置場・売場・買場のリアル
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
月刊食品商業での連載。
今月号よりファイブマネジメントのテーマが変更。
そして、当面のテーマを
「置場・売場・買場」
とした。
置場・売場 = 販売側視点
買場 = 顧客側視点
そんな区分けで、今までのファイブマネジメントは販売側視点からのマネジメントをメインとした考え方と実践手法であった。しかし「買場」となると、その視点は顧客側に移り、ファイブマネジメントから視点を変えたテーマとなるのである。
その過程の違いを置場・売場・買場で表現。
それが月間食品商業の当面の執筆テーマとなっている。しかしあくまでもこの業界の基本的な部分はファイブマネジメントをベースにしているのはご存知の通りである。
それをベースに置場を深掘りしていく。
その視点で、顧客視点の販売力を考察していくのである。そして、再度「置場・売場・買場」を整理してみると、
置場=作業の視点(OPの視点)~基本
売場=販促の視点(MDの視点)~応用
それに対して
買場=顧客の視点(五感の視点)~戦略
このような視点の変化と現実とのズレが生じるのが、買場の特性ではないだろうか。
とは言ってもここまでの道のりは遠い。
置場すらまっとうに取り組んでいない企業も多いのである。それをベースに売場を目指しても、そこには人材の腕に頼らざるを得ない現実があるのである。
置場とはオペレーションであり、基本である。
それに対して、
売場とはマーチャンダイジングであり、応用となる。
しかし、どちらもその視点は企業側、店舗側、販売側であり、如何に安定した売場を維持できるかなのである。よって置場も不安定な企業がいきなり売場や買場を目指しても、結局は元の木阿弥となることは明らかである。
それをこの二年間のファイブマネジメントで記してきた。
そしていよいよ、置場へと視点を移しながら、その視点となる顧客の買い物行動にテーマを移し、深掘りし、考察していこうと考えているのである。
結論は?。
それは毎月の執筆の流れから紆余曲折していくと思われる(笑)。
執筆しながら新たなものが見えてくるもの。
その都度、その最新の買場作りを執筆していこうと思うのである。
著書出版のご案内
今回は、製本版(ペーパーバック版)とKindle版(電子書籍)の二つのタイプを出版している。
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製本版はペーパーバックとなります。
以下に、Amazonに掲載されている紹介文を載せた。
「この書は、スーパーマーケットの次代を担う店長の仕事の教科書となります。
36年の食品スーパーマーケットの経験から、最後に店長として赴任した店舗での5年間で42勝3敗の実績を基にした、現場最前線のリーダーが地域一番店を作り上げる体系的な実務書であり教科書です。
時代はコロナ禍後、食品スーパーマーケット業界も新たなステージを迎え、大小問わずM&Aが頻発している。しかし、この業界で言い継がれてきているフレーズがあります。
「店長が変わると業績も変わる」。
そして、それはある意味事実でもあります。この実務書は長年の経験から導き出された店舗運営手法であり、店長が変われば必ず業績を改善出来る人材育成の教科書として執筆致しました。
時代は効率化の時代となり、生産性優先の時代へ急速に移行しようとしていますが、同時に差別化の時代へと益々二極化しています。そんな時代背景を踏まえて、相反する課題を解決できる人材育成として、この教科書を有効に活用して頂ければ幸いです。」
また、出版にあたり紹介動画を作成しましたので、ご視聴ください。
「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント編の紹介動画はこちら←
是非、ご購読を検討してみては如何でしょうか。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」開催のお知らせ
「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。
計5回のセミナー。
初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。
対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。
内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」のご案内はこちら
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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。
要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。
それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。
そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。
いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。
実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。
そこには企業の大小はあまり関係ない。
地域で勝つ抜ける店長の育成。
そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。
そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。
是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。
リアルセミナー「勝てる!店長塾」のご案内はこちら
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食品商業7月号の発売案内
食品商業2024年7月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.無用オンラインセミナーのご案内
第3回無料セミナー ~ 7月10日
第4回無料セミナー ~ 8月7日
上記日程にて、開催予定予定。前回同様に食品商業「勝てる!店長塾」のファイブマネジメントに執筆した内容を動画にてアップし、記事と動画を視聴した後で、そのテーマ+アルファの自由な意見交換会を予定。
*参加申し込みは食品商業の最終ぺージに「食品商業かわら版」として案内。
そこでは当方の動画視聴が前提となる。
そして今回も、食品商業側のご厚意からこの動画アップに関しては、セミナー参加の有無を問わずに公開させて頂くこととした。
動画視聴はこちらからどうぞ
動画視聴後、興味のある方は食品商業7月号の最終ページから無料セミナーの参加申し込みをして頂ければと思うのである。
セミナーはこのテーマに対してのフリートーク。
企業名や役職名は表に出さずに、個人名や愛称のみでzoom画面からの意見交換会を予定しているので、誰でも気軽に参加していただければと思うのである。
ちなみに今回のテーマは「置場」「売場」「買場」。
よって、動画時間も40分程度とかなり長い動画となっている。
今月号からファイブマネジメントの次のステージへ。
よって、ファイブマネジメントをベースに販売力の強化へ一段ステージを高めてのテーマとなる。
しかしフリートークはそこに留まらない(笑)。
おそらく、マネジメント以外の、現状の販売面や作業面、そして競合対策面と、各社各人が抱える課題に対しての意見交換のウェイトの方が高くなるのではないだろうか。
それだけ現場の抱える課題は広範囲に広がる。
よって、そんなフリートークの雰囲気を味わうだけでも十分に参加した意味はあると思うのである。
是非、ご購読宜しくお願い致します。
PS
食品商業6月号(5月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の「今までの振り返り」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業6月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「総括編」の動画
食品商業5月号(4月8日発売)の当方の執筆記事、「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の顧客の五感の「親近感」を動画にまとめましたのでご覧ください。
↓動画はこちら
食品商業5月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「親近感」動画
食品商業4月号(3月8日発売)で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」動画
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』動画
月別52週MD
52週MDマネジメント(6月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
置場、売場、買場。
その特性をしっかり構築し、置場に至るまでのオペレーションから普段のお店作りをしていけば、その延長線上に売場が現れてくるのではないでしょうか。
そこからの買場へのステップアップ。
これは自らが顧客となって、その視点で他社を見る訓練も重要かと思います。そこから自社にはない買場を学び取り入れる。
重要ですね。
投稿: てっちゃん | 2024年6月27日 (木) 06時30分
昨日とある暴店長が関西のスーパーを徘徊されてましたが、置場、売場、買場が良く分かると感じましたね。詳しくは言えませんが(笑)。本部目線、顧客目線の意識ひとつで売場にも買場にもなり得ますから。
投稿: dadama | 2024年6月27日 (木) 06時15分