失敗の体験談
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
失敗から学ぶ。
多くの人間は失敗に多いい学ぶもの。
しかし成功に関しては、意外に簡単に忘れ去られてしまい、そこからまた次への成功へと繋げられるかと言えば、なかなかそう簡単ではない。成功した瞬間は大いに喜び、大いに感動するのであるが、いざそこから何を学んだかという問いには即答できるものは少ないのではないだろうか。
そしてそれは他人の成功失敗も同様である。
上司は同僚の成功談は、他者からすれば単なる自慢話を聞かされているようで、そこから自分も同じ成功を実践してみようという意識は意外に少ないのである。
“あの環境なら俺でも出来る”
全ては相手の競合環境や自店の人材環境、更には商圏等での優位性を持ち出して、同じ環境なら俺でも出来るという一刀両断をして切り捨ててしまうのである。これが嫉妬であろうか(笑)。
しかし相手の失敗に関しては大きな関心を寄せるのである。
不思議なものである(笑)。他人の成功は羨み(うらやみ)、他人の失敗からは学ぶのである。それも、失敗からの成功へと流れるストーリーは関心が高い。
失敗から学び成功へと繋がる要因。
それを大いに学びたいのである。
何故か?。
ストーリー性を大いに感じるからである。失敗とは意外に誰でも陥るもの。しかしその失敗からどう立て直し、どう軌道修正し、どう継続し、どう成功へと流れていったのかというストーリー性。
これこそが自分も同じ成功パターンを描けるのではと思うのである。
コンサルでのセミナー時も同様である。
失敗談には皆が目を輝かせて聞き入るのである。
「初めは俺も失敗したよ。店舗での52週MDなんて、最初の3か月は継続したけど、その後はいつの間にか消滅」。そんな失敗談を語り始めると、皆が笑顔で聞き入ってくるのである。
“こいつらやけに嬉しそうだな(笑)”
それはそうだ。そしてコンサルの失敗談など、なかなか聞けない話ではないだろうか。しかし、私とて失敗談だけで終わるものではない。どう失敗し、どう考え方を改め、そしてどのようなスタイルで実践継続できたのかを話始めると、皆の顔がだんだんと真剣さをましていくのである。
“徐々にこっちのペースになってきたぞ(笑)”
そして最後は、このように失敗を経験し、ハードルを大きく下げて継続することで徐々に次の世界が見えてくるもの。だから継続は力なりなのである。
そんな結びで締まるのである。
ハードルを下げて実践するという発想。そして継続が可能となり、それがいつしか高い精度をもって実践継続され続け、大きな強みとなっていく。
失敗談から皆の関心を集める。
これも大切なマネジメントではないだろうか。
PS
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)
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当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
失敗からの反省があるから、それが価値ある情報として次につなげられるのでしょうね。
しかし、上司として自分の成功談を、まずは失敗談からスタートすることで、部下の食いつき方が大きく異なるということも知っておく必要はありますね。
あくまでも成功談として語るのか、失敗を通して得た挫折からの成功への道筋を語るのか。重要なマネジメントとなるでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2024年3月26日 (火) 18時24分
長い人生何の基準や指標で失敗や成功と判断するのか?失敗、成功は本人の考え方次第でどのようでも変わりますよ。例えばとある商品を売れると思い大量に仕入れたが思うように売れず大量の在庫を抱えてしまった。諦めて投げ売るかあらゆる手を尽くして売り切る努力をするか?結果はどうであれ意識の持ち方だけで失敗にも成功とは言えなくでも反省や糧を得る事は出来ますから。
「失敗を恐れる事よりも真剣でない事を恐れたい」松下幸之助氏の遺訓は的を得てますね。
投稿: dadama | 2024年3月26日 (火) 09時26分