バレンタインの変遷
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
バレンタインデーが迫っている。
女性から男性への告白タイム。
「そんな時代があったなぁ~」、と懐かしむ日となってしまった感があるバレンタインデー。
確かに今でも6割以上は本命チョコである。
明確な個人の男性がいるということである。それは独身だろうが既婚だろうが関係なく、異性がいるという意味での本命チョコとなる。
これは株式会社インテージが今年の2月に公表したアンケート結果。
この好評データによると、アンケートに回答した女性の、2024年のバレンタインに掛ける一人当たりの金額平均は
3750円(2023年)
5024円(2024年)
という結果からみると、今年は1300円もアップしているのである。
如何にコロナ過によってバレンタインのイベントが低下したか。
しかし、逆に義理チョコと言われる会社内での本命以外の方に掛ける金額は
14.4%(2019年)
7.9%(2020年)
6.9%(2021年
7.9%(2022年)
4.8%(2023年)
コロナ過という未曽有の非接触期間を経て、義理チョコのパーセンテージは上記のように劇的に低下したのである。
そして、今年のアンケートによると、義理チョコのパーセンテージは
11.7%(2024年アンケートデータ)
となった。今年の予定しているアンケート結果であるため、実際にはどうかはわからない。おそらく、11.7%から大幅に低下するのではないかと推測するのである(笑)。このように数値推移を見ていくと、食品スーパーがバレンタインデーの売上の最たる部分を占めていた「義理」というワードがほとんど死語になりつつあるのがわかるであろう。
バレンタインデーでの義理チョコの意味とは、
参加したい(女性) ~ 18%
参加したくない(女性)~ 82%
嬉しい(男性) ~ 47%
嬉しくない(男性) ~ 53%
この数値からも、バレンタイン自体の盛り上がりが年々減少しているように思えてくる。また働き方改革等によって、リモート勤務の増加も人との非接触推奨の視点からも一気に進んできたのであろう。
従来から日曜日のバレンタインデーは売上が低下してはいた。
これも、バレンタインデー当日が休日の場合の義理チョコは低調であったことを考えると、従来からの慣例での、企業内での義理チョコの交換自体が、働く人々の意識の変化が大いに見られるようになってきたのである。
更には企業自体が義理チョコ禁止を実施。
そんな企業もあるだろう。
それ自体がパワハラ的認識となってきているのである。
義理張り、思いやり、日頃の感謝、社内の親睦醸成、等の意識自体が、社内の人間関係での心理的負担を解放する方向に向かっているのであろう。
社内でのAI化。
言葉は間違っているかもしれないが、昭和の世代からすると、そんな捉え方をしてしまいそうである。
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当方の執筆は以下の通りです。
1.特集「売場作りの改善法」
目的買いと衝動買いという顧客購買行動から
将来的な来店動機を高めていく手法を解説
2.連載「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(2月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(3月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
手作りチョコ。
実際に手作りチョコを食べてみると感動しますよ。
かって、女性が男性に手編みのセーターやマフラーをプレゼントしていた時代がありましたが、手間をかけての贈り物にはいろいろな価値が生まれ、付加価値が生まれるものですが、それが手作りなのではないかと思います。
投稿: てっちゃん | 2024年2月13日 (火) 08時07分
今年は手作りチョコ系が売れているように感じます。
レジのパートさんと話してたらしかも中高生が買っているという、青春ですね(笑)
投稿: hatabo | 2024年2月13日 (火) 06時44分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
残のリスクを考えると、バレンタインデーもホワイトデーも特設展開をしていない中小SMが増えましたね。
ならばdadama氏お得意のゼリーの単品量販で何千個にチャレンジすべきでしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2024年2月12日 (月) 08時38分
バレンタインも義理チョコ→自分チョコへのイベントとなりましたね。あとはお父さんに優しい家族は「いつもお疲れ様」的に送る事も有りますが渡されても結局は家族のお腹へ(笑)。でもちょっとした感謝の気持ちを表して貰える日と期待しているお父さんは多いのでは?日常の買物に来店される奥様方には日常頑張ってる(と思われる)への感謝提案でアプローチすべきかなぁ。
バレンタインデーがこんな状況ですからホワイデーなんぞ特設コーナー必要か?ゼリー売ってた方が良くね?の発想となる訳で(笑)。
投稿: dadama | 2024年2月12日 (月) 07時58分