惣菜の強み
皆さん、こんにちは。
小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。
昨日を日曜の芸能ネタと勘違いした人は多いかもしれない。
たまには日曜気分もいいものである(笑)。
そして、今日のテーマは「惣菜の強み」。
惣菜の強みって?。
今や惣菜部門は店舗の重要部門としての位置づけになってしまったのではないだろうか。
伸びている企業ほど惣菜の進化が止まらない。
それだけ、日本人の暮らしが大きく変化している証拠でもある。
食事は家庭内で作られ食べられるもの。
そんな常識の時代に食品小売業も生まれ、そしていつしかチェーン化して拡大してきた。
今はどこにも存在する食品スーパーマーケット。
その当たり前の存在の中で、時代の変化と共に、店舗内での売上構成も変化してきた。
青果を中心に生鮮3部門が主軸。
そんな時代を経て、今は生鮮+惣菜を合わせて生鮮と呼んでいる企業が増えている。それだけ、現時点での惣菜の位置づけは重要なパーツとなっている。
惣菜の売上が20%を超える企業も生まれている。
それだけ家庭内で食事を専門に作る方が減少し、働きながら家事を賄う方が増加し、その一端としての惣菜のウェイトが拡大してきた。
それに伴い惣菜の競争が激化。
惣菜も価格競争の時代に入り、そして原価高騰からの新規商品開発による商品価値が問われる時代となってきた。
そんな時代における惣菜の強みとは?。
新規商品開発による、新たな提案の競争の時代に突入した惣菜部門でありスーパーマーケットの時代であるが、それでは店舗での惣菜の強みの発揮とはどのような部分であろうか。
それは鮮度である。
惣菜の鮮度とは?。
それは作りたてという鮮度。
惣菜はどの部門よりも鮮度落ちが速い。全ての店内調理品は、当日が消費期限である。よって、当日調理当日売り切りが原則である。
よって時間管理も重要な要素となる。
企業毎に、売り切る時間が設定されている。更には値下げする時間も設定されている企業もある。
ということは調理後に売り込むことで値下げが減少する。
惣菜において、出来立ての商品ほど鮮度がよい。鮮度がいいといことは、一番美味しいのが出来立てなのである。
一番美味しい時に食べて頂く事。
これが、食べる方にとっても一番商品価値の高い消費の仕方でもある。
だから出来立てを徹底して知らせるのである。
特に出来立てのかつ丼などは、出来立てが一番トレイの温かみが残り、食べて一番美味しい時なのである。
だからこそ出来立て商品の陳列後に店内報道は必須なのである。
その繰り返しで、惣菜からの告知と賑わい、そして作りたて感のある惣菜売場というイメージが定着していくのである。
作りたてをその瞬間に食べて頂く。
それを惣菜部門のコンセプトに掲げなければならないのである。そんな地道な行為から、部門内の意識も統一されていくのであり、お客様の認識も固定されていくのである。
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当方の執筆は以下の通りです。
1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
一時限目 ~ ファイブマネジメント
二時限目 ~ 52週MDマネジメント
今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。
PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。
「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから
競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。
「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
52週MDマネジメント(12月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
*今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施
農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。
基調講演の内容
①ファイブマネジメントの概略
②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
③競合対策としての顧客の五感の実践
④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。
AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。
40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表
農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。
第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義
イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。
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コメント
k,kさん、コメントありがとうございます。
鮮魚での賑わいやマイク放送での出来立て提案、作り立て提案は、惣菜や寿司に流用すれば更に店内での作り立ての鮮度感で満たされるお店になると思うのですがねぇ~。そこから先は店長主導として取り組む事で、店舗が一丸となるのではないでしょうか。
それを是非、k,kさんがご提案を(笑)。
投稿: てっちゃん | 2023年11月24日 (金) 07時54分
hatabosさん、コメントありがとうざいます。
→どうか見捨てないでください
それでも100%返そうとするところが進化でしょうか(笑)。
生鮮素材の流用は大きな武器になりますが、逆に生産性が大幅に低下してしまうデメリットをどう解消するか。
生鮮素材の流用で圧倒的な商品化となれば、大きな話題性を生むとは思いますが、何か一つからでもいいので進めてみては如何でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年11月24日 (金) 07時52分
賑わい大事ですよね🎵うちのデリカは恥ずかしがりやさんばかりでせっかく出来立てあっても放送しない、声出ししない、やればもっと売れるのにといつも思ってます。鐘貸そうか?いえ、遠慮します(((^^;) 駄目だこりゃ(笑)
投稿: K,k | 2023年11月23日 (木) 19時07分
コメントするのが周回遅れになりそうな今日このごろ(笑)
とうか見捨てないでください(笑)
2010年くらいから売上追いかけてますが、惣菜はずっと右肩上り、コロナを境に上り具合も加速しました。
ただ冷凍や、半加工が多く粗利と競合と変わらない品揃えが課題です。
生鮮にはがんばってもらいたいですけど、生鮮の商品を使って惣菜化すれば差別化できるんですけどね。
粗利も出ますし。
投稿: hatabo | 2023年11月23日 (木) 16時48分
通りすがりの業界人さん、コメントありがとうございます。
大手と中小での生産力の差が歴然となっていく昨今。惣菜にもどの方向に特化して進んでいくのかの明確化が重要になっていくでしょうね。
ハンバーグに特化するのか、ピザに特化するのか、中華に特化するのか。
そして特化したら絶対にそのカテゴリーでは商品開発力で負けないという理念が明るい未来を切り開いていくのではないかと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2023年11月23日 (木) 13時24分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
益々、惣菜における格差が拡大していると思いますね。如何に揚げ物メインから脱却できるか。そしてその後も独自性を打ち出せるか。
惣菜部門が今一番差別化対象カテゴリーでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2023年11月23日 (木) 13時20分
お客様の困りごとを解消する部門が惣菜部門だっ!٩(⑅•ㅂ•⑅)و
なので、惣菜が強いと店のロイヤリティが高いと感じます( ´ᐞ` ).。o
晩御飯のメイン、いや副菜
少量、大型でお買い得
様々なニーズを叶えღ°。⸜(ू˙꒳˙ )໒꒱
そして、タイムリーなできたて!(-o-)/アイヨ~
そんな店が理想ですよねぇ(´-`).。oO(♡
その理想を少しずつ実現していくことが\_(・ω・`)ココ重要!
投稿: 通りすがりの業界人 | 2023年11月23日 (木) 12時08分
色々な環境要因も絡み素材から惣菜へのシフトが続いていますね。顧客は私達の感度以上に購買に敏感になっている。店舗使い分けにメリハリが出てきています。際立った強みを持つお店、競合の戦いに生き残るには必須条件となって来ましたね。魂を感じないお店が改装しても猫に小判?ですよ(笑)。
投稿: dadama | 2023年11月23日 (木) 06時26分