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2023年12月18日 (月)

売場を五感に落とす

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


鮮度感、季節感、安さ感、安定感、親近感。

  いわゆる「顧客の五感」

その五感でお客様はお店を選択し、そしてリピーターとなって普段の食材を購入している。

  五感とはリアルに来店されるからこそ意味がある。

よって、店舗としてはその五感で、自店と競合店との格差をチェックし、そしてそのチェックした五感で勝る売場作りを維持することで、顧客獲得競争に勝ち抜いていけるのである。

  それを具体的に売場に落とすことが重要となる。

具体的にということは、店舗レイアウト上のどこに、その五感を設定し、定着させ、客動線を引き込めるか。

  店舗レイアウト上に落とすから着実にチェックできるのである。

それを、入口のどこなのか、平台のどこなのか、定番のどこなのか、エンドのどこなのか、特設のどこなのか、というようにレイアウト上で設定することで、その部門の部下と打ち合わせが可能となり、部門毎に五感を強化する場所が決まっていく。

  五感を強化する場所が決まる。

そこから具体的に実践がスタートするのではないだろうか。そしてそれを店舗として継続的に実践していくからこそ、普段から来店されるお客様にも伝わっていくのである。

  まずは自分たちの売場から確定していくこと。

それが無いと、いつまでも曖昧なまま、都合の良い売場でその都度ありあわせの売場が出来上がっていくことになる。

  だから顧客に飽きられていくのであろう。

しかし、皆、頭ではわかっているのである。しかしいつからスタートするのかを決めあぐねているうちに一年が経過し、新年度になり、52週毎の売場計画と売場作りに振り回されていくのである。

  振り回されるな振り回せ。

これは私が現役時代に自分の戒めとして自問自答していた言葉である。

  振り回すには自分側の軸が重要となる。

軸がしっかり固定されていれば、周囲に振りまわされずにその軸を中心に周囲を振り回すことが出来るのである。

  その軸とは決め事である。

決め事というと「ルール」というイメージであるが、ルールだけではなく、売場のレイアウトや配置にも決め事を作ることで、振り回されずに部門毎に決め事通りに「五感」のレイアウトが配置されていく。

  どこかでそこを決めていく事が大切である。





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食品商業2024年1月号が発売されました。

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当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(1月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。






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コメント

通りすがりの業界人さん、コメントありがとうございます。

当方は、経験値オンリーで五感を語っていました(笑)。

でも後付けでテータに落としても間違いなく説得できると思います。今まで数々の売場で鮮魚の鮮度感アップの為に、丸魚や生切身を前面に押し出して、結果的として業績アップにつながってきたという自信です。

入り口の季節感や、精肉やグロサリーの安定感も同様に業績に直結することを実感してきましたねぇ~。

これも直感から軌道修正に繋がったと感じてます(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年12月21日 (木) 23時25分

私はヤマカン(なんとなくの思いつき)とシックスセンス(閃いた思いつき)の塊です(・∀・)ナ~ンチャッテ
とりあえず、思いつきでやるのも大事!
んで、軌道修正してモノにしちゃう\_(・ω・`)ココ重要!
経験からの五感でもいいじゃん٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ωᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧イェ~ィ .:*♬
データだけじゃなく、経験という感度は何事にも変え難く宝✨
データ✖︎経験値最強説!勝手にそう思ってます( ̄▽ ̄)✧

投稿: 通りすがりの業界人 | 2023年12月20日 (水) 18時41分

k,kさん、コメントありがとうございます。

→パートさんも楽しみながら協力してもらってます

その感度が大切なのでしょうね。
そんな雰囲気を醸し出す部門チーフがいたら、私もそこに紛れ込んでいただろうなぁ~と思いました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年12月18日 (月) 20時26分

五感に沿って仕事しているつもりです。匂い出しや店内放送も鐘の音を聴かせたり、変わったこと、注目されるようなビックリ施策やってます。パートさんも楽しみながら協力してもらってます。でも店長目線からだとハラハラドキドキなのかも知れませんね。なんかそんな気がします。でも止めませんよ~良かれと思ってますので(笑)

投稿: k,k | 2023年12月18日 (月) 19時04分

hataboさん、コメントありがとうございます。

→会長の指示により
私の指示だったんですね。
万が一の時は自己責任でお願い致します😎

お客様は間違いなく五感で販売側の熱意を感じますから、自信を持って取り組んで頂いて結構ですよ。

今年の年末も大いに帰省のある商戦となるでしょうから、こちらも期待が持てますね。いよいよラスト二週間が迫って参りましたね。万全の売場をお願い致します。

投稿: てっちゃん | 2023年12月18日 (月) 18時54分

会長の指示により試食を復活することに決めました(笑)
実際に無人でやってみたらなんにも言われませんでした(笑)
心配しすぎてるのも良くないですね。
これから年末を迎えるに当たり、こだわりの試食ガンガン出して五感に訴えるなような売り場にしていきます。

投稿: hatabo | 2023年12月18日 (月) 18時46分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

時間枠に囚われると、どうしても買い場からありきたりの置き場にならざるを得ないでしょうか。

やはり商いの原点に戻って、買うての幸い、売っての幸せを体験すべきかと。

投稿: てっちゃん | 2023年12月18日 (月) 09時47分

改めて「感」の意味を調べちゃいました(笑)
「感」とは深く心に感じること・・・
感と言う単語の解説にも感が使われる(笑)。
つまり深く心に伝わらなければ感は働かない。
やらせや命令で深く心に感じさせる感動の売場が出来ますかね?感は非効率な個性から生まれる物。効率化標準化に対峙出来る事だと感じます。
感感感ばかりのコメントで失礼しました(笑)。

投稿: dadama | 2023年12月18日 (月) 08時09分

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