« 下剋上球児から | トップページ | 部下の発掘 »

2023年11月20日 (月)

担当者教育

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


人材不足が加速する昨今。

  現場担当者の育成が急務である。

小売業は何といっても現場の担当者一人一人の能力によって支えられているのである。

  特にその最たるものが業績となる。

しかし、現場の担当者一人一人の能力向上には、組織の仕組みの問題と経験の数、そして本人達のモチベーションという3つの課題のトータルとしての解決策を要するのである。

  一年二年の短時間では解決されない問題がほとんど。

とは言っても、新人社員、新人パートは現場でのOJT以外にも、集中した教育スケジュールが重要となる。

  パートさんの場合の作業マニュアル。
  新入社員の年間の教育スケジュール。

これらは、定期的に見直しながらも、導入することで、実践的になるまでの見通しが立てられるようになるだろう。このような本人のモチベーションに頼らない教育ツールの設定はこれからの時代には更に重要な要素となっていく事は間違いない。

  それでは本人の就業意欲(モチベーション)はどうか。

本人のモチベーションも上記の教育ツールの効果は大きいのであるが、マニュアル本や動画による教育によって本人達のモチベーションは維持されるかもしれないが、それ自体が一気に高まるということは期待出来ない。

  むしろそこにはリアルが人間同士の関りに重点を置かねばならない。

特に中小スーパーが現場力を高める為には、部門チーフ初め担当者のモチベーション向上が非常に重要となるであろう。

  店長だけでは店舗の業績向上は無理がある。

そこは何としても担当者自身の能力拡大が必須である。そこが順調に開発されてる店舗は概ね好業績を維持し続けることになる。

  その大きなポイントは何か。

店長教育と同じステップで組織的な教育体系が実践されていることである。

  “それはレベルが高すぎない?”

概ねの方は、そう思うに違いない。しかし、別の視点に立てば、店長教育によって現場に発せられる言葉や考え方と同じ方向性と更に具体的な実践を学ぶからこそ、普段のOJTでの店長の指導や共有手法が理解しやすくなるのである。

  多くの企業は階層別教育プログラムを組む。

それはそれで、自らのキャリアに応じて自らの商売人としての独立した就業理念は育成されると思われる。しかし、新入社員、入社3年目、チーフというキャリアの従業員が、それぞれに独立した就業理念を形成されても、同じ店舗で就業する従業員が同じ方向性をスピーディーに向いて、スピードを持って前進できるかというと、それは連動しないのである。

  重要なのは店長と同じ方向を向くということ。

その為には、店長と同じ教育ステップを基本的には同時に歩むことである。

  もしくは同じコンサルの教育プログラムに乗ること。

そこから、同じ方向性を向くことが可能となり、店舗内でのOJTに際しても、コンサルの言葉と店長の言葉が一致し、違う人間から同じ内容の話しを聞くことで、従業員の見る方向性が店舗内でスピードを持って一致していくのである。

  教育とはそのような事ではないだろうか。

そこから、一気に部門全体の意思統一が図られ、そして部門チーフ自身の行動にスピードが付いて回るのである。







株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。

研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。

株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
Img_2245



食品商業12月号が発売されました。

202312
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。



PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。







|

« 下剋上球児から | トップページ | 部下の発掘 »

部下育成」カテゴリの記事

コメント

hataboさん、コメントありがとうございます。

職人と言われる方の有効活用。
その方との十分な打ち合わせが必要になっているのかと思われます。

明確に今後の方向性を示し、その方の強みをどう活かすか、弱みをどう組織でカバーするのか。

そこが明確になると、本人も納得して、組織に強みの部分だけを提供するのではと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2023年11月22日 (水) 06時38分

末端から教育しても邪魔する人間がいたら全くいみがないですね。
今うちがさの状態に陥ってしまっています(泣)
昔ながらのやり方を変えていただけない、店長より職歴が長いから言うこと聞かない。
根気強くいい続けないといけませんね。
どうやったら考え方を改めてくれるか考え中です。

投稿: hatabo | 2023年11月21日 (火) 20時17分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

皆さん、今日は皆長文ですね。それだけここに対する思考が重いのではと思います。

→人間力最大化がローカルスーパーの生き残る道であり働き甲斐を真摯に感じられるお店作りを意識せねばですね。

私としても、そこをメインにコンサル活動をしていきたいと考えております。

投稿: てっちゃん | 2023年11月20日 (月) 14時29分

k,kさん、コメントありがとうございます。

→新たな思考でいかないと壁がどんどん立ちはだかる
確かに、そうかもしれません。いつまでも同じ思想で一つの課題を解決すようとすると、企業毎に、そして店舗毎に環境が異なる人間に対しての的確な対応が不可能となっているのかと思います。

大手、そして中小、都市部と地方での格差。それは従業員の職場環境が大きく異なること。そして企業毎に目指す使命と理念の違い。生産性中心の組織と働きがいを重んじる企業との差。それらを鑑みての企業毎の回答を我々も考慮していなけばならないと思います。

投稿: てっちゃん | 2023年11月20日 (月) 14時27分

通りすがりの業界人さん、コメントありがとうございます。

いつになく長文にてありがとうございます。
今日の長さは既にブログの記事の域に達しております。

よって明日の記事として再登場させてもいいでしょうか。
明日、当方は休日とさせて頂きますので😎。

冗談はさておき、想えば、我々も誰かにどこかでやる気スイッチを入れられてここまでこれたのかもしれませんね。その誰かに自分がなれるかどうかが、問われているのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2023年11月20日 (月) 14時23分

何故スーパー業界を選んだのか?
何故ローカルスーパーを選んだのか?
理由は千差万別でしょうが、働き甲斐や将来に渉る安定性を期待している方は多いでしょうか。こちらの地域にもローカルスーパーながら地域の支持・信頼を得、二世代、三世代に渡り働いている方々も見聞されます。
但し、綺麗事ばかりでは店も従業員も食ってはいけない。更にはインフレに伴う物価高や所得増加傾向。店舗で如何に利益を上げ従業員に還元していくのか?
このビジョンを明確に描けるお店でないと時代の変化に取り残されてしまいますね。
人手不足は大手も同じ。で、センターやキット化による作業性・生産性効率に向かい曳いては人時生産性の人間ロボット化につき進む。投資が出来るなら良いですが現実大手と対抗出来る生産性が構築出来るのか?
人間力最大化がローカルスーパーの生き残る道であり働き甲斐を真摯に感じられるお店作りを意識せねばですね。


投稿: dadama | 2023年11月20日 (月) 08時50分

今年の新人、近隣店舗だけでも数人辞めております。コミュニケーションが苦手な子が多いですね。数年前によくあった人事部で聞いた話と違うは最近解消されてます。それだけ時間管理が徹底されてます。そのしわ寄せは店長が一人で背負ってます。それを見てると目指す地位ではないという若手も多いと噂話が聞こえてきます。チーフまではやってみたいけど(-_-;) チーフまでで諦めた私はなんとも言えない気持ちになります。店長と同じ方向を向くというのは将来あの疲れ切った人と同じ社畜になるのか。人が居な過ぎるからですね。そうではないのは解ってますが時代が違う気も。 新たな思考でいかないと壁がどんどん立ちはだかると思います。

投稿: k,k | 2023年11月20日 (月) 06時24分

集合研修が現場で活かされるような仕組みにしないと人は成長しないと考えます。
いくら頭で分かっても、体でわからなければ活かされないですよね。
体でわかるとは、感度や経験値です。
失敗から学ぶことや、高い目標設定から乗り越えて見える景色などを現場で上長とともに経験することで、上長は教育するスキルアップや異なる世代の感性、部下は販売などのトータルのスキルアップになるのではないかと考えます。
教えることのできない上司は悪です。企業の成長が滞ります。衰退します。
しかし、昨今の若手は仕事への熱量がないと一般的には言われていますがそこに火を着けるのも上司の仕事ではないでしょうか?
意外とやる気だしたら爆発的な能力を発揮する若手もいますよ。見離したら終わり、うざがられても関わって関わって関わり続ける!
でも、人の目利きも必要ですが…

アリャ(⊃Å`*)、真面目に書いてしまった💦
マズイな、キャラ崩壊しちまう∑(O_O;)ヤ、ヤバイ
◤◢◤◢⚠︎◤◢◤◢◤◢◤◢⚠︎◤◢◤◢
深夜にコメント気をつけないとキケンデスネ👨‍⚕️ _( ˙꒳​˙ _ )エ?◤◢◤◢⚠︎◤◢◤◢◤◢◤◢⚠︎◤◢◤◢

投稿: 通りすがりの業界人 | 2023年11月20日 (月) 00時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 下剋上球児から | トップページ | 部下の発掘 »