採用のミスマッチ
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
5月のゴールデンウィーク。
それを前に立ちはだかる大きな課題。
それは、新入社員の退職という問題である。先日、ある報道があった。
退職代行業の活動時期。
特に、この時期が一年で一番忙しい時期だという。
何故か?。
新入社員がゴールデンウィークを前に退職活動が増加するというのが従来からの課題だった。それを代行するわけであるから、彼らの稼ぎ時が最高潮の達するのが今なのであろう。
退職を代行してくれるサービス。
当然、有料で承るというシステム。しかし今や有料ででも代行してくれる業者に依頼する新入社員が増加しているのである。
我々が新入社員の頃には考えられないサービス業。
自らの意志でその企業に入社したのであるから、自らの言動で退職の意思を伝えるのが社会人としての常識ではないのだろうか、と考えるのは不適切なのであろうか。
まぁそれはいいとして。
退職の理由で一番多いのは、入社のガイダンスで聞いた人事の方の企業イメージと、実際に入社してみて感じた自らのイメージとのギャップだという。
要は“話と違う!”
という事実。しかしそんなことは昔からあったはずだ。それを承知で入社してきたのではないのか、とうい意見もあろう。
たしかに入社説明会での話はいいとこどりの部分はある。
それを、入社希望者は誇大に受け取る傾向も確かにあろう。しかし一般的には、入社ガイダンスで説明する人事の言い方は、当たり障りのない話がほとんどではないだろうか。
そして思い出すのは自分が入社ガイダンスに主席した時の事例。
かっての企業で入社後説明会があった。当時私は20代で鮮魚部門のスーパーバイザーをしていた。そんな私に何故か白羽の矢が立ち、その年の入社後ガイダンスに出席せよとの命令が来た。
要は入社後はどんな仕事をするのかの先輩談である。
ある入社確定者から、こんな質問が来た。
「寮はどのようなところですか?」
そんな質問に、内心ドキッとした。本当の話をすべきかどうか。その時に人事部長が私を怪訝そうなな目で見た。なんと答えようか迷った。として意を決して言った。
「はっきり言って、汚いです」
「どこまでが玄関でどこからが部屋か区別がつかない寮もあります」
そして、そんな寮に入所した初日に、新人二人で玄関周りの掃除をして、玄関と部屋の区別をつけたという実話を話したのである。その後いろいろな質問が飛び、私以外にも数名呼ばれていたスーパーバイバー仲間が応答したりした後、最後に人事部長に呼ばれたのである。
「おいてっちゃん、さっきはよく言ってくれた」
ケチョンケチョンに叱咤されるのかと思ったが、逆に人事部長を私を労ってくれたのである。
「事実を言ってくれて助かったよ」、と。
入社前の話と異なる入社後の現実。それが新入社員にとっては後々の不信感に連動していくのである。そしてその時に新入社員として入社したメンバーが、その後の私の職位を支えてくれる存在になっていくのである。
「勝てる!店長育成」セミナー開催のお知らせ
「勝てる!店長塾」有料セミナーの開催決定。
計5回のセミナー。
初回スタートは今秋の10月2日(水)~3日(木)。
対象は小売業の店長及び運営部長他。開催形式は、リアルに集合するセミナーとウェブセミナーを組み合わせての開催。
内容は当方のファイブマネジメント及び販売力強化。
「勝てる!店長塾」セミナーのご案内はこちら
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特に昨今、この業界も業界内のМ&Aが頻繁になってきた。
要は中小が飲み込まれる形で吸収されていく流れ。
それは中小SMにも意図はあるだろう。しかし意図せずともそうなっていく企業も少なくはない。
そんな企業の幹部や店長を対象にしたセミナーとしていきたいと考える。
いかに、自社の店舗力を高め、人間力+仮説検証力にて、地域で勝ち抜いていける高い店舗力を発揮し、競合マネジメントによる競争力の向上が図れる実力店長育成の実務型セミナーとなるであろう。
実務でありリアルな部分に当方の強みを活かしたセミナー。
そこには企業の大小はあまり関係ない。
地域で勝つ抜ける店長の育成。
そこに重点を置いたセミナー内容とセミナー実践、そしてセミナー受講生同士の交流からの人間的な成長期待。
そんなセミナーとしてスタートさせたいと思うのである。
是非、セミナーご参加をご検討頂ければと思うのである。
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食品商業5月号の当方の執筆記事
「ファイブマネジメント」の顧客の五感の「親近感」
をを動画にまとめましたのでご覧ください。食品商業の記事だけでなく、動画視聴により更に理解度が深まるかと思います。
⇩動画はこちら
「食品商業5月号執筆 親近感動画」
食品商業2024年5月号が発売されました。
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
2.POP大賞応募ページ
是非、ご購読宜しくお願い致します。
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(5月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
まさに人生いろいろですが、挨拶が出来なくて来なくなった新人さん、本当の退職の理由を逆に知りたいですね。それが今後の対策になっていくのではと思うのですが。もっともそれが言えるぐらいなら、退職理由を店長にしっかりと告げてから来なくなるのだろうとは思うのですが。
入社の理由も、是非この会社に入社したいという強い思い込みよりも、なんでもやりますという広範囲で曖昧な入社目的のほうが、その後の臨機応変な職場対応が可能なのでは、と思う今日この頃です(笑)。
投稿: てっちゃん | 2024年4月30日 (火) 10時57分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
権利を主張するのであれば、その見返りとしての義務をどう捉えるのか。
ここまで自分の義務を果たしたのだから、それを言う権利がある、という権利と義務の認識の差が世代間ギャップをうんでいるのでしょうね。
いずれにしても、益々個性の差が生まれていく時代となってきたようです。逆に言えば学力以上に個体差が社会を牽引できる時代になってきたということではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年4月30日 (火) 10時43分
当店にも新入社員が配属になりました。先日の朝礼での挨拶。私は最前列におりましたが声が聞こえず。店長が先ずは顔と名前を皆さんに覚えてもらいましょう、挨拶が大事ですよと優しくアドバイスしてましたが来なくなりました(^_^;) 私も転職多いので人のことは笑えませんが速すぎますね。それを業者頼んで辞めるとはびっくりですよね。実は2週間で辞めた会社もありましたが一回も休みなく毎日16時間だったので即辞めました。自分の信念おりまぜて仕事するのは嫌なので逃げます、精神的苦痛が耐えられないと解ればその本人を道連れにして玉砕上等で辞めたこともあります。当時はバイヤーを道連れにしました。やはりなんとなくでも慣れるまで我慢はしてもらいたいですね~
投稿: k,k | 2024年4月30日 (火) 08時32分
私の周りを見ても仕事に対する価値観が違う若者が増えたと思いますね。権利主張が強くなって来ている。ゆとり世代の成せる業でしょうか。
退職にもあまり抵抗が無い。個を大切にする世代や時代、飲みニケーションよりスマホゲームを優先する若者達が今後どのような人生を設計しそこに夢は有るのか?最近夢やロマンを語る若者が少ない気がします。本人達は現実に満足しているのでしょうがロートル目線では彼らの将来に一抹の不安を感じます。「頑張って働いてきて良かったなー」と思える人生を送って貰いたいですね・・・少なくてもこのブログを読んでる若手には。
投稿: dadama | 2024年4月30日 (火) 06時42分