改装後
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
新店の開店や改装オープン。
既存店とは異なる心機一転でのスタート。
概ねの新店や改装オープン時は、既存店時代と異なり、ほぼほぼ本部主導で店舗レイアウトや細部の品揃え、そしてオープン時のチラシ構成で進められていくものと思われる。
よって当面は店舗の独自性は抹消されるのである(笑)。
新店や改装は企業としてのイベントであり、売上や客数自体も個店対応できるほど通常を通り越し異常事態時である。そして開店第一弾~第四弾ぐらいまでは、本部企画の売場が続くことになる。
よって売場計画も本部主導商品部主導が維持される。
概ねの企業の新店や改装が本部主導から店舗主導に切り替わるのは約二週間後からであろうか。
そこから店舗独自の売場にコ慣れていくのである。
新店や改装店はそこからが本当に勝負なのである。勝負とは、個店が個店らしく最新情報(顧客情報)を基に最適な売場に改善されていくのである。
改装は本部主導。
改善は店舗主導。
改装はあくまでも本部の仮説による売場である。その仮説を現場の店舗が検証していくのである。
よって改装直後は違和感のある売場となる。
これは誰の責任でもない。組織も個店も必ず次への仮説を立てて実践するのであるから、その仮説が多少先走ったものである場合も多い。特に新店や改装と言った場合はその傾向が強まるのである。
そしてそれによって購買動機が高まるカテゴリーもある。
だから、これは方向性に対して、二歩先を歩んだ結果、顧客が二歩一気に進む場合もあれば、一歩前進する場合もあろうし、一歩も前進しない場合もある。
それを現場が修正していくのである。
改装後とは、現場はこのような作業をしていくのである。
“初めて知った!”
新店、改装とは全ての本部に主導権があるから、改装後の本部指示を待つだけ。
売上も本部責任。
しかし、それは全く違う。改装後からは店舗での改善作業が始まり、そこから本部仮説を検証し、修復していくことになる。
“うちはあくまでも本部主導だよ”
だから、現場力が高まらないのではないだろうか。
現場は常に「俺ならどうする?」を念頭に置くべきである。
どうする家康ではないが、常に「どうする俺?」を念頭に置いて店舗のリーダーは視点を定めて行動しなければ、自分自身の成長にも繋がらない。
そのようなきっかけとなるのが店舗改装なのである。
株式会社「てっちゃん塾」へのお問い合わせはこちらからお入りください。
研修会やコンサル等のご相談を無料にて承っております。
お気軽にお問合せください。
株式会社「てっちゃん塾」のホームページはこちらからどうぞ↓
当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
| 固定リンク
「店長の仕事」カテゴリの記事
- 置場・売場・買場④(2024.10.02)
- 販売報告のポイント(2024.09.18)
- 上位10単品を知る(2024.09.17)
- 店長の教科書として(2024.09.02)
- ファイブマネジメントの実践(2024.09.05)
コメント
hataboさん、コメントありがとうございます。
基本的に改装と言えば店内設備の改装がメインでしょうが、同時に顧客の暮らしの変化や自店の外部環境、競合環境の変化に対応して店内レイアウトの変更やカテゴリーの入れ替え、品揃えの入れ替え等も同時に行い、将来的に競争力を維持していくことも大きな目的かと。
改装のイロハ(笑)。
今現状、自分で想う店内での不満を改装を機に修正してみてはどうでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年11月24日 (金) 07時48分
そろそろ冷蔵機器が古くなってきたので改装かなぁと考えております。
なかなか改装と言っても大きく変えることができないので売上も大きく変わることはないのですが…(笑)
そういう大きく変える、ということは非常に苦手な企業です。
お客様に伝える力が短期決戦だと伝わらず、長い年月をかけてようやく伝えることができる。
商品や値段が大きく変われば別でしょうけと。
ぜひ皆様に改装のイロハを教えていただきたいです。
投稿: hatabo | 2023年11月23日 (木) 16時43分
通りすがりの業界人さん、コメントありがとうございます。
予想通りの回答を頂きました(笑)。
どこかのタイミングで、更に強化するのか、現状維持か、そしてその部分の方針撤退か、現場主導で決めていかねばなりませんね。
但し、決定しからには自らのコンセプトの検証を一年一度の頻度でブラッシュアップしていく。これがPDCAとなるのでしょうか。これによって上昇スパイラルが継続されていくことになるのでしょう。
投稿: てっちゃん | 2023年11月23日 (木) 13時17分
本部主導からどのタイミングで脱却するかフフ😏
本部の奴らより、俺の方がマーケットしてってるんだぜっ(⌯ ˘̀^˘́ ̜⌯) ︠³ ︠³フンッ
改装経験7店舗の実績(っ ॑꒳ ॑c)
場数を踏むと本部主導は吐き気しかでません(✽︎´ཫ`✽︎)オエェ
最近は忖度なしで最初から本部にも毒吐いてますo(`ω´*)oフン!!
そんな中、店主導の売場変更のタイミングは?
1ヶ月で検証し、2ヶ月目から売場変更がベストかなと感じています。(。・ω・。)フムフム
そして、その後も1年の検証をしブラッシュアップする事\_(・ω・`)ココ重要!
マーケットの進化と同様に我々も常に進化しないといけないからჱ̒˙◁˙)
改装してハード面は変わる、そのハードを活かしてソフト面の進化を続けることが真の改装の成功だと考えております(´-`)oO
投稿: 通りすがりの業界人 | 2023年11月22日 (水) 08時22分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
新店や改装に本部の今後の方向性を探る「実験」は当然ですが、私も感じるのは現場が実践するのに、何の共有も無いということ。そのような場合は間違なくこの実験は失敗するでしょう。
現場は意志やこだわりが無ければ、売れるものを拡大し、売れないものは縮小していくという基本中の基本をただ実践するだけですから(笑)。
この後「通りすがりの業界人さん」がコメントしてくれるでしょうから、現場の店長と本部との関係を考察していただきましょう(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年11月22日 (水) 06時52分
k,kさん、コメントありがとうございます。
バイヤーが現場主任と密接な売り合わせが改装前にあれば、現場主任も本気になれるのですがね。
しかしそうやって本部での改装に対する意見交換が不完全だから幹部の言葉にも大いにブレが生じるのかと感じます。
投稿: てっちゃん | 2023年11月22日 (水) 06時46分
k.kさんのコメントを拝見して共感ですね。
企業が大きくなると作と演、所謂商品部と運営部に分業化され大抵は敵対的になる(笑)。
特に商品部は選ばれし者の意識が高い上、取引先が謙る姿勢に慣れてるので店舗に対しても目上目線で接する事が多く現場から反発を買う(笑)。
改装はお客様のより良い買物の場を提供する為だけの理由であり、商品部の実験の場ではない。
実験するなら作と演がしっかりと話し合い、信頼関係なくては成果は出難いですね。
大概の実験はコストと手間のかかる事、やらせでは上手行かなくて当然ですよ。
組織の小さな企業では作と演が共存する事も多いでしょうが、大変な反面大きな武器である事を認識して頂きたいですね。
投稿: dadama | 2023年11月22日 (水) 06時13分
昔、大規模改装のチーフをやったとき本部指示で売れない実験的なコーナーがありました。本部主導なので我慢してロス出しながら維持してました。ある時販売部長が来てここはいつまでこのままなんだ?一日いくら稼げるんだ?と聞かれ正直に話すと今すぐ入れ替えろと指示がきました。その後バイヤーが来て何で辞めた?と凄まれましたが部長指示ですと言うとイライラしながら帰っていきました。ある意味バイヤーの実験的意味合いもありますね。なので数字上がらないなら替えちまえで良かったんですよね。それからは自分の考えで色々変えていってます。要は数字上がれば予算取れれば良い訳で。気楽になりました(笑)
投稿: k,k | 2023年11月22日 (水) 05時42分