ハードルを下げよ
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
ハードル。
陸上競技のハードル。
100メートルハードルとか400メートルハードルの競技がある。この競技で重要なのは、如何にハードルを高い位置で超えるのではなく、低い位置で跨ぐように越えながらスピードを落とさずに走り切るかで、結果的に早いタイムを記録することが出来るのである。
ハードルを越える。
如何に低い位置でハードルを越えてけるかが、タイムレースのポイントとなる。
これを仕事に置き換えると。
私は陸上競技と同じではないかと考えている。
如何にハードルを低い位置で越えていくか。
この業界の商いは「飽きない」に通じると言われている。やり続けてナンボの世界。だから高いハードルを越える努力と技術よりも、低いハードルをスピードを持って越え続けていけるかどうかが、飽きないから商いに通ずるのだと思っている。
そこから生まれたのが基本4項目だと思う。
「鮮度」「品切れ」「接客」「清掃」の基本4項目。どれも高い山のようなハードルではないが、その分毎日当たり前のように維持し続けていく事で、リピーターが飽きずに日々来店してくれるのである。
一日だけの問題ではないのである。
しかし、この低いハードルを越え続けることの難しさは、この業界に身を置いた人間でないと理解できないものである。
それだけ低いハードルを越え続けることの難しさがある。
この業界には52週MDという年間の販売計画立案の手法がある。
52週毎に売場が維持変更され続けていく。
それも地域性や歳時性を取り入れながら、お客様の来店動機を維持しつづけながら52週MDを継続していくという販売手法。
これも高いハードルを突き付けると維持出来ない。
まずはハードルを下げて、52週を維持し続けるところから始めていく事で、52週MDの本来の意味をようやく知るのである。
52週MDは維持継続して初めてその本来の意味に出会うのである。
本来の意味に出会うとは?。
毎年の52週MDの精度が確実に上がっていくのである。
この業界は飽きないで商いを続ける事。よってそれは52週MDでも同様であるし、52週MDだからこそ維持していくことで、毎年の精度が高まり、顧客の来店動機を高めながら業績を積み上げていくことができるのである。
その為には初めから高いハードルを現場に突き付けてはいけない。
まずは52週をクリアできるハードルの高さにしなければならないのであり、そこから店舗のレベル、現場のレベルが地道に高まっていくのである。
“てっちゃん、それまで待てないよ!”
そう言いたくなる気持ちもわかる、が、52週MDと言ったって、52週継続出来なければ意味はない。52週継続して初めて、昨年の売場に再び出会うのであり、昨年の売場に出会うからその幼稚さや未熟さが痛いほどわかり(笑)、そして昨年のその未熟なハードルを容易に、それもスピードを持って乗り越えていけるのである。
そしてそのことに自信が付き継続的にハードル越えが可能となる。
ハードルは高いばかりが良い事ではないのである。
PS
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)
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当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
いずれにしても、ハードルが下がることで実践しやすくなり継続しやすくなるのではと思うのです。
蝙蝠男の思想と実践の構想もまずは低いハードルから乗り越えていく事で、共鳴するメンバーも一気に増加していくのではと思います。
なんと言っても、最後は結果。その通り。その結果を導き出す導入段階の低いハードルが用意されれば、多くのメンバーが追随していくのではと思いますよ。
投稿: てっちゃん | 2024年4月 5日 (金) 18時38分
新天地でお世話になり4年が経とうとしておりますが諸事情も重なり大きな動きは出来ませんでしたが私のような蝙蝠男の説法に耳を貸して頂けた方々には恩返しも含めて何がしらかのノウハウは残せる事が出来るのかと思います。
たかが4年されど4年。基本とは何ぞや?基本の次に意識すべき事とは?
会社のマニュアルに存在しない蝙蝠理論を
ウザいと思うか何がしらのプラスになると思うか。これも引き寄せの法則が成せる業ですね(笑)。導き出された業績数値は嘘をつかない、誤魔化せないですよ。
投稿: dadama | 2024年4月 5日 (金) 17時00分