IY跡地の脅威
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
イトーヨーカドーの撤退。
今この業界での大きな話題であろう。
全国(とは言っても北海道~東北)の撤退するイトーヨーカドーの食品売場が他企業に譲渡されることが決定した。
譲渡先はヨークベニマル、ダイイチ、そしてロピア。
特に北海道や北東北のイトーヨーカドー跡地にはロピアが入居することになった。
それらの地域の中小スーパーは脅威であろう。
今までは、雑誌でしか触れることの無かった企業。とは言え関東~東海~関西にて一大旋風を起こしている企業である。
それがいよいよ北海道~北東北へと押し寄せて来るのである。
黒船と呼ばれても違和感の無い、強大な存在感ではないだろうか。
しかしそんな企業にも「強み」があれば「弱み」もある。
そして、一大旋風を巻き起こしている企業ほど、明確な立ち位置によってその強みを明確に顧客の伝え、明確な支持をえているのである。
要は「弱み」も明確に存在するということである。
そして、それを利用すれば、そのような店舗の隣で営業できることが、逆に言うと自社や自店の強みとして活かすことも可能だということである。
全てはそのような関係性を持っているのである。
だから自社はどこでしっかりと尖るのか。どこに明確な強みを見出し、磨き、そして明確に伝えるのか。
言うは易しだが。
しかし、地域で根差してきた企業には明確な地域性を備えており、そして固定客が必ず付いているのである。
だから「親近感」を磨くのである。
商品面ではまた別の取り組みをしなければならないが、親近感という中小特有の強みを徹底して磨いていく事で、固定客が確実にリピーターとなって帰ってきてくれることを信じて実践し続けることが、最も重要だと私は考えるのである。
いろいろな競合対策が存在しよう。
しかし、地域の中小が一番磨かなければならないのは、商品面以上に親近感という得体の知れない顧客の五感である。
それはディカウンターにとっては最大の弱みとなる。
そしてそれを強みとする店舗もしっかりとその効果を発揮し始めている。
PS
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
当方の執筆は以下の通りです。
1.特集「売場作りの改善法」
目的買いと衝動買いという顧客購買行動から
将来的な来店動機を高めていく手法を解説
2.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
競合や大手と比較して、勝てるという分野は絶対に譲ってはいけないと思いますよ。
それに気づいて、組織をその方向に向かわせて、そしてスピードをあげていく。それが中小の特権であり強みとしていかねばならない部分だと思います。
あとはやるかやらないか、徹底するかしないか。結果は自ずと現れるかと。
投稿: てっちゃん | 2024年3月 7日 (木) 21時39分
大手にしかていないこと、中小にしかできないこと、中小は背伸びをするのではなく、自分たちにしかできないことを突き詰めていくことが必要ですね。
また親近感は中小の特権だと思いますが、大手の真似事で効率化を勧めていくうえで、お客様と接する時間が少なくなったりしてしまったら本末転倒ですね。
地域密着、しっかりと地元のお客様、またうちにしかない商品作りで外からのお客様を呼び込みたいですね。
投稿: hatabo | 2024年3月 7日 (木) 13時14分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
お客様がお店を選択する時代。
だからこそ、中小には中小なりの強みを見出せる時代が広がっていくような気がしますね。
そこがどの分野なのか。それはその地域に根差すそのお店でしか見えないもの。
そのお手伝いがポイントですね。
投稿: てっちゃん | 2024年3月 5日 (火) 09時37分
ロピアは居抜出店が基本=他社が万歳した跡地に出店するのですから集客力は凄いですね。
然しながらイトーヨーカドーのMDとは全く別物ですからロピアが合わない顧客も相当数存在する筈。特に足元商圏で競合していた店舗は意外?と客数が上がる事実も有ります。他社他店の強み弱みを知り自社自店の強みを顧客に明確にお伝えする事が求められますね。
投稿: dadama | 2024年3月 5日 (火) 06時21分