言語化
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
現場を動かすには
イメージを言語化できるかどうか。
現場や店舗が、トップや上司のイメージする売場作りを実践するには、そのイメージをより具体的な言語によって説明する必要がある。
それが論理的に繋がることで実践スピードは高まるのである。
しかし、その言語化が進まないのが、小売業界の最大の欠点ではないだろうか。
トップが言う方針。
幹部が言う方針。
上司が言う方針。
各階層の幹部が、今年の方針や今月の方針。そして今週の売場作りのイメージを事あるごとに発信はするが、そのイメージを論理的に言語かされて初めて、末端に届き、理解され、スピーディーに実践に繋がっていくのである。
具体的な言語化。
そういうと、全店共通の商品と売価、そして売場作りまで共通となり、個店の相違をわきまえずに同じ売場を作ることになっていく。
その売場で成功する個店がどれほどあるのか。
そもそも、その売場に現場の意志を入れて売場を作る店舗がどれほどあるのか。
全ては「ヤラセ」の売場である。
ヤラセの売場であるから、そこに現場の意志はなく、「やってますよ~」のアピールだけの売場となるから、そこからは何もお客様には伝わらず、結果として「置場」だけのスペースでしかなくなってしまっている。
その為の売場作りの論理的な言語化が重要なのである。
売場作りの考え方が言語化されて理解されれば、後は現場が自店の顧客の為に、自らの意志を入れた商品を顧客優先で展開し、それが翌日のデータとなって検証され、更に再び明日への仮説となって、売場作りが進化していくのである。
売場作りの進化とは顧客の近づくことでもある。
だから、周囲からはどう思われようとも、現場を見続けてきた担当者やチーフ、更には店長自身が、顧客優先という意志を表現すればいいのである。
自己満足だろうが何だろうがこれが問題解決の最短距離なのである。
その最短距離を歩むためにも売場作りの言語化が重要課題となるのである。
例えば「販売力強化」の為の言語化。
例えば「データ活用」の為の言語化。
例えば「競合店対策」の為の言語化。
例えば「人材の活用」の為の言語化。
いろいろなステージで言語化がもたらされ、そしてその言語化に沿って、現場の個別の課題を解決していくというスタンス。
だからこそ現場で独自のPDCAが回っていくのである。
PS
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
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株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今月号は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
AI活用による自動発注の是非。そしてメリット・デメリット。
当方もいろいろ話を聞いていると、その双方が極端に現れているようですね。資本力のある大手は大いに活用してるようですが、そのメンテナンスにも資本を使ってスピードある自動発注になっているようですし、逆に中小は売場がぼろぼろになってしまう現実。
しかしいずれにしても、発注時間が大幅に削減されるという事実をどう未来へ繋げられるかどうか。データを活用して明日への積極的な仕掛けに結び付けられるかどうか。
我々の商売は意志を入れてナンボ。その意志をどこまで人間とAIで共有できるか。問われますね。
投稿: てっちゃん | 2024年3月13日 (水) 07時33分
私は自らの課題検証や店舗検証もデータ(数値)化しますね。数値で語る事が説得性が尤も高いし次の目標が見えやすい。更にグラフ化する事で取組みのトレンドが見えて来る。
「難しすぎてわからないべー」と言われ方も少なからずお見えですがここを理解する事が人間主体かAI主体かの分かれ目になると思います。
データ検証には人間の感性や判断力が必要となる。
分からない理解したくないならAIに使われれば宜しい。当社もAIが学習するまで店舗で発注変更禁止となっていますが、日々のお客様と対峙するのにAI任せの売場で良いのでしょうかね(笑)。
AI信者が増える=人間性を失う=ロボット人間化(笑)。資本主義ですから技術進歩による進化は必要ですが、AIの過剰な進化は人類退化、特に感性、判断力の低下をもたらすのではないかと危惧してます。人間は人間らしく。イエスノーだけの二進法脳になっては寂しいですよ。
投稿: dadama | 2024年3月13日 (水) 07時07分