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2023年10月23日 (月)

鮮度の考察

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


商品の鮮度。

  食品SMでの重要なファクターである。

リアルに来店されたお客様が初めに感じるのは、鮮度である。確かにチラシをみて目的買いをもって来店されるお客様も多いだろうが、入店直後の青果売場から日配、鮮魚、精肉と続く客動線の初めの部分は、青果の野菜、果実、そして鮮魚コーナー。

  そこでは価格以上に鮮度を感じるのである。

逆に店舗側は以下の部分で鮮度を高めようとしている。

  入荷前からの鮮度。
  入荷後の
鮮度維持。
  販売時の鮮度強調。

いろいろな努力をして、高鮮度を保ちながら販売していくのである。

  しかし顧客の鮮度の認識とは。

購入された顧客の鮮度感とはどこで感じるのだろうか。

  それは食した段階である。

いくら我々販売側が、鮮度管理を十二分に実践しても、お客様が購入後に鮮度管理を怠り、数日経過後に食した場合は、その商品に鮮度感を感じることは無い。

  “せっかくあのお店で高額な果実を購入したのに”

試食もして美味しそうだからと感じて購入したのに、実際に自分が食べてみた結果、鮮度感や美味しさ感、甘さが抜けていたりすることはよくある話である。

  “もう二度とあのお店では購入しない”

そんな感想をもたれてしまうこともあるだろう。

  特に惣菜・寿司・ベーカリー・刺身・果実・野菜

これらのカテゴリは、鮮度の良いうちに食されることで、その鮮度が食感や味に大いに影響するものである。

  例えば果実なら甘味が消えていく。
  例えば刺身なら食感が消えていく。
  例えばインストベーカリーならモチモチ感が消える。

このように、作り立てのベーカリーや惣菜なら尚更、作り立ての暖かいうちに食べることで、本来の味をその瞬間に味わえることが出来るのである。

  “だからあのお店はいつも美味しい”

そう思ってもらえるには、上記のように美味しさが保たてる時間までに食して頂くことが重要なのである。

  “それはお客様の勝手では”

私も以前はそう思っていた。鮮度の良い段階で販売出来た。それで我々の役割は終わった。と思っていた。

  しかしそれは本当に商売ではない。

お客様が食するまでが我々の使命であると考えれば、自店で購入された商品が如何に美味しく最後まで食して頂かれなければならない。

  その為の提案が顧客にに伝わっているのか。

そこを最後まで伝えきることが重要なのである。果実だって購入当時は本当に美味しい商品でったのだろうが、一週間も経過すれば例えば梨の甘味も消えて無くなっていく。

  ほとんどの果実は購入段階が一番美味なのである。

だからそれをしっかり提案し、媒体で説明しなければならない。そしてそれがあるから、我々は商品のプロとして認識されるのである。

  “このお店は購入後の美味しい賞味期限まで提案している”

それを、大きなお世話と感じるか、それとも親切なお店と感じるかは顧客次第。しかし、我々は売って終わりという感覚を捨てることから始めなければならないのである。






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食品商業11月号が発売されました。
202311
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

2.「POP大賞」における優秀賞作品等へのコメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(11月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。







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コメント

通りすがりの業界人さん、コメントありがとうございます。

そちらの企業でもそのような状況なのですね。というか、全国的に人材不足なのでしょうか。自分の目利きで仕入れていた時代には、ほとんどの担当者が自分なりの目利きを持ち、自分なりの舌を鍛えていた時代ですが、チェーン化によって役割が明確になり、バイイングと販売との区分けが明確になった途端に、目利きや商品回転の技術等を伝達する人材が縮小均衡になっていったのでしょうか。

再度、自分の舌を鍛えるということから、組織的にそして仕組み的に構築していく必要があるのではないでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年10月23日 (月) 17時27分

hataboさん、コメントありがとうございます。

確かに、果実の味は食べなければわからないし、分かる方が果実を購入するものですから、52週MDにおける旬とその味に対するこだわりは重要でしょうね。

そこはもう完全にグロサリーとの違いを明確にしていく必要があるでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2023年10月23日 (月) 17時23分

最近思うこと…
目利きのプロ|・ω・`)おらんよ
上手く商品を回せる責任者|・ω・`)おらんよ
地域のプライスゾーン知らんがな(´・ω・`)
市場のいい餌食、🦆ねぎ鴨がネギしょって市場でバイニングやっべっぞ‼(٩•'╻'• ۶)

言いたいことは、
人の鮮度が大事かなと、向上心や志がある従業員がいるか❓
商品の鮮度を最大限に引き出きだせる従業員の枯渇問題はいま現実に起きていますΣΣ(艸*゚Д゚艸)

投稿: 通りすがりの業界人 | 2023年10月23日 (月) 17時18分

美味しく食べてもらうまでが店の責任でしょうからちゃんと商品特徴、保存方法、食べるタイミングなどはつたえなくてはなりませんね。
特にフルーツの鮮度は味に直結しちゃうので失望させるかファンになってくれるか重要ですね。

投稿: hatabo | 2023年10月23日 (月) 16時26分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

最近は道の駅や集荷場での来店客が増加していますが、価格以上に鮮度という重要な強みが認識されているのでしょうね。

形という捉え方から鮮度という捉え方に変化しつつあるようです。特に味を知る年配者の利用が増えているようです。

ちなみにdadamaさんを高齢者扱いしているわけではありませんので誤解の無いように😎

投稿: てっちゃん | 2023年10月23日 (月) 08時36分

k,kさん、コメントありがとうございます。

クレーム対策というよりも、如何に美味しくいただけるかを提案していくスタンスが重要ですよね。

最近は、日本酒も酒蔵が敢えて冷蔵保存を表示していますが、それも搾りたての美味しい味覚をそのままの状態で飲んで頂きたいとの想いからだと思います。

もっとも、その点についてはご意見番のdadamaさんからもコメントあるかと思いますが😎

投稿: てっちゃん | 2023年10月23日 (月) 08時32分

私も野菜フルーツは浮気(笑)して直売所で買う事が多いですね。形が悪くても鮮度が違う。集荷場〜市場〜店舗のタイムラグとお爺ちゃんが小遣い稼ぎ?で規格外でも採りたてを販売するのは美味い。もちろんスーパーでの販売は難しいですが
味覚に対して消費者のレベルは上がってる事は認識した方が良いですね。きゅうりは折れるしりんごは割れる物です(笑)。

投稿: dadama | 2023年10月23日 (月) 08時21分

御意、全くその通り。真夏の昼にお刺身お買い上げのお客様にはまっすぐお帰りになって直ぐに冷蔵庫入れてくださいねと余計な一声掛けてしまいます。しかし、お客様の知識も問いたいです。一週間自宅常温放置した新玉ねぎが腐ってるから返品しろと言われ返品してしまう当社。ポップはついていても見ていない。それ以前に一般常識と思うのですが(-_-;) リンゴもそうでこの時期に一週間置いたリンゴの食感が悪く交換してと。流石に青果チーフも何なんだこの地域は!とイライラしておりました。どちらも若いお客様です。食育も同時進行でスーパーが率先してやるべきではと感じる今日この頃です。

投稿: k,k | 2023年10月23日 (月) 05時02分

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