商業7月号の最終ページから無料セミナーの参加申し込みをして頂ければと思うのである。
セミナーはこのテーマに対してのフリートーク。
企業名や役職名は表に出さずに、個人名や愛称のみでzoom画面からの意見交換会を予定しているので、誰でも気軽に参加していただければと思うのである。
ちなみに今回のテーマは「置場」「売場」「買場」。
よって、動画時間も40分程度とかなり長い動画となっている。
今月号からファイブマネジメントの次のステージへ。
よって、ファイブマネジメントをベースに販売力の強化へ一段ステージを高めてのテーマとなる。
しかしフリートークはそこに留まらない(笑)。
おそらく、マネジメント以外の、現状の販売面や作業面、そして競合対策面と、各社各人が抱える課題に対しての意見交換のウェイトの方が高くなるのではないだろうか。
それだけ現場の抱える課題は広範囲に広がる。
よって、そんなフリートークの雰囲気を味わうだけでも十分に参加した意味はあると思うのである。
是非、ご購読宜しくお願い致します。
PS
食品商業6月号(5月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「今までの振り返り」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業6月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「総括編」の動画
食品商業5月号(4月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の顧客の五感の「親近感」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業5月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「親近感」動画
食品商業4月号(3月8日発売)で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」動画
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』動画
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52週MDマネジメント(6月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
所詮人間が生み出した産物。だからこそ、私は徹底して使い倒すぐらいにどん欲に使えるところを使えばいいのかとも思います。
それは所詮「アシスト」として使い倒すのか、それともアシストを通り越して「絶対的存在」と崇めながら使うのか。そこを間違えるといずれAIに支配される構図になるのは自明の理でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年6月28日 (金) 07時26分
AIと言えど所詮人間が生み出した産物。アシストする事が本質で無ければならない。最終的には人間の判断と決断の重要さ。効率化一辺倒でAIに頼るような本末転倒の行き着く先に希望や未来はあるのか?昭和脳の私には描けない世界ですよ(笑)。最後まで人間力を信じて散り果てますわ(笑)。
投稿: dadama | 2024年6月28日 (金) 00時19分