新商品を活かす
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
今日のテーマ。
「新商品」。
毎年、この季節になると溢れるばかりの新商品が続々と投入される。
“こんなにいらねぇ~よ!”
そんな風に怒り心頭の時期もあった。現役時代は目の前の在庫を見た瞬間に、カァ~っと頭に血が上り我を忘れてバイヤーにその怒りをぶつけたこともあった。
しかし今冷静に「新商品」を深掘りするゆとりが出来たのである(笑)。
新商品とはなんぞや?。
そこから追求していかないと本質には辿り着かないと思われる。
当初私は、新商品というものも、いずれ定番にはいっていくのであろうと思っていた。あまりグロサリーの商品群には詳しくなかった時代である。
しかし一発投入でそれ以降の再投入が無い。
しかし、お客様の中には「その商品よかったからまた買いに来たのに、もう無いの?」との問い合わせのある商品も結構出てくるのである。
“あの商品定番化出来ないの?”
バイヤーへ問い合わせても、あの商品は投入しただけとの返答。
“なんかおかしなぁ~”
それはそうだ、一回の投入でリピーターが現れるのであるから、その商品の価値は高いと思うのであるが、メーカー側も一回製造しただけで二度と投入の無い商品がほとんどである。
“新商品とは定番化を占う商品群ではないのか?”
よって、各社への投入から、リクエストの多かった商品に関しては定番化を決定し、その後「目的買い」として育成していくべき商品であると考えていたのである。
それは今でも正しい判断だとは思っている。
しかしそれは余程高いリクエストがあった商品の限っての話であり、基本的には一発投入して売切った段階で次の新商品の投入へ移行するというスタンスなのだ。
今ではそれも正しい判断ではないかと思うようになってきたのである。
何故か?。
新商品の投入段階が最高の価値訴求となるからだ。
新商品とは従来には無い商品群。
よって顧客に認識も無い。
顧客認識が無いということは、価格慣れしていないということでもあり、また珍しさのある商品でもある。
「価格以上に食べてみたいという欲求の高い商品」
そうなる可能性の高い商品であるということだ。要は、値入の取れる儲かる商品なのである。
しかしそれは投入当初の話。
そして、一回食べてみて、やっぱり定番のほうが味慣れしているから、戻っていく顧客の方が圧倒的に多いのであろう。
だから新商品は投入当初の価値訴求に徹するべき。
そして、高値入で完売することを前提に衝動買いを誘う売場で徹底量販し、売り切り、その売場をまた別の役割として使っていくことが重要なのである。
深追いすると痛い目に遭うのも新商品。
だからこそ、新商品の活かし方を自分なりに定番化して、定番育成と新商品の衝動買いとの区別を意識しながら、販売計画、そして陳列技術を磨いていきたいものである。
重要なお知らせ
「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。
計5回のセミナー。
初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。
対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。
内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。
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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。
要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。
それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。
そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。
いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。
実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。
そこには企業の大小はあまり関係ない。
地域で勝つ抜ける店長の育成。
そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。
そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。
是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。
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食品商業5月号の当方の執筆記事
「ファイブマネジメント」の顧客の五感の「親近感」
をを動画にまとめましたのでご覧ください。食品商業の記事だけでなく、動画視聴により更に理解度が深まるかと思います。
⇩動画はこちら
「食品商業5月号執筆 親近感動画」
食品商業2024年5月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.POP大賞応募ページ
是非、ご購読宜しくお願い致します。
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
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株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→新商品=期間限定商品=話題性と利益確保商品と割り切って売ればまた楽しですよ。
割り切りは大切ですね。ただしそれがなかなか組織内で共有されていない企業も多いようで(笑)。
それが共有されれば、明確な売場作りが可能となるのですがね~(笑)。
投稿: てっちゃん | 2024年4月20日 (土) 08時28分
k,kさん、コメントありがとうございます。
新商品、旬の商品、訳あり品、そして定番の主力品。
それぞれの品揃えや量販の意味を知りながら、52週MDに入れ込むことで、それぞれの単品の売り込み方も見えてくるのではと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2024年4月20日 (土) 08時24分
定番商品だけではメーカーも売上は頭打ちになりますからね。とは言っても定番商品は売上の要ですから簡単に改廃は出来ない。新商品が全て定番化したら定番はどうなるのか?(笑)。
新商品=期間限定商品=話題性と利益確保商品と割り切って売ればまた楽しですよ・・・ポテチの如く(笑)。
投稿: dadama | 2024年4月20日 (土) 07時03分
新商品は嫌いではありません。当たればラッキー!でも追加しているうちに終売(^_^;)あれ?売れてきたのにどうして(;・∀・) リピーターもついてきたのに。鮮魚は生がメインですが加工品で値入入って売れる商品は大歓迎です(*^_^*) 売れないPBを売れ売れ言われ嫌嫌販売してます、お客様にとっては新商品を前向きに販売することは良いことだと思うのですが色んな事情あるんですね〜 菓子や飲料も半年後にディスカウント店にて半値以下で現品限りで販売してますね〜各メーカーも毎回試行錯誤して開発して宣伝費もかけても定番化することはマレとは。やるせない気持ちはあるのでしょうか?あくまでも作る側の気持ちです。
投稿: k,k | 2024年4月20日 (土) 05時35分