ジャパニーズ教育の注目点
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
日本の教育手法が今ある国で注目されているという。
それはエジプト。
先日のクローズアップ現代で取り上げられていた話題である。
どこが注目されているの?。
それは、授業が始まる前の、日直登板の仕事であったり、授業終了後の清掃活動であったり、学級会のような全員で何かを相談したり決めたりするという時間を設けている部分らしい。
何故?。
諸外国、特に中東では、学校内の清掃に関しては全て業者が受け持つことになっているという。そしてそのような授業以外の活動を特活(
TOKKATSU)と呼ばれて、エジプト内の17000校にも拡大しているという。
逆に日本はそのような時間が短縮されている現実。
そんなテーマで報道されていた。しかし、私たちは当たり前のように小学校から中学校に至るまで、日直登板、掃除当番をこなし、授業を受けるに至る整備や、授業後の清掃によって自分たちが汚した室内を自分たちで清掃することで、汚さないことが何よりの清掃であることを体を持って刷り込まれてきたのである。
学校は学ぶ場所。
その「学ぶ」という内容が、日本と諸外国とではその認識の仕方が異なっているのであろう。
もともと日本の学校は寺子屋から生まれた。
そこでの学習方式は戦前から受け継がれてきたものだと思われる。よって学ぶとうことは人間としての道徳を学ぶことが前提であって、そのついでに数学とか理科とか国語とかの専門的なものが付加されていったのではないだろうか。
諸外国での道徳という概念は高度な位置づけ。
よって、大学以上のプログラムにようやく倫理学とか思想学とかのステージで学ぶものという意識があるのかもしれない。
そう考えると道徳という時間は貴重な経験だったのかもしれない。
そしてそんな日本式教育スタイルが、再び諸外国から注目を浴びているのだという。
しかし逆に日本は運動会等がどんどん時短化されていく。
エジプトが学ぶ日本の教育の重要ポイントが、逆に日本では軽視されてきているという矛盾が問われた今回のクローズアップ現代だったようにも思える。
あるエジプトの女性校長がインタビューに答えた。
「日本式教育の真の意味を教えれば、エジプトはどこの国よりも上になれます。」
しかし今日本では「働き方改革」が全盛の時代。しかし、それを優先するあまり、本当に子どもたちにとって必要なものは何なのかという問いが後回しになってきているのでは、という模索も始めっている。
働き方改革ありきの後に教育が付いていくのは本末転倒。
日本の教育現場では、そのような本質論が、逆にエジプトから学ぶかたちで問われているという。
働き方改革優先の本末転倒論。
確かに、これはあるなぁ~とつくづく思う時がある。特にそれが完全に定着済の時代に入社してきた世代の常識に、それを感じる時がある。
時間だから退社します。
全ては時間、そして時短、それが働き方改革。
それが常識となりつつある現代の日本社会。
それはおかしいと気づきつつも、手を打てない40代以上の世代。私は、マネジメントには「知の管理』と「情の管理」があると考えているが、急速に情の管理の場面が消滅しているように思えるのだ。
逆にエジプトから教育の本質を逆輸入する時代が来るかもしれない。
そんな危機感を持つことも重要なのではないだろうか。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(1月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
「マネジメント」カテゴリの記事
- 成功事例の横展開(2025.06.28)
- タイパと無駄(2025.06.19)
- 店舗一丸の早道(2025.05.21)
- 人事異動で大切なこと(2025.04.30)
コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
確かに、日本という国と地域に生まれてよかったと私も実感しています。
同じ感覚で、自分のお店は自分達で清掃して汚さないという意識は高いかもしれませんね。しかしその意識も時代と共に変遷していくもの。このような文化はサッカー観戦等の場面を通して常に意識を植え付けていきたいですね。
但し、礼儀=先輩後輩の礼儀=行き過ぎた礼儀、にならぬようhataboさんには提言しておきたいと思います😎。
投稿: てっちゃん | 2023年12月24日 (日) 10時13分
学校では勉強以外でも生活に必要なことを学んでたなと今思えば感じます。
部活では礼儀をしっかりと学びましたし。
サッカーのワールド・カップなどでサポーターがゴミを拾って帰る光景がテレビなので放送されますが、小さい頃からそういう教育を受けてきているからなんですね。
日本に生まれてよかった(笑)
投稿: hatabo | 2023年12月24日 (日) 09時44分
k,kさん、コメントありがとうございます。
→先輩方がくる前に段取りやっておいてスムーズに1日が始まるように
まさに今は逆転の時代ですね。それはそれで仕事が見える人間が段取りを整えるのはいいのですが、それだけでは若手が本当にこなさなければならない仕事は覚えられない。
単純な作業オンリーから、自分の部門の全体的な仕事の段取り、スケジューリング、これが本当の仕事ですからね。一日の作業スケジュールの作成を若手が習得することは、重要な教育だと思います。
投稿: てっちゃん | 2023年12月23日 (土) 10時03分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
気付いていないのは日本人の方かもしれませんね(笑)。
日本という小さな国土と低資源の国家。やはり貿易という諸外国との交流が国家を支える重要な要素。しかしいまわれわれ社会はその逆行を行っているのかと思います。
もっともっと自らの枠を超えて対外試合に出ていく勇気を持つ時かと。でなければ、その良さを諸外国が輸入し彼らの倫理観で更に完成度の高い文化を形成されてしまうのでは、と思ってしまいますね。
投稿: てっちゃん | 2023年12月23日 (土) 09時58分
寺子屋スタイルを真似していただいているのは良いことですね。私の若い頃は先輩方がくる前に段取りやっておいてスムーズに1日が始まるように気を配りました。今は部下達がスムーズにこなせるように準備段取しています。店長もしかり。残業つけれないから終わらなかった仕事は自ら尻拭ってます、私らは負担かけないようにしていますが。パートさんたちはちょっとしたことでも店長を呼べ~って(笑) そのくらいならチーフ連中でも出来るよーって言ってもやはり店長が呼ばれます。大変ですね。 だからやりたがらない、目指さない。日本も歪み矯正必要です(^_^;)
投稿: k,k | 2023年12月23日 (土) 08時03分
お気付きになってますね(笑)。
豊かさとは何か?確かに物質的豊かさは大きく進歩しましたし私達もこの様に瞬時にコミュニケーションが取れる。然しながら何かを失ってしまったしそれが今の国力に繋がっているのでしょう。
少子高齢化、婚姻率低下、所得格差、円安インフレ、今日の新聞ではOECD加盟国中生産性が最下位に転落、増税メガネ内閣は裏金まみれで支持率最低・・・
このような日本でどう生き抜いて行くのか?
私が20代や30代だったら不安しかありませんかね。俺らの時代はなーと粋がっても取り巻く環境が違い過ぎる。これからの時代を如何に生き残るのか?人間として本当の豊かさは何なのかを自らの物差しで考える時代がきたのでしょうね。
投稿: dadama | 2023年12月23日 (土) 06時45分