安定感の深掘り
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
安定感。
顧客の五感の一つ。
ファイブマネジメントの最終章である「競合マネジメント」。
その中で重要な位置を占める「顧客の五感」。
その五感は、
①鮮度感
②季節感
③安さ感
④安定感
⑤親近感
上記の5つの感度で顧客はマイストアを選択している。
食品商業4月号では安定感を取り上げた。
前述の鮮度感や季節感、安さ感と比較すると、どうも地味な感度のように認識されがちであるが、従来からこの業界で言い続けられている「基本」を原則としているのは間違いない。
しかし私はそれはごく一部であると思っている。
当然、基本は重要な要因ではある。しかしそれは今現在の状況であり、自社や自店が将来に渡って安定的に地域に根差した使命を果たせるかとなると、更に進化させて安定感を維持しなければならないのである。
それを今月号の「勝てる!店長塾」で記したのである。
それでは、将来に向っての安定感とは何ぞや、ということになるが、それは食品商業3月号の特集で記載された「売場作りの改善法」に連動するのである。そこでは以下の定理がしめされた。
衝動買いから目的買い化へ。
その過程を踏むことで、目的買い化された定番商品が地道にでも底上げされていき、いずれ定番という土台がどんどん底上げされていくのである。
この過程こそが安定感の源となっていくのである。
よって、安定感を現在の基本だけを維持していくことではなく、明るい未来へ向けての安定的な競争優位の世界を切り開く土台となること。そしてその土台自体も継続して底上げされていくことなのである。
そして部門としては「精肉」と「グロサリー」。
生鮮の中でも精肉部門は大きな季節変動は少ない。そして瞬間的な相場安とは豊漁も無い。だから安定的な売場の維持と商品の味が重要となる。確かに安さ感も重要だが、最後は食べて美味しいかどうかが問われる部門である。
だからこそ衝動買いからの目的買い化が重要。
同様に、グロサリーもメーカー側の供給量という要因はあるが、基本的に年間商品であるから、衝動買いからの目的買い化を導入しやすい部門と言える。
よって「売場作りの改善法」が即戦力となるのである。
そして、前回同様に、この記事を動画にてアップしたので視聴してほしい。
読んで。
見て。
視聴して。
3段階で同じ内容に触れることで、より理解が深まり、そして腑に落ちていくのである。
腑に落ちるとは?。
それは、実践手法が見えていくることである。是非、自らの現場で実践してほしいと思う。
PS
食品商業4月号で執筆した「勝てる!店長塾」の一時限目「ファイブマネジメント」の特集の「安定感」の記事について、その詳細を深掘りして動画にアップしましたので、ご視聴ください。
↓動画はこちら
食品商業4月号「勝てる!店長塾」ファイブマネジメント「安定感」(動画)
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当方の執筆は以下の通りです。
1.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
食品商業3月号(2月8日発売)で特集された「売場作りの改善法」の記事を動画でYouTubeにアップしましたので視聴ください。
↓動画はこちら
「食品商業3月号特集『売場作りの改善法』(動画)
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(4月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
現在、現場を持たない当方としては、当面は徹底して言語化を図ろうかと考えております。
まずは言語化から個人の理解を図り、そこから現場を持つ方たちが数値化を図り、個々で商品特性に応じた数値化や数値検証をしていければと思っております。
そして、その言語化から個々人が各々自らのPDCAを回し始め、リーガーの予想を超える業績の積み重ねになっていければ、最高の環境になっていくのではと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2024年3月18日 (月) 09時34分
売上、利益は数値で語りますから数値に影響与える5感も数値化すべきだと思うのです。これを煙たがる方が多い事。然しながら試行錯誤し感を数値化し意識化を図った企業や担当者の業績は押し並べて良い。何故か?彼らは目的意識が強いから結果に拘りたい。だから数値に置き換えないと納得しないし納得する事で次のステップに迎える。
スーパーの大小に関わらずPOSシステムが有りますし感を数値化するデータが豊富に詰まっており宝の山ですよ。AIと騒ぐ以前に昭和末期から導入されたPOS分析も出来ない企業、担当者に未来はあるのか?POSこそ生産性や攻め所を効率的に伝えるツールである事を再認識して頂きたいですね・・・今日も蝙蝠コメントで失礼しました(笑)。
投稿: dadama | 2024年3月18日 (月) 07時01分