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2023年10月 8日 (日)

転職の考察

皆さん、こんにちは。
 小売業界でコンサルをしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)

7月スタートのドラマが、9月いっぱいで終了した。

  一番心に残るドラマは?。

今期も当初はいろいろと録画して見始めたが、最終的に継続視聴できたのは数話に絞られた。最後まで見続けたのは、

  ①VIVANT
  ②真夏のシンデレラ
  ③転職の魔王様
  ④こっち向いてよ向井くん
  ⑤ハヤブサ消防団
  ⑥この素晴らしき世界

そう考えると、今期も結構なドラマを見ていたものだと感心してしまう(笑)。その中で心に残るドラマは?。

  転職の魔王様は考えさせられた。

ダブル主演の小芝風花見たさで録画スタートしたが、テーマが「転職」ということもあり、どんなストーリーなのかと思っていたが、我々がイメージする転職ドラマとは異なり、自分の人生とイコールの関係としての仕事として位置付け、それをどう選択するかの思考回路を模索するドラマだったことが、心に残る内容だったのだろうと思う。

  転職の前に就職を考えてみたい。

転職も一つの就職であるから、新卒で就職するのも転職で就職するのも、職を選択するのは同じ事である。

  10月1日。

概ねの企業は、10月1日を内定式として実施している企業は多い。当然これは新卒者の内定式である。先日、ある企業の内定者の話しになったが、やはり今年も新卒の獲得においては更に厳しい状況にあるという。

  かってはお得意様だった大学も今は見向きもされない。

そんな状況になってきているようだ。

  逆に中途採用者は増加。

よって、新卒減少+中途急増、の構図でなんとか人材確保できている状況らしい。このような構図にも現代の就業意識の変化が現れているのではないだろうか。

  就職は自分の「夢」の実現。

現代は、そのような理想の掲げて就活に臨む学生が多いのであろうか。もはや完全に「売り手市場」の世界に転換してしまった現代は、学生優位の売り手市場として、企業側も福利厚生や初任給等の改善を図りながら、なんとか働き手を求めて活動している企業ばかりである。

  しかし小売業界に学生は来たがらない。

それでも20代の中途採用は増加しているという。上記のように就職に対しての「夢」と、入社後の現実との比較から転職を選択する若者が増加しているのも事実なのであろう。それが就職後数年での転職者の増加にも繋がっているのではないだろうか。

  就業前の夢がそのまま実現できる。

そんな企業はおそらく存在しないであろう。就業後は必ず修行の時期があり、仕事を習得し、そして少しずつ組織のリーダーとして腕を磨き、そして徐々に夢に向える自分自身が確立されていくのが、その流れではないだろうか。

  そう考えると自分の時代の就業理念はどうだったのか。

「夢」など無かった。もちろんそれは自分自身の経験談である。

  “とりあえず就職できた”

そして、当面は与えられた仕事を何とか覚えよう。早くチーフになりたいとか店長として活躍したいという欲望も少なかったと思う。

  先輩と飲みに行ける。

それが楽しみで、とりあえず仕事をしていた自分しか記憶には無い(笑)。長時間労働もツライとも思わなかったし、皆が皆それだけの就業時間で仕事をしていたので、不満とも思わなかった。むしろ最後まで残って値下売切りを通して、一日の流れがよく見えたという満足感の方が勝っていたかもしれない。

  そのうち同期が昇格したとかを経験する。

競争意識みたいなものが沸き上がってくるようになると、焦りと同時にチーフに早くなりたいという欲望と共に上司から仕事を学ぼうという意識も付いてきたように思う。

  そこに転職という意識は無かった。

一度就職したら、その企業に骨を埋めるという暗黙の了解みたいなものがあった。そしてチーフという職位に就くことで、部下を持つマネジメントと販売による達成感によって、販売力という腕を磨きたいという願望が更に高まっていく。

  それが自分のキャリアアップだったと今では思える。

職を変えて、企業を変えて自分のキャリアアップを図っていくという発想は、全くなかった。

  むしろその割切りが転職の悩みを打ち消したのであろう。

転職の魔王様での名ゼリフがある。

  「あなたの人生、このままでいいんですか?」

この企業でこの職業で人生を全うしていく、という割り切りしかなかった人間に、自分の人生を振り返る機会も無かったのかもしれない。しかし、今にして想えば、同じ企業で同じ業種で仕事をし続けていく事で、どんな人間にも成長はあるものだという確信は持てるようになった。

  「あいつは商売センスがある」

よく言われる言葉だが、私はそんものは初めから無いと思っている。どんな人間も初めからセンスなの持ち合わせていないと思う。しかしどんなにセンスが無くても、長く携わるうちに、必ず進化はしていくと思う。その進化がどこかのタイミングで一気に表面したり加速したりするだけのことである。

  重要なのは自分の世界をどう広げるか。

外部とのつながりを一つのきっかけとして、どんどん自分の世界をひろげていけるかどうか。

  「あなたの人生、このままでいいんですか?」

そう、問われたら。

  「更に自分の世界を広げていきたいですね。」

そんな答えを返そうかと思っている(笑)。







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食品商業11月号が発売されました。
202311
当方の執筆は以下の通りです。

1.「てっちゃん流 勝てる!店長塾」
    一時限目 ~ ファイブマネジメント
    二時限目 ~ 52週MDマネジメント

2.「POP大賞」における優秀賞作品等へのコメント

今回は上記の項目を執筆致しております。お楽しみください。




PS
部門別顧客の五感のダイジェストをYouTubeにアップ致しました。

  「部門別顧客の五感」概略編の視聴はこちらから


競合対策セミナーのダイジェスト版をご視聴頂けます。

  「競合対策セミナー④」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー③」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー②」ダイジェスト版の視聴はこちら
  「競合対策セミナー①」ダイジェスト版の視聴はこちら
 

52週MDマネジメント(10月編)のダイジェスト版をアップ致しました。
  
  52週MDマネジメント(10月編)ダイジェストの視聴はこちら
  52週MDマネジメント(9月編)ダイジェストの視聴はこちら


AJSオール日本スーパーマーケット協会主催「第12期店長塾」(2023年9月13日~14日にて講演を行いました。
 
 昨年に引き続き、第12期店長塾の第三回目の講師を担当
  講演テーマ「組織マネジメントにおけるストアコンセプトの効果と実践」
  *今年は組織マネジメントの根幹を為す「ストアコンセプト」の重要性を学び、
        自店におけるストアコンセプトの作成と実践手法を学び、店舗として52週MD
        のPDCAを回すことをテーマとして研修を実施


農協流通研究所主催「全国部門主任サミット」(2023年7月27日~28日)にて基調講演を行いました。

基調講演の内容
 ①ファイブマネジメントの概略
 ②4つのハードルを越えて安定成長を目指す
 ③競合対策としての顧客の五感の実践
 ④部門特性を活かした販売力の強化
将来的に店長を目指す部門サミット故に、上記の内容で目の前の実践と同時に、店長候補としての店舗運営者としてのマネジメント力向上の二つのテーマでの講演。


AJS(オール日本スーパーマーケット協会)主催の店長研修会(2023年2月7日~8日)にて講演を行いました。

40名近い参加者により、6つのグループワークにて活発な意見交換が交わされる
  講演テーマ「競合対策の視点」
各社の現役店長が数名ずつ参加し、大阪堺地区の店舗を視察後、自分が店長だったらという仮定の基に「自分だったらこう対策を打つ」を、グループ討議を経て発表


農協流通研究所主催「全国店長サミット」(2023年1月26日~27日)にて基調講演を行いました。

第13回を迎える全国店長サミット。コロナ禍で順延していたが今回3年ぶりのリアル開催
   一時限目 ~ ファイブマネジメントの概略
   二時限目 ~ 52週MDマネジメントの継続
   三時限目 ~ 果実での52週MDの継続効果
   四時限目 ~ お客様の五感による競合対策
参加された店長が、42勝3敗の具体的実践手法を現場で即実践できる内容をメインに講義


イプロス「都市まちづくり」に、てっちゃん塾が載りましたのでご覧ください。





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コメント

k,kさん、コメントありがとうございます。

人生、そういうものだと思います。
とにかく就職、そしてそこで働いて見て職場を楽しみながらいろいろなものが見えてくる。

最初から大きな夢を持つと、その世界に馴染めなくなってくると次が見えなくなる。

とにかく今目の前の事に全力を注いでみると見えてくる世界。そうやって切り開けていく人生が「上等」なのではないでしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2023年10月 9日 (月) 07時47分

私は最初塾長の所在県の工場に行くつもりでした。しかし結果がでるのが遅く落ちたと解った後、地元のスーパーしか残ってませんでした(笑) しかも工場に受かったのは縁故と元野球部。野球が出来る若手が欲しかったようです。つまり最初からいらない人材だったのです(^_^;) スーパーも第三希望の鮮魚部に。今はその経験で転職を重ねて今に至ります。ギリギリなんとか生活出来るので良かったと思います。まさか魚関連で飯を食ってるとは高校生の頃には考えられません。これでいいんですか?と言われても上等です!と答えますね🎵

投稿: k,k | 2023年10月 8日 (日) 19時07分

dadamaさん、コメントありがとうございます。

今日は日曜日なのに、燃費の悪いお車でわざわざ遠いところをお越しいただきありがとうございます(笑)。

65歳の壁。もっともそれもサラリーマンという生き方に対しての壁であり、起業すればいいだけのこと。起業の仕方もいろいろな道がありますから、ご検討なされてはいかがでしょうか。dadamaさんならいろいろなご縁もあると思いますよ。

投稿: てっちゃん | 2023年10月 8日 (日) 09時41分

kazuさん、コメントありがとうございます。

青田刈りもありましたね。4年の夏休みにはほぼほぼ内定が出ていたと思います。私はボートの試合の為にその船に乗り遅れましたが(笑)。

しかし今は3年時から就活が始まるとか。売り手市場ともなると苗の時代から刈り取られるようですね😨。

投稿: てっちゃん | 2023年10月 8日 (日) 09時36分

私も入社当時「小売業の多角化」に騙されたひとりですね(笑)。入って仕舞えば駒としてしか見られない。更には派閥争い。ドロドロした現実に翻弄され何度か転職を試みた事がありましたね。
幸か不幸か最終面接で落ち、結婚し子供居ましたから小売業で食っていくしかないと腹を括った途端に見えなかった世界が見えてきてネガティブ思考からポジティブ思考に変わりこの業界の面白いさを理解するようになりました。
お陰様で40年超小売業に携わらせて頂きましたが
「このままの人生で良いのか?」と問われれば
てっちゃんと同じく「更に人生の幅を広げたい」ですし「人生を楽しみたい」ですね。
それをこの業界で全う出来るのかと問われれば今の答えは「ノー」ですが(笑)。
組織の歯車から抜け出す事が許されないサラリーマンは年金受給資格や厚生年金や社会保障の積増しが無くなる65歳で卒業するのが蝙蝠男の宿命なのでしょう(笑)。自己責任で家族にも迷惑を掛けない新たなる道を探しますよ。

投稿: dadama | 2023年10月 8日 (日) 09時32分

kazuです。

今回の週末記事は人生観において深い部分のお話になりましたね。
私が入社下時代は「青田狩り」という言葉が生まれた時代で各企業、人員の確保大変な時だったように記憶しています。
当時ニュースで流れていた記憶ですが、ある企業の一日体験入社に行くとフェラーリに乗れたり、高級ホテルに宿泊して研修(半分レジャー)したりと、人員確保に相当経費をかけていたようです。
私が一年目の時、弊社も新人を紹介・採用されると5万円の特別報酬がもらえる制度も当時ありました。

私も「夢」を求めて弊社に入社した訳ではありませんが時と経験を重ねていくうちに「天職」になっていったことと思います。

投稿: kazu | 2023年10月 8日 (日) 07時40分

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