全ては集約されていく
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
昨日は「定番強化の前提」を記した。
その中で記載された「店舗運営力」。
店舗運営力とは店舗力と同義語として認識して頂いていいだろう。
店舗力とは店舗としての総合力。
この店舗力が高まることが、ファイブマネジメントの視点で見ると、自分マネジメント、商品マネジメント、人材マネジメント、から導き出さてた「販売力」を、組織マネジメントによって「店舗力」へと昇華していくという流れとなる。
よって店舗力強化の為には全てのマネジメントを要するのである。
それだけ、店舗力という総合力には、あらゆるマネジメントの力を必要とするのである。
“なんか面倒くせぇ~なぁ~”
そう感じる方もいるであろう。しかし店長経験者となると異なる考えが身に付いていく。
“店舗力ほど楽しい世界はない”
それだけ、店舗力とは一朝一夕で身に付くものではないし、いろいろな過程を踏んで少しずつ時間を掛けながら身に付けていくものである。また何をしたから何が身に付き、どの数値が高まっていくかという数値効果が明確に見えてくるものでもない。
店舗力とは全ての取組みが積み重なって得られるもの。
だから、それを嫌う経営者もいるだろうし、店長もいるだろう。しかし現実は地道な足し算の世界であり効果検証が難しい領域かもしれない。しかし店舗運営を経験すればするほど、店舗力とは、全ての取組みが集約されて効果が現れてくる歯車のようなものなのである。
それは店舗としての歯車が回り始めていく時に実感するもの。
そして、全ての取組みが、業績改善へと店内の歯車が回りだし、それが店舗の人材と共にその意志としてスピードが増していく事を実感するのである。
それが店舗力の本質である。
当初は組織のリーダーがPDCAを回し、店舗全体の歯車を強引に回しているのであるが、なかなか重い歯車が回りだすのには時間が掛かる。しかし一度回り始めた歯車は、リーダーのみならず全従業員一人一人に分散されながらも、その総合力はリーダー一人の回す歯車の力とは比較にならないほどの圧倒的な力となって、店舗の歯車へと集約されながら伝わっていくのである。
それを経験するかしないか。
そこに、店舗力を信じるか信じないかの分岐点がある。信じるリーダーは益々店舗力を導き出す能力が身に付き、信じないリーダーは益々組織内でリーダーシップの空回りをするだけに留まっていくのである。
全ての取組みは必ず時間の経過とともに業績へと集約されていく。
その集約のされ方は、リーダー次第である。だからこそ、組織のリーダーには店舗力の積上げられ方を、一度でいいから経験してほしいと思うのである。
店舗運営力とはそこからがスタートとなるのである。
PS
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)
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当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
店長として認知されるか否か、それは現場のメンバー次第。
その通り。
しかし、組織上、部下は認知することが必須であるという既定の概念が、未だに存在していると勘違いしている企業幹部は多いですね。この令和の時代。そこを考え直す時代ではないかと思うのです。
特に、本部ではなく店舗での認識の違いが顕著に出てきているのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2024年3月23日 (土) 16時59分
総合力。そうですよね、店長はヒトモノカネ全ての管理権限者ですから総合的なバランスが求められますね。とは言え職歴による得手不得手は有りますから不得手を得手に変える努力をせねばです。謙虚さなどの人間性も大切ですから上司目線のメリハリ加減にも意識したいですね。
店長は本部から与えられた肩書だけですし、認めるのは現場のメンバーなのですから。
投稿: dadama | 2024年3月23日 (土) 16時02分