« リアルとリモート | トップページ | 人事異動の季節 »

2024年2月 6日 (火)

2024年節分商戦を振り返る

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


さて、節分商戦が終わった。

  52週MDのスタートを切る「節分商戦」。

まずは、お疲れさまでした。

  そして、結果はどうでしたでしょうか?。

今年の2月3日は土曜日。

  土曜日という週末での影響もあったとは思う。

土曜日の強いお店での恵方巻の売れ数と弱いお店での売れ数では、相当数の格差があったのではないだろうか。

  強い曜日に重なり寿司は絶好調。
  弱い曜日に重なり寿司が絶不調。

そんな関係が、企業間で発生したのかもしれない。しかしこれも当初から想定されていたことではある。よって、土曜日が弱い企業や店舗は如何にして販促を活用しながら当日の集客力を高めらえるか、という課題に対して手を打った企業と打たなかった企業の格差も生まれたかもしれない。

  また事前の商品提案の実施も当日の集客を分けたかもしれない。

一か月程度前から、節分当日に展開する巻き寿司の事前予告等を大々的に売場に表示し、どんな恵方巻が当日売られるのだろうかという事前予告を知ることで、お客様の当日のそのお店に対する信頼感が生まれるかどうかで、目的買い化が高まるのである。

  その実践をしたかどうか。

そこが重要であろう。このように、ほぼほぼ当日のメニューが決まっているような場合、特に節分や丑の日、お盆、Xmas年末等では、お客様は買い回りはしない。目的買いを達成するために、事前に自分で決めたお店に決め打ちで来店するのである。

  だから明暗が分かれるのである。

それらを事前に徹底して実践した店舗と中途半端だった店舗。そこに当日の来店客数と、その客数増からの売上増が加わった売上の格差が生まれたのが、今回の節分商戦ではなかっただろうか。

  確かに恵方巻自体の売上ギャップは発生したかもしれない。

恵方巻を販売する寿司部門は、当日製造し当日売り切られる商品。だからこそ事前計画と製造計画、そして当日の製造数と販売数が一致することで、大きな利益を獲得することが出来、そのギャップが大きければ大きいほどロス増となり利益が吹っ飛ぶ構図となる。

  しかし店舗計で捉えた場合はどうか。

その視点で見ると、土曜日の強い店舗と弱い店舗では前述のようなギャップが生まれたかもしれないが、期間計で捉えた場合(一週間程度)は、意外に土曜日が弱い店舗の方が結果的にはトータル売上がアップしているものである。

  要は他の曜日で稼いでいるから。

節分当日の土曜日の売り上げが厳しくても、それ以外の強い曜日でしっかり稼いだお店は、期間トータル(今年の場合は2月1日~2月7日)の一週間での売上では、好結果になったお店が多いのではないだろうか。

  商売とはこのようなものである。

だからこそ、永遠に続くフォーマットを磨いていくしかないのである。






研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。



株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
Img_2245



食品商業2024年2月号が発売されました。

20242

当方の執筆は以下の通りです。

1.「店舗視察の方法と学ぶべきポイント」
    前半 ~ 事前準備としての五感の認識
    後半 ~ 写真で解説する最新ポイント

2.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(2月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。






|

« リアルとリモート | トップページ | 人事異動の季節 »

商売」カテゴリの記事

コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

本日も怒涛の3連続コメントありがとうございます😎。

一番安全なのは予約のみの製造販売に尽きますが、それでは売上は10分の1に減少してしまうでしょうね。この業界はあくまでも「待ち」がベース。その精度が販売力であり収益力と言えると思います。

予約販売のみに終始する確固たる企業スタイルや企業スタンスを身に付けることも、お客様との信頼関係確立には、大切な要素だとは思います。

投稿: てっちゃん | 2024年2月 7日 (水) 11時28分

恵方巻きは売上作れても値引きが多ければ意味無いですね。
最近はこの利益がどう残ったか、というのが課題になってきました。
売り切れたからよかったね、で終わらない、終わらせない、事実確認をしっかりします。
今年も食品ロス問題でコンビニが晒されてましたね。
一番いいのは予約販売のみで当日売りません、こんな感じでも商売が成り立つような店にしていきたいです。

投稿: hatabo | 2024年2月 7日 (水) 07時37分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

現役時代のクレームは、
「いつものお寿司は無いの❔

とは言いながら、恵方巻が欠品状態になると、その100倍のクレームが😤。

難しい課題ですね😔。

投稿: てっちゃん | 2024年2月 6日 (火) 11時08分

恵方巻きは作業人員が必要な事からデリカ部門は他の惣菜類はある程度犠牲にして寿司巻きな専念する。売上ウェイトは恵方巻きがほぼ全てなのでそれは当然ですがお客様は本当に黒一色の売場に期待されているのか?デリカが対応出来ないアイテムで他部門で対応出来る物はないか?担当者に確認したら上司からも本部からもそのような指示は無かったらしいですが、売場を冷静に見るとお客様の叫びが見えるような気がした蝙蝠男でした(笑)。

投稿: dadama | 2024年2月 6日 (火) 07時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« リアルとリモート | トップページ | 人事異動の季節 »