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2024年3月29日 (金)

売場の適正化

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


売場と売上の関係。

  適正な売場スペースが問われる。

売場スペースの割りに売上の高い売場もあれば、逆に売上が低く間延びしている売場もある。売場の割りに売上が高い場合は商品回転が高まるが、逆に売上が低ければ売場が貧弱になり、それでもあるべき売場を維持すればロスが増加して、在庫過剰、ロス増、荒利減となる可能性が高まる。

  それを誰が修正するのか。

それを、本部や商品部が判断するのか、それとも現場でそれをコントロールする店長なのか、現場のチーフや担当者からの発信で店舗主導で修正するのか。

  本部は売上を上げて修正したいと考える。
  現場は売場を縮小し修正したいと考える。

本部は未来を描き、現場を今の実践を考える。

  しかし未来は同じ。

いずれ明るい未来の為に、今の売場スペースを適正な売場になるように修正していくのである。売場スペースが少ないのは修正できないが、売場スペースが大きいのであれば修正可能である。

  特に新店開店後はこのようなギャップが生じるもの。

当面は、本部も現場も開設された売場スペースが合う売上を模索するのであるが、3か月後にある程度落ち着いた売上が維持された段階で、現実の売上に対するあるべき売場スペースを修正する必要が出てくるであろう。

  それは新店も既存店も関係ない。

修正すべき売場は、即修正すべきである。

  修正しながら成長を模索する。

これを同時並行的に実践するから、常にあるべき売場が生まれていくのである。
  
  誰もが与えられた売場を縮小するのは心が痛む。

しかしその決断を誰が下すのか。

  縮小を選択することは負けを認めること。

世間ではそれを潔しとする傾向にあるが、私はそうは思わない。縮小することを決断する方が潔しだと思うからだ。

  それも昨日の「下り坂を降りる」ことと連動する。

下り坂の降り方。そこには現実をしっかりと受け止め、今為すべき事を正確に把握する素直な心理を要するのである。そうやって、組織内で一致団結を図りながら、来るべき時を待つ。

  その余裕が重要なのであろう。




PS
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。

  ↓動画はこちら

食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)

  

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食品商業2024年4月号が発売されました。

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当方の執筆は以下の通りです。

1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。

  ↓動画はこちら

「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)



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部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

時代と共に売場も変わるし、売上に応じて売場も変えていく。

登り坂の時の売場フェイス。下り坂の時の売場フェイス。そして再び登り坂に転じた時の売場フェイス。何度も経験してくると、その時々に応じた拡縮は当然の対応かと思います。

そしていつの間にか隣のお店が撤退していくという経験も踏まえれば、やはり地域のお客様をどうリピートして頂くか。その為に今何をすべきか、鮮度、品揃え、価格、旬の変化にどのような売場で「待つ」のか。そこの対応から成功パターンがみえてくるのでは、と思うのです。

投稿: てっちゃん | 2024年3月29日 (金) 10時24分

顧客縮小均衡、経費増大の環境ですから経営も売上から利益にシフトせねばですね。スーパーのフォーマットも時代と共に変化するのが常。
古き良き時代を懐かしむ気持ちは私も十二分に共感しますが時代の流れを受け止め更に今後何が起き得るかを見つめながらの経営をせねばでしょうね。

投稿: dadama | 2024年3月29日 (金) 07時51分

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