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2024年3月12日 (火)

褒め方考察

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


昨日は「自己満足万歳!」を記した。

  この記事を読んですっきり!した方は多いだろう(笑)。

組織人なら誰もが持ち得る感情だからだ。

  そして今日は「褒め方の考察」。

昨日の自己満足は、そもそも周囲の上司や仲間達が、自分の達成感に対して何の指摘も感心も持たないから故に、自分で自分を褒めてやるという行為に繋がり、それが自己満足へと誘導されていくのである。

  今日のテーマは上司からみた部下の自己満足である。

部下の自己満足の状態の時、例えばこの業界で言えば、店長が部下の売場を見て、どう対応するか。

  褒める。
  叱る。
  修正させる。
  質問する。
  提案する。
  共感する。
  絶望する。

いろいろな感情や言葉を発するのではないだろうか。

  そして現代は「褒め」の時代。

如何にして「褒め」るか。それによって部下のモチベーションを高め、生産性の高い仕事を導くか。結果としてお客様に伝わる衝動買いを誘うような売場がどんどん創り出されていく。

  そのような場面をどう導き出すか。

それがリーダーや上司が部下に対するコミュニケーションの基本形となってきているのではないだろうか。

  要は「褒め方」をどうするかだ。

この世には、褒め上手の方もいれば褒め下手(べた)の方も多い。特に男性の上司は褒め下手が多く存在するの何故だろう。

  要は自分の役割を演じる事に視点が行っているのである。

そして、部下や周囲の人間の行動とその裏側にまで入り込めなくなってしまっているのだろう。

  まさに人間がAI化し始めている証拠ではないのだろうか。

自分が部下だったころを思い出してほしいのである。

  “今日はこの売場を褒めてほしいなぁ~”
  “今日はこのSKU造りを工夫してみたぜ”
  “今日はこの商品の陳列技術を変えたぜ”

等々、その日その日でいろいろと工夫を凝らして売場作りをしているものである。

  上司はその日の部下の「一押し」を見抜けるかどうかにかかっている。

部下の一押しの売場に対して、ちょっとでも触れて上司の感想や同意を得た段階で、部下は「褒められた」という感情が湧きだしてくるのである。

  部下が関心を持って欲しい売場はどこだ?。

そんな視点で、日々部下とコミュニケーションを取っているかどうか。

  そこから部下との意思疎通が生まれていくのである。




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AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。

→何を基準にして褒めるのか?

そこですねぇ~。そこをはき違えると、どうしても一方通行の指示に対しての実践のみが褒める対象となってしまいます。

私は共有という領域において、こちら側が学ばせてもらった部分に対して、褒める、というステージを選択しますね。

よって、褒めるという一方通行の言葉ではなく、こちら側も学べた、それを自分に活かしていく、だから共有してくれてありがとう。そんなスタンスでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2024年3月12日 (火) 09時01分

何を基準にして褒めるのか?
最近は標準化、AI化推進で個性を否定する企業が多い。企業として個性のポテンシャルを重んじるのかリスクとするのか?
てっちゃんの支援する企業は個性を大切にする企業ばかりだと思いますし私から見ると最大の武器と感じます。世代も変わり若い目線での売場はロートルから見るとビックリするような発想も有るかと思いますが、経験値から失敗が予測されてもコンプライアンスの範囲内で色々とチャレンジさせてあげたいですし私達も新たな学びが見つかるかも知れませんね。

投稿: dadama | 2024年3月12日 (火) 08時53分

k,kさん、コメントありがとうございます。

組織内で他者を褒めることは、自分の地位を危うくすること。そんな危機感があるのでしょうかねぇ~。

特に同じ部門内での競争意識は高いですから、他者への批判的な言及が多くなるものわからないではないですがねぇ~。

その視点からも「自己満足万歳」ですかね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2024年3月12日 (火) 08時52分

褒めてくれなくても良いですが無関心は辞めてもらいたいですね~ 何のテーマか、どういった策略があるのか。そのストーリーを見て感じて欲しいですね。しかしながら生え抜き一本でイエスマンだらけの上司方は何も言わない。トレーナーも写真撮ってニコニコしてるなら他社を経験した人間を少しは認めろと。認めてはいるけど悔しさもあるのでしょう。不思議な売場なようです(笑)

投稿: k,k | 2024年3月12日 (火) 06時35分

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